マンションなどの不動産を、できるだけ高くスムーズに売却したいと願うのは当然です。しかし、不動産を直接買い取る業者の中には、売主の弱みに付け込み、相場より極端に安く買い叩くといった悪質な手口も報告されています。
大切な資産を売却する際に、悪徳業者にだまされてしまっては大きな損失になりかねません。
本記事では、不動産買取に潜むトラブルの背景や具体的な詐欺的手口、悪質業者を見極めるポイントを解説します。トラブルなく安心して取引できるよう、信頼できる不動産会社の選び方まで確認しましょう。
- クリーニング不要で、残置物など現状のままでOK!
- 不動産会社からのしつこい営業なし!
- 共有持分、再建築不可など訳あり物件も相談可能!

なぜ不動産買取で悪質な業者に注意が必要なのか?
不動産の「買取」は、仲介よりもスムーズに売却できる方法として注目されていますが、その分トラブルのリスクも潜んでいます。特に相場より安く買い叩こうとする悪質な業者には要注意です。
ここでは、不動産買取でトラブルが起きやすい背景と仕組みを見ていきましょう。
不動産買取トラブルの背景
買取は売主と業者の一対一で進むため、価格や契約の透明性が損なわれやすい傾向があります。業者は買い取った不動産を転売して利益を出すため「安く買いたい」という動機が強く、相場に疎い売主や売却を急ぐ人が付け込まれやすいのです。
実際、全国の消費生活センターには、強引な勧誘で安く自宅を売ってしまった高齢者からの相談が増えています。一度契約すると撤回は難しく、高額な違約金を請求されることも。また、売却後も住み続けられる「リースバック」契約を悪用し、後から高額な家賃を課すといった被害も後を絶ちません。
「仲介」ではなく「買取」だから起きやすい問題
仲介は複数の買主候補から、競争原理で適正価格が決まりやすい一方、買取では業者の提示額がそのまま成立しがちです。そのため業者が価格交渉の主導権を握り、相場とかけ離れた安値を「妥当な価格」と見せかけることがあります。
不動産の売却経験がない方や高齢者は、「プロが言うから」と信じてしまい、相場より著しく安い価格で契約してしまう恐れがあるのです。
また、買取では契約内容のチェックが疎かになりやすい点も問題です。悪質業者はこの隙を突き、不利な特約を盛り込んだり、重要事項を十分に説明しなかったりするケースも見られます。
仲介に比べ透明性が低い買取は、業者の思うままにされやすいのが問題です。
実際にあった!悪質な不動産買取業者の手口とトラブル事例
不動産買取の現場では、どのような手口やトラブルが起きているのでしょうか。ここでは、実際に報告されている悪質業者の典型的な手口とトラブル事例を紹介します。
「すぐ売れる」と急かして契約を迫る
悪質な業者は、売主に考える時間を与えないよう巧みに契約を急かします。「今契約しないと買い手を逃す」「早くしないと価値が下がる」などと心理的な圧力をかけ、冷静な判断力を奪うのです。
その目的は、他社に見積もりを取らせないこと。実際、消費者庁なども「長時間にわたる勧誘」に注意喚起しており、根負けして契約してしまった高齢者の相談も報告されています。
不動産売買契約にはクーリング・オフが適用されないため、一度サインすると撤回は困難です。即決を迫る会社とは取引しないのが賢明です。
相場より極端に安い価格を提示
悪質な業者は、市場相場を無視した極端な安値を提示します。例えば3,000万円の価値があるマンションに対して「老朽化がひどいので1,500万円が限界」などと半値近い額を示し、売主に「そんなものか」と思い込ませるのです。
売却経験が少ない方は、プロの言葉を信じてしまいがちです。特に高齢者は相場を調べにくいと狙われやすく、安値で契約を結ばされるケースも報告されています。
媒介契約の内容に不備がありトラブルに
「買取保証付き仲介」のように、一見有利に見える契約には巧妙な罠が潜んでいることがあります。
悪質な業者は、わざと専門用語を多用したり、重要な条件を曖昧にしたりして、売主が内容を正確に理解できないまま署名を迫ります。後から「話が違う」と気づいても、業者に有利な契約書を盾に反論を封じ込めるのです。
特に危険なのが、「契約不適合責任は売主が負う」という見落としがちな特約です。この条項の説明を故意に怠り、引き渡し後にシロアリなどの欠陥が見つかった際に、「契約通りだ」として高額な修繕費用を請求してくるというもの。
一度署名すれば、こうした不当な請求から逃れることは極めて困難です。

売却後に追加費用を請求される
本来、代金の支払いと物件の引き渡しで取引は完了するはずです。ところが悪質な業者は、取引後に「家の残置物処分費」「雨漏りの修理代」といった口実で、思わぬ追加費用を請求してくることがあります。
実際、仲介手数料が不要なはずなのに「コンサルティング料」といった名目で金銭を要求された、という悪質なトラブルも報告されています。
そもそも買取業者は、修繕費などを織り込んで買取価格を提示するのが一般的です。契約時に取り決めがないにもかかわらず、後から費用を請求するのは、取引の前提を覆す極めて悪質な行為と言えるでしょう。
悪質業者を避ける(判断する)ためのチェックリスト
悪質な不動産買取業者に騙されず、安心してマンションを売却するためには、事前の業者選びが非常に重要です。
ここでは、依頼を検討している不動産会社が信用できるかどうかを判断するための、チェックリストを紹介します。当てはまる項目がないかを確認し、少しでも「怪しい」と感じたら、契約を急がず慎重に考え直しましょう。
会社の連絡先や所在地が不明
公式サイトや名刺に、会社の住所・電話番号、宅地建物取引業の免許番号といった基本情報が載っていない業者は要注意です。信頼できる不動産会社であれば、これらの情報をきちんと明記しており、問い合わせてもはぐらかすようなことはありません。
法律(宅地建物取引業法)でも、勧誘の際には業者名や目的を伝えることが義務付けられています。こうした情報を開示しない業者は、それだけで違法性があると言えます。会社概要が不透明な業者との取引は避けましょう。
担当者が「契約を急がせる」発言を繰り返す
しつこく即決を迫ってくる業者は、「他社と比較されたくない」という狙いがあると考えられます。「今日中に契約してくれるなら〇〇円で買い取ります」「今サインしないとこのチャンスを逃しますよ」といった言葉で契約を急かすのは、悪質業者の典型的な手口です。
誠実な会社なら、売主が十分に検討する時間を取り、どんな質問にも丁寧に答えてくれます。一度でも強引な態度が見られたら、より慎重に対応しましょう。
査定額の根拠を説明できない/不透明
提示された査定額について「なぜこの金額になるのですか?」と質問した際に、明確な根拠を示せない業者も信用できません。
優良な不動産会社なら、近隣の成約事例やマンションの状態といったデータに基づいて、査定額の理由をきちんと説明できます。それをせずに「とにかくこれが限界の金額です」と繰り返すだけなら、相場より不当に安い価格を提示している可能性があります。根拠が不透明な査定額は警戒してください。
契約書類を当日その場で書かせようとする
契約内容の説明もそこそこに「では、今すぐこの契約書にサインしてください」と署名を迫る業者には注意が必要です。その場で契約させることで、売主に冷静に考える時間を与えないようにする狙いがあります。
契約書は、一度持ち帰ってじっくり検討する権利が売主にはありますし、必要であれば専門家に見てもらうことも可能です。「今日中に契約しないとこの話は無効になります」などと言う業者は信用できません。本来、不動産売買を即日契約する必要はないのです。
落ち着いて内容を確認する時間を与えない業者との取引は避けましょう。
ネット上で悪い口コミや訴訟歴が見られる
気になる業者名を検索すると、「〇〇 不評」「〇〇 裁判」といった情報が見つかることがあります。もちろん、ネット上の口コミがすべて正しいとは限りませんが、明らかに評判が悪かったり、過去に行政処分を受けていたりする会社は避けるべきでしょう。
自分自身で評判を下調べし、リスクの高い会社とは距離を置くことが賢明です。

以上のチェックポイントに一つでも当てはまる業者には、警戒が必要です。
逆に、連絡先や免許情報をきちんと公開し、説明が丁寧で分かりやすく、契約を急かさずにこちらのペースを尊重してくれる会社は、信頼できる可能性が高いと言えます。
複数の不動産会社と話をする中で、少しでも違和感を覚えたら、その直感を大切にしてください。大切なマンションの売却だからこそ、安心して任せられるパートナーを慎重に見極めることが何よりも重要です。
不動産買取の悪質業者に関するよくある質問(FAQ)
- 安すぎる査定額を提示されたらどう対応すればいい?
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まず、その場で契約せず、複数の不動産会社から査定を取って比較しましょう。1社だけの査定では、その金額が適正かどうかを判断できません。同時に、なぜその査定額になったのか、明確な根拠を必ず質問してください。納得のいく説明ができない業者は信頼性に欠けます。
「マンションナビ」のような一括査定サービスを使えば、複数の優良企業から一度に査定を受けられるため、相場観を把握し、不当に安い価格を提示する業者を簡単に見抜けます。
- 一括査定サービスは本当に安全なの?勧誘はない?
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はい、大手企業が運営する信頼性の高い一括査定サービスは安全に利用できます。提携している不動産会社は厳しい審査を通過した優良企業が中心なので、悪質業者に当たるリスクを大幅に減らせます。
しつこい勧誘の心配も少なく、もし連絡があっても「まだ検討中です」と伝えれば大丈夫です。特に「マンションナビ」のようなサービスは、マンション売却に強い会社とだけ効率的に出会える便利なツールです。査定したからといって契約義務はないので、気軽に試せます。
- 悪質業者の被害に遭わないために契約前に見るべきポイントは?
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契約を結ぶ前に、特に以下のポイントをチェックしてください。
- 宅地建物取引業の免許の有無
- 契約書の内容(特約事項、手付金、違約金など)
- 費用負担の範囲(仲介手数料は不要か)
- 重要事項説明の内容を理解できたか
これらの項目は、安全な取引の要です。口約束は避け、すべての条件が書面に記載されているかを確認しましょう。
不明な点は、宅地建物取引士による重要事項説明の際に遠慮なく質問し、すべて解消してから契約に臨むことが重要です。可能であれば、ご家族など第三者にも内容を確認してもらうと、より安心です。
不動産買取の悪質業者に騙されないためのポイントまとめ
- 不動産の「買取」は仲介よりスピーディだが、価格の透明性が低く悪質業者に狙われやすい
- 契約を急がせる、相場より極端に安い査定額を提示するなどの手口に注意
- 契約書に不利な特約が含まれているケースもあり、内容は必ず事前に確認する
- 複数の業者を比較せずに即決すると、後悔するリスクが高くなる
- 一括査定サービスを活用すれば、優良企業を効率よく比較でき、悪質業者を避けやすくなる
マンション売却で後悔しない秘訣は、悪質業者のサインを見抜き、安易に契約しないことです。
そこで活用したいのが、マンション買取に特化した「マンションナビ買取」。無料で相談ができ、提携会社の中から、一番高く買い取ってくれる会社を見つけてくれます。
あなたの大切なマンションの本当の価値はいくらなのか、まずは気軽に確かめてみませんか?後悔のない売却への第一歩を、ぜひここから踏み出しましょう。
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