なぜ六本木だけマンションが高く見えるのか?|3A+Rエリアの価格を「平均の罠」からやさしく読み解く

最近、都心マンションの価格を見ていると、「六本木だけが一段上に行ったように見える」と感じる場面が増えています。同じ3A+R(麻布・赤坂・青山・六本木)なのに、なぜ六本木だけが突出して見えるのでしょうか。
ただし、この疑問に対してすぐに「六本木の街の価値が急に上がったからだ」と考えてしまうのは、少し早いかもしれません。
マンション価格の数字には、見え方が大きく変わりやすいクセがあるからです。


3A+Rは、もともと「横並び」で見られてきた

3A+Rは、日本のマンション市場の中でも、長年「最上位クラス」として評価されてきたエリアです。
立地、利便性、ブランド性の面で大きな差はなく、2023年中盤までは、価格もおおむね同じ水準で推移していました。
だからこそ、六本木だけが高く見える今の状況は、「エリアの格差が広がった」と捉えられがちです。
しかし、価格の数字は、必ずしも街の評価そのものを表しているとは限りません。
マンション価格は「その時に売れたもの」で決まる
マンションの平均価格や坪単価は、その期間に実際に売れた住戸だけを集計して作られます。
つまり、下記によって数字の印象は大きく変わります。
- どんな広さの住戸が
- どんな条件で
- どれくらい売れた
同じエリアでも、売れた住戸の顔ぶれが違えば、「急に高くなったように見える」ことは、珍しくありません。
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「平均」という数字が持つ、意外なクセ
平均値は便利な指標ですが、万能ではありません。
特定の条件を持つ住戸が続けて売れた場合、数件の取引でも、全体の数字を大きく動かしてしまいます。
そのため、価格が上がって見えるときでも、「多くの人が同じように高く買っている」とは限らないのです。
数字だけを見ると強く見えるエリアでも、実際にはごく一部の取引が影響している、というケースは少なくありません。
六本木が高く見えるときに、まず立ち止まる
六本木の価格が急に高く見えたときは、「なぜそうなったのか」をすぐに考える前に、本当に「全体」が変わったのかを一度立ち止まって考えることが大切です。こうした視点を持つだけでも、価格データの見え方は大きく変わります。
- その期間に売れた住戸は、偏っていなかったか
- 数字が動いた理由は、街そのもの以外に考えられないか
まとめ | 数字は「強さ」より「見え方」に注意する
六本木が高く見えるからといって、それがそのまま「街の価値が一段上がった」ことを意味するとは限りません。
マンション価格の数字は、何が売れたかによって、簡単に印象が変わるものです。
短期的な価格の動きに振り回されず、「この数字は、どうやって作られたのか」という視点を持つことが、冷静な判断につながります。
監修:福嶋総研








