注文住宅や新築住宅において、庭は家の魅力を引き立て、暮らしに豊かさをもたらす重要な要素です。
しかし、庭づくりには多くのポイントがあり、失敗しないためには十分な計画と知識が求められます。
本記事では、造園学を専攻し、生花店での実務経験を通じて数々の庭づくりに携わってきた筆者が、後悔しない庭づくりのポイントを紹介します。
自宅に庭があるメリット・デメリットや、費用相場についても詳しく解説するので、ぜひ参考にしてください。
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注文住宅・新築の庭づくりのポイント
庭づくりは、家全体のデザインやライフスタイルに大きな影響を与える重要な要素です。
特に注文住宅や新築では、庭をどのようにデザインするかによって、家の価値や日々の暮らしの快適さが大きく変わります。
庭の用途や目的、メンテナンスの手間、プライバシーの確保など、さまざまな要素をバランスよく考慮することが、理想の庭を作り上げる鍵となります。
こちらで、後悔しない庭づくりを実現するために押さえておきたいポイントを7つ紹介しましょう。
また、一から庭づくりを行う注文住宅と、外構工事のみを行う庭づくりとで異なるポイントがある場合には、各項目で個別に解説していますので、ぜひ参考にしてください。
庭の用途と目的を明確にする
庭のデザインを決める際には、庭をどのように使いたいかを明確にすることが重要です。
例えば、リラックスできるスペース、家庭菜園、子どもやペットの遊び場など、庭の用途によって必要な要素や配置が変わります。
事前に目的を明確化して、無駄のない効率的な庭づくりを目指しましょう。
注文住宅の場合
一から設計できる場合は、庭全体のコンセプトを最初から決めることができ、外構と家のデザインを一体化させることが可能です。
例えば、家のデザインに合わせた統一感のある庭を作ることや、家の室内と庭をシームレスにつなげるプランを考えることができます。
自分の理想を反映させやすいという利点がありますが、設計段階で細部までしっかり計画する必要があります。
新築外構の場合
外構工事のみを行う場合は、既存の家に合わせて庭をデザインすることになります。
この場合、家の外観や既存の構造を考慮しながら、庭をどのようにアレンジするかがポイントです。
例えば、リビングからアクセスしやすい場所にアウトドアリビングを設置したり、水栓に近い位置にガーデニングスペースをまとめたりするといった工夫が求められます。
部分的に外構工事を行う場合は、庭全体のバランスを崩さないように、プロの手を借りるのも選択肢のひとつです。
動線を考慮した設計にする
庭の動線を考慮することは、快適で使いやすい空間を作るための重要な要素です。
庭をどのように使うか、どの場所にどのようにアクセスするかを考え、無駄のない動線を設計することで、庭での時間をより快適に過ごすことができます。
例えば、リビングから庭へのアクセスをスムーズにする、駐車場から玄関への動線を確保するなど、実際の生活をイメージしながら設計すると良いでしょう。
駐車場や駐輪場のスペースを考慮する
庭のデザインには、駐車場や駐輪場のスペースも考慮する必要があります。
車や自転車の出入りがスムーズに行えるようにしつつ、庭全体とのバランスを考えることも大切です。
また、駐車場や駐輪場が庭の景観を損なわないように、デザインや素材選びを工夫することで、全体的に統一感のある外構を実現できます。
水道設備の配置を考える
庭での作業や植物の手入れには、水道設備の配置も欠かせません。
ホースの長さや水まきの手間を考慮し、適切な場所に水道を設置することで、庭仕事が格段に楽になります。
注文住宅の場合
一から設計を行う場合は、家全体の水回りと連携させながら庭の水道設備を計画することができます。
例えば、庭に必要な水道の数や位置を事前に決めておき、ホースリールやシンクを効率的に配置できるように設計します。
また、キッチンやバスルームと隣接する庭に、直接水を引く配管を設置することで、作業がよりスムーズに行える環境を整えることもできるでしょう。
新築外構の場合
外構工事のみを行う場合は、既存の家屋や水道設備に合わせて庭の水道配置を考える必要があります。
すでに敷地内に設置されている水道や排水の位置を確認し、それに応じた最適な配置を計画しましょう。
既存の設備に合わせることで、コストを抑えながらも、必要な水道機能を確保できます。
プライバシーの確保
住宅密集地では、隣家や通行人の視線を遮る工夫が必要です。
例えば、生垣やフェンス、背の高い植栽を設置することで、自然な形で視線を遮ることができます。
また、庭全体のレイアウトを工夫し、目線の届かないエリアを設けることで、心地よいプライベート空間のある庭づくりも可能になります。
維持管理のしやすさを考慮する
美しい庭を保つためには、日々のメンテナンスが欠かせません。
庭のデザインを考える際には、メンテナンスの手間やコストを最小限に抑える工夫が必要です。
例えば、手入れの少ない植物を選んだり、劣化しにくい素材を取り入れたりすることなどで、庭の維持が楽になります。
初期段階からメンテナンスを考慮した設計を行うことも、後悔しない庭づくりのポイントです。
季節に応じた植物を選ぶ
庭を彩る植物選びは、季節ごとの変化を楽しめるように計画するとよいでしょう。
四季折々の花や木々を配置することで、年間を通して美しい景観を楽しむことができます。
また、日当たりや風通しなど、庭の環境に合った植物を選ぶことも、手間を抑えて、美しい庭を維持するための大切なポイントです。
自宅に庭があるメリット
庭があることは、日々の暮らしにさまざまなメリットをもたらします。
特に注文住宅や新築で自宅に庭を設けることで、家族全員が楽しめるプライベート空間を作り出すことができます。
こちらでは、自宅に庭があることで得られる主なメリットを解説します。
生活に潤いが生まれる
庭は、外の喧騒から離れてリラックスできるプライベート空間です。
自然に囲まれた庭で過ごす時間は、日常のストレスを和らげ、心身をリフレッシュさせてくれます。
さらに、庭にハンモックやガーデンチェアを置けば、読書や昼寝を楽しめるアウトドアリビングが完成し、家での過ごし方に新たな楽しみも生まれるでしょう。
採光や通気性の向上
庭があることで、家全体の採光や通気性が向上するというメリットもあります。
特にリビングや寝室に隣接する庭があると、窓を通して自然光をたっぷりと取り入れることができ、室内が明るく快適になります。
また、庭の緑が風を通しやすくし、家全体の通気性を改善します。
これにより、夏の暑さを軽減し、冬は日光による自然な暖かさを取り入れることができ、居住環境の快適さをアップさせてくれるでしょう。
家族や友人との団らんの場になる
庭は、家族や友人との団らんの場としても最適です。
バーベキューやガーデンパーティーを計画したり、子どもやペットが遊べるスペースを作ったりすることで、皆と一緒に楽しい時間を過ごすきっかけになります。
庭があることで、家の中だけではなく、屋外での過ごし方も充実したものになるでしょう。
趣味の幅が広がる
自宅に庭があると、ガーデニングや家庭菜園といった趣味を存分に楽しめます。
季節ごとの花や植物を育てることで、四季折々の景観を愛でることができ、家庭菜園で育てた新鮮な野菜や果物を収穫する喜びも味わえます。
庭があることで、室内ではできない多彩な活動が可能になり、趣味の幅が広がるのもメリットのひとつです。
自宅に庭があるデメリット
庭があることで得られるメリットは多い一方で、注意しなければならないデメリットも存在します。
庭づくりを検討する際には、こうしたデメリットも踏まえて、庭の設計や維持にどのように取り組むかを考えることが大切です。
こちらでは、自宅に庭を持つことによる主なデメリットを解説します。
メンテナンスの手間とコスト
庭を美しく保つためには、定期的な手入れが欠かせません。
草刈りや剪定、雑草の除去、季節ごとの植え替えなど、維持管理には多くの時間と労力が必要です。
また、庭の維持にかかるコストも無視できません。
肥料や水道代、場合によっては業者に依頼する費用など、計画的に予算を組む必要があります。
特に広い庭や複雑なデザインの庭では、手間もコストも増える傾向にあります。
プライバシー確保の問題
庭は屋外の空間であるため、周囲の目線が気になることがあるかもしれません。
特に都市部や住宅密集地では、隣家や通行人からの視線が気になり、庭での活動が制限されることがあります。
プライバシーを確保するためには、高めのフェンスや植栽を活用した目隠しが必要ですが、その分のコストやデザインの工夫も求められます。
プライバシーの確保が難しいと、せっかくの庭のメリットが減少してしまうことも考えられるでしょう。
居住スペースが削られる
庭を作ることで、家全体の敷地面積から居住スペースが削られる可能性があります。
特に限られた敷地面積の中で庭を計画する場合、リビングや寝室、収納スペースなどの室内空間が狭くなることが考えられます。
特に都市部などで土地が限られている場合は、庭の広さと居住空間のバランスをよく考え、どちらを優先すべきかを決めることが大切です。
害虫が発生するリスク
庭があることで、害虫や小動物が自宅周辺に寄りつきやすくなる可能性があります。
例えば、庭に植えた植物が虫を引き寄せたり、庭に落ちた果実が動物を誘引したりすることがあるので、庭が荒れないように手入れを行う必要があります。
このようなリスクを軽減するためには、定期的な防虫対策や動物の侵入を防ぐフェンスの設置等が必要です。
注文住宅・新築の庭づくりの費用相場
庭づくりにかかる費用は、特に重要な要素です。
デザインや使用する素材、施工方法によって費用は大きく変わり、一般的な外構工事では敷地坪数の約2~2.5倍が目安とされています。
例えば、30坪の敷地なら、外構工事費用はおよそ60万~70万円程度です。
住宅と庭を同時に設計・施工する場合は、デザイン性や使用する素材のグレードによって費用がさらに上がり、100万円を超えることもあります。
芝生やタイルを敷くだけのシンプルな施工では、1㎡あたりおおよそ1万円程度、一方でテラスやデッキの設置には本体費用と施工費を合わせて50万~100万円が目安となります。
また、施工業者によって費用が異なることもあるため、複数社を比較検討することが重要です。
相見積もりを取ることで、適正な価格を把握し、納得のいく業者を選ぶようにしましょう。
おしゃれな庭づくり・庭外構の例
庭は、家の外観を引き立てるだけでなく、居住空間に豊かな彩りを加えてくれます。
こちらでは、魅力的な庭づくりの例をいくつか紹介します。
グランピング気分を満喫できる庭
テラスにガーデンキッチンを併設することで、バーベキューや家族での食事を楽しむ屋外スペースが生まれます。
自然を感じながら、料理をしたり食事をしたりできる場所は、リラックスしたひとときを提供します。
さらに、屋根付きのテラスにすれば、天候を気にせずにアウトドアライフを楽しむことができ、心地よい風や周囲の緑を感じながら、特別な時間を過ごせるでしょう。
テーブルや椅子を配置し、照明を工夫すれば、夜も楽しめる素敵な空間に変わります。
家族で家庭菜園を楽しめる庭
家族団らんの場として、庭に家庭菜園をつくるのもおすすめです。
自分たちで育てた野菜やハーブを収穫する楽しみは、子どもたちにとって貴重な体験になります。
家庭菜園で子どもと一緒に土を触り、植物の成長を見守ることで、自然への理解を深められる食育の場にもなります。
また、収穫した新鮮な野菜を使った料理は、食卓をより豊かにしてくれるでしょう。
季節ごとに植える作物を変えることで、四季の移り変わりを楽しむこともできます。
清流が流れる苔の庭
住宅と庭を同時に設計することで、こちらのように統一感のある美しい庭づくりが実現できます。
玄関へのアプローチには、清流が流れる広大な苔の庭が広がり、その先には和モダンな平屋が静かに佇む、まるで旅館のような贅沢な住まいを演出できます。
庭の眺望を楽しむために、リビングにハイサッシを設けるのもいいでしょう。
目線の先に、松竹梅の木や紅葉の木を植えれば、四季折々の美しさを室内からも感じられる贅沢な空間になります。
効率的な庭づくりのためのパートナー選び
コストや庭の規模によっては、トレンドのDIYに挑戦するのも良い選択です。
しかし、住まい全体のバランスを考慮しながら庭づくりを効率的に進めるためには、施工を専門とするハウスメーカーや工務店に依頼するのもおすすめです。
庭づくりの実績が豊富なプロに依頼することで、住宅との調和が生まれ、水道の敷設や設計ミスも防ぎやすくなります。
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