台風による水害が発生した武蔵小杉のマンション価格は?価格の変動と災害時の対策について徹底解説
2019年の台風19号によって、武蔵小杉駅付近は大きな被害を受けました。水害から数年経った今、武蔵小杉駅付近のマンション価格はどうなっているのか気になる人もいるでしょう。
結論からいうと、武蔵小杉駅周辺のマンション価格は変わっておらず、むしろマンション需要は上がっています。
そこでこの記事では、武蔵小杉駅付近のマンション価格や需要の詳細、および災害時にどのような対策をすればマンション価格は落ちないかという点を解説していきます。
水害などの災害でマンション価格は下がることがある

まずは水害などの災害によって、マンション価格が下がる理由は以下の通りです。
- 災害リスクによって建物に実被害が出る
- エリアの特性として認知される
地震が起きれば建物に亀裂が入るかもしれませんし、配管が損傷するかもしれません。水害によって室内が浸水すれば、腐食や変色などの実被害があります。またエリアの特性として認知されれば、そのエリア一帯の不動産価値も下がるでしょう。
たとえば川が近くにあり氾濫することが多ければ、それだけで購入検討者は減りマンション価格の下落につながります。このような理由で、天災地変が起こるとマンション価格は下がる可能性があるのです。ただし、マンションによって価格が下がるかどうかは異なります。
武蔵小杉のマンション価格は水害による影響はなかった

冒頭でお伝えしたように、川崎市中原区「武蔵小杉」駅周辺のマンション価格は落ちていません。その根拠を以下3つの観点から解説していきます。
- マンション価格は需要と供給によって変わる
- 川崎市中原区の人口推移
- 川崎市中原区の中古マンション流通マーケット
マンション価格は需要と供給によって変わる
3つの根拠を解説する前に、マンション価格は需要と供給によって変動することを知っておきましょう。ここでいう需要とは「マンションを買いたい人の数」で、供給とは「売り出されているマンションの数」です。
需要が高く供給が少ない状態であれば、価格が高くてもマンションを買う人はいるので、マンション価格は上がります。逆に需要が低く供給が多ければ、価格を安くしないと売れないので、マンション価格は下がります。
まずは、この需給バランスによってマンション価格は変動する点を頭に入れておきましょう。
川崎市中原区の人口推移
次に、川崎市中原区の人口推移を見ていきましょう。

上記のように、川崎市中原区の人口は右肩上がりに推移しており、水害が起こった令和1年(2019年)と令和2年(2020年)を比較しても、増加していることが分かります。
つまり川崎市中原区に住みたい人が増えているので、マンションをはじめ住宅の需要は高いといえるでしょう。
川崎市中原区の中古マンション流通マーケット
前項を踏まえ、川崎市中原区の中古マンション流通マーケットを見ていきましょう。

上記のように、2019年の台風19号以降(2019年4Q以降)、以下のような変化が見られました。
- 販売戸数(供給)は減っている
- 成約戸数は増えている
- 成約価格は変わらない
供給戸数は下がっているものの成約戸数は増えているので、前項の結果と合わせて、やはり住宅の需要は高いといえます。また成約価格は変わっていないので、この点からも需要は高い状態であるといえます。
武蔵小杉駅の中古マンション流通マーケット
次に、武蔵小杉駅の中古マンション流通マーケットを見ていきましょう。
武蔵小杉駅は台風19号によって、東口の局地的な冠水状態が発生し、一部のマンションでは停電や断水も発生しました。その状況は大々的に報道されたものの、中古マンション流通マーケットは以下のような状況です。

- 販売戸数(供給)は増加
- 成約戸数は大きく増加
- 成約価格は変わらない
供給戸数は増加しており、成約戸数はそれ以上に増加しています。そして成約価格は変わっていないので、川崎市中原区全体の傾向とほぼ同じです。つまり、武蔵小杉駅周辺のみに絞って見ても、マンション需要は上がっているといえるでしょう。
このように、武蔵小杉駅を含む川崎市中原区のマンション需要に、台風の影響は無かったと考えられます。
マンション価格は査定しないと分からない

前項のように水害があったエリアにも関わらず、川崎市中原区のマンション価格は落ちていませんでした。とはいえ、特に武蔵小杉駅周辺は「人気のエリアだから」という点が大きな理由でしょう。
つまり別のエリアであれば、水害によってマンション価格が下がった可能性はあります。そのため、災害が起きたときにマンション価格がどうなるかは、不動産会社に査定依頼しないと分かりません。
この章では、そんな査定依頼する際のポイントを2点紹介します。
複数社へ査定依頼する
1つ目のポイントは、複数社へ査定依頼することです。その理由は、不動産会社によってエリアや物件種類に得意・不得意があるからです。たとえば、都心のマンション売却が得意な不動産会社もいれば、郊外の一戸建て売却が得意な不動産会社もいます。
そのため複数社へ査定依頼して、自分が売ろうとしている物件と相性の良い不動産会社を探す必要があるのです。
なお複数社へ査定依頼するときは、同時に複数社へ査定依頼できる「不動産一括査定サイト」を利用すると良いでしょう。
マンション売却に強いサイトを選ぶ
2つ目のポイントは、マンション売却に強いサイトを選ぶことです。前項のように、不動産会社は不動産の種類によって得意・不得意が分かれるため、マンションを売るなら「マンション売却」に強い不動産会社に査定依頼しなければいけません。
マンション売却に強い査定サイトの代表格はマンションナビです。マンションナビはマンション売却に特化した不動産一括査定サイトなので、マンション売却に強い不動産会社が参画しています。
マンションナビを利用して複数社へ査定依頼すれば、自分のマンションを高く売却してくれる、優良な不動産会社に出会いやすいでしょう。
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水害などの災害が起きたときにマンションを売るコツ

最後に、水害などの災害が起きたときにマンションを売るコツを解説します。マンションを売るコツは以下の通りです。
- 被害状況を正確に把握する
- 被害への対応を把握する
- 災害リスクを調べておく
要するに、購入者が抱える「災害についての不安」を解消することが重要です。上記は不動産会社にも調べてもらいつつ、自分でも調べましょう。
被害状況を正確に把握する
1つ目のコツは、被害状況を正確に把握することです。たとえば台風によって冠水被害があったなら、以下を正確に把握しておきましょう。
- どの箇所が冠水したのか?
- 水位はどのくらいだったのか?
- 腐食などの実被害はないか?
というのも、購入検討者は上記のことが気になるからです。災害によりマンションが被害を受けたときは、管理会社がマンションの所有者に、被害状況を書面で伝えることが一般的です。
もし手元にそのような書面がなければ、管理会社に問い合わせて把握しておきましょう。
被害への対応を把握する
2つ目のコツは、被害への対応を把握することです。たとえば災害によって修繕が必要になったなら、その修繕費用は保険で賄ったり修繕積立金を切り崩したりと、色々な対応があります。
特に共用部が地震保険に加入しているかどうかはマンションによって異なるため、地震による被害をどう補填したかは必ず確認しておきましょう。修繕積立金を切り崩したのであれば、修繕積立金の上昇リスクにもつながります。
こちらも前項と同じく管理会社から書面で報告があるため、手元になければ管理会社に問い合わせてみましょう。
災害リスクを調べておく
3つ目のコツは、災害リスクを調べておくことです。災害が起こった地域でマンションを購入する人は、災害リスクについて正確に把握したいと思っているからです。
具体的には、ハザードマップや地震に関する地域危険度測定調査など、行政が用意している調査結果の資料を入手しておきましょう。「地名 ハザードマップ」や「地名 地域危険度」などと検索すれば、それらの情報を入手できます。
まとめ
- 水害などの災害が起こると購入検討者が減るためマンション価格は下がりやすい
- 武蔵小杉を含む川崎市中原区のマンション価格は下っていない
- マンションによって価格は異なるので査定してみないと売却価格は分からない
- 災害を受けたマンションは災害状況や災害リスクを把握しておこう
水害が起こるとマンション価格は下がりやすいものの、川崎市中原区のようにマンション価格が変わらないエリアもあります。マンションによって価格がどうなるかは異なるので、マンション売却を検討しているなら、まずは査定依頼してみましょう。
その査定価格によって売却するかどうかを判断できますし、水害などがあったなら価格がどのように推移したかも分かります。もし査定するなら、マンション売却に特化したマンションナビの利用をおすすめします。