前半の記事では、ブリリアの圧倒的なバランスのよさがなぜ実現できるかについて解説しました。
バランスに優れている大きな要因としては、大手デベロッパーとの共同事業(JV)が挙げられるでしょう。東京建物のJV戦略により、一定以上の品質を確保し、実需層・投資層にも対応できる柔軟性を実現しています。
これらの理由により、中古市場でもブリリアが高く評価され、2017年〜2025年にかけて価格が上昇しました。
後半では、価格の上昇幅や上昇率、上昇する要因について解説します。今後、ブリリアシリーズの購入を検討している方はぜひ記事の内容を参考にしてみてください。
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データで見るブリリアの価格推移(2017年〜2025年)

※金額の単位は「円/平米」
ブリリアとブリリアタワーは、やや異なった価格推移を見せています。
2017年6月から2023年12月頃までは同じような推移でしたが、ブリリアタワーは2023年12月頃を境に急激に値上がりしました。一方、ブリリアは2024年6月から値上がりしたものの、2025年6月から12月にかけてやや値下がりしています。
ただし、ブリリアは値下がりしましたが、2017年6月と比べると以下のように価格が上昇しています。
| ブランド名 | ブリリア | ブリリアタワー |
|---|---|---|
| 2017年6月 | 928,755円 | 868,198円 |
| 2025年12月 | 1,658,624円 | 2,438,646円 |
| 上昇幅 | +729,869円 | +1,570,448円 |
| 倍率 | 1.79倍 | 2.8倍 |
| 増加率 | 約78% | 約180% |
※金額の単位は「円/㎡」
ブリリアは約8年で約78%、ブリリアタワーは約180%上昇しています。
首都圏のマンション価格は約10年で約70%上昇していることから、ブリリアタワーの上昇率の高さが際立っていることがわかります。一方、ブリリアは首都圏の平均よりも少し高いという結果となりました。
参照元:東日本不動産流通機構「首都圏不動産流通市場の動向(2025年)」
ブリリアタワーと標準ブリリアの資産価値の差

ブリリアタワーとブリリアとでは、資産価値を左右する要素に違いがあります。
ブリリアタワーは、物件自体の希少性・ランドマーク性や設備のグレード・充実度が高く、富裕層や投資家向きとなっています。
一方、ブリリアは住環境のよいエリアでの分譲、求めやすい価格帯を重視しており、実需層向けのブランドです。
現在は投資が加熱しているため、投資層の影響を受けやすいブリリアタワーの価値が急騰しています。
再開発は頻繁におこなわれるものではないため、今後もブリリアタワーの優位性は続くでしょう。
ファミリー層向けのマンションは上昇が続いた結果、購入できない方が増加し、やや価格が落ち着いてきています。
ただし、落ち着いてきたとはいえ、依然として首都圏のマンションの値上がり率よりも高いため、いかに実需層に支持されているのかがわかります。
JV物件のリセールバリュー(騰落率)の優位性分析
JV物件のリセールバリューは、非常に高い優位性があります。
大手デベロッパーが関与するJV物件は、各社のブランド力や販売力、商品企画力などが統合して完成したマンションです。単独では実現しにくい高い品質の物件が供給されやすくなり、その他のマンションとの差別化が図れるようになります。
また、JV物件は共同事業者が広告をおこなって販売するため、市場から認知されやすくなり、竣工後も記憶に残りやすいのもメリットです。ブランド力が継続的に維持され、価格が下落しにくく、上昇しやすい環境の構築につながります。
このようにJV物件はリセールバリューに対して優位性があり、将来的に売却を検討している方にもおすすめです。
近年の価格上昇トレンドと流動性の高さ
ブリリアは2016年以降、価格が上昇しているだけではなく、流動性の高さも併せ持っています。
価格上昇と流動性の高さを持つ理由は、以下のとおりです。
- 共同事業によるブランド力の認知
- JVを活かした立地の厳選
- エリア特性に合わせたマンションの分譲
- ボリュームゾーンの価格帯への供給
- 高い品質による良好な住環境
また、その他にも供給エリアが都心に集中していることも、流動性の高さにつながる要因の一つです。
都心は賃貸・売買ともに需要が高く、投資家だけでなく、自己居住用に購入する方も多くいます。東京建物が持つ特性とともに供給エリアが都心であることから、出口戦略を立てやすいブランドと言えるでしょう。

中古市場でブリリアが評価される「見えない価値」
中古市場でブリリアが評価されているのは、物件資料上では「見えない価値」があるためと言われています。
見えない価値の具体例は、以下のとおりです。
- デザインの普遍性
- 管理体制
- 共用施設の充実度
ここからは、ブリリアの見えない価値について解説します。
デザインの普遍性:経年変化を味方につける外観デザイン
ブリリアの特徴として、流行に左右されすぎず、10年後・20年後も古臭さを感じさせない「タイムレスな外観」の魅力が挙げられます。
外観は過度な装飾を避けつつも、重厚感や素材感を出すデザインを重視しており、築年数が経過しても古さを感じにくい設計となっています。
一般的に、年数が経過すると、マンションの外観から古さが伝わるようになり、買い手から敬遠されやすくなるものです。しかし、視覚的な劣化が目立ちにくいよう工夫されているマンションの場合、見た目でよい物件と判断されやすく、競合物件との差別化が図れます。
ブリリアは、デザインの他にも、エリアごとの特性に合わせた外観になっており、結果として中古市場での高い評価につながっています。
管理体制:東京建物アメニティサポートによる資産維持
ブリリアでは「東京建物アメニティサポート」による、質の高い管理がおこなわれています。
東京建物アメニティサポートは、東京建物のグループ企業であり、マンションの管理や生活サポート、大規模修繕などのサービスを提供しています。清掃や点検など、管理の質の高さに定評がある会社です。
マンションの美観が維持されれば、見た目がよくなり、生活満足度の向上につながります。また、定期的な点検を実施できれば、劣化が激しくなる前に修繕でき、結果的にマンションの長寿命化が実現します。
入居者の生活満足度や建物の長寿命化は、ブランド力の向上や資産価値下落の抑制になるため、築年数が経過しても中古市場での人気が衰えにくくなるでしょう。

共用施設の充実度:JVだからこそ実現できる豪華なスペック
JV物件は共用施設の充実度が特に高く、築年数が経過しても価値が落ちにくくなります。
共同事業として分譲されたマンションは、各社がコストを分担するため、建物の建築費用を抑えられます。
また、各社の資金力を活かし、大規模な開発をすれば、売却金額が大幅に上がり、単独開発では採算が取りにくいプールやスパなどの豪華な施設を設けることも可能です。
豪華な共用施設は単なる付加価値だけではなく、競合物件との差別化に役立ちます。築年数が経過しても施設による差は埋まらないため、長期的な資産価値の維持につながります。
資産価値で見る「JV戦略」の代表物件
ブリリアもブリリアタワーも価格が上昇していますが、物件ごとに見ると、各物件で上昇率は異なります。
ここからは、物件ごとの価格推移に加え、その「JV戦略」マンションの特徴も紹介します。
ブリリアの購入を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
紹介するブリリアのマンションは、以下の5つです。
| マンション名 | ブリリアタワーズ目黒 ノースレジデンス | ブリリアタワー有明ミッドクロス | ブリリアタワー東京 | ブリリア一番町 | ブリリアシティ石神井公園アトラス1号棟 |
| 所在地 | 東京都品川区上大崎三丁目 | 東京都江東区有明一丁目 | 東京都墨田区太平四丁目 | 東京都千代田区一番町 | 東京都練馬区上石神井三丁目 |
| 最寄駅 | 東急目黒線「目黒駅」徒歩1分 | ゆりかもめ「お台場海浜公園駅」徒歩8分 | 総武・中央緩行線「錦糸町駅」徒歩6分 | 東京地下鉄半蔵門線「半蔵門駅」徒歩3分 | 西武鉄道新宿線「上石神井駅」徒歩12分 |
| 築年数(竣工年) | 2017年12月 | 2021年7月 | 2006年6月 | 2019年9月 | 2023年9月 |
| 総戸数 | 524戸 | 303戸 | 644戸 | 106戸 | 106戸 |
| 階数構成 | 40階 (地下2階) | 33階 (地下1階) | 45階 (地下2階) | 17階 (地下2階) | 8階 |
| 現在の売買価格相場 | 26,490〜26,890万円 | 12,980〜13,380万円 | 23,450〜23,850万円 | 53,500〜53,900万円 | 7,650〜8,050万円 |
| 現在の㎡単価 | 395.40〜401.30万円 | 190.90〜196.80万円 | 234.50〜238.50万円 | 545.90〜550.00万円 | 112.50〜118.40万円 |
| 3年前の売買価格相場 | 平均18,110万円 | 平均10,450万円 | 平均14,740万円 | 平均35,610万円 | – |
| 管理費 | 約142〜534円/㎡ | 約281〜580円/㎡ | 約150〜379円/㎡ | 約457〜727円/㎡ | 約212〜303円/㎡ |
| 修繕積立金 | 約90〜305円/㎡ | 約66〜181円/㎡ | 約100〜296円/㎡ | 約73〜117円/㎡ | 約85〜121円/㎡ |
ブリリアタワーズ目黒 ノースレジデンス|駅前再開発×多社連合の最高傑作
「ブリリアタワーズ目黒 ノースレジデンス」は、2026年3月現在の売買平均金額は26,490万円〜26,890万円であり、3年前と比べると約8,380万円、約46%(約1.46倍)上昇している物件です。


この物件は、地上40階建て、524戸の圧倒的な規模感のマンションで三菱地所レジデンス等との共同事業で分譲されました。
目黒駅徒歩1分という抜群の立地にもかかわらず、周辺は樹木や植栽にあふれ、敷地内には広場や遊歩道が整備されるなど、都心とは思えない住環境を実現しています。
設備も充実しており、ラウンジやパーティルーム、ゲストルームなど、ワンランク上の生活ができることでしょう。
ブリリアタワー有明ミッドクロス|湾岸エリアの更なる進化
「ブリリアタワー有明ミッドクロス」は、2026年3月現在の売買平均金額は12,980万円〜13,380万円であり、3年前と比べると約2,530万円、約24%(約1.24倍)に上昇している物件です。


湾岸エリアに建っており、眺望を活かしたスカイラウンジやルーフトップテラスなど、ベイエリアを満喫できるスペースが特徴です。
また、「The Windy White Veil」をコンセプトとして設計されており、白いベールをまとったような外観で空や海の色との調和が図られています。
エリアの特性に合わせた設計になっており、施設の充実度からも、根強い人気があるマンションとして中古市場も活発に取り引きされています。
ブリリアタワー東京|錦糸町エリアのランドマーク
「ブリリアタワー東京」は、2026年3月現在の売買平均金額は23,450万円〜23,850万円であり、3年前と比べると約8,710万円、約59%(約1.59倍)上昇している物件です。


ブリリアタワーの中でも、特に施設が充実しており、フィットネスジムやゴルフレンジ、プレミアムサロンなどを備えています。そして、日本で初めて超高強度コンクリートを採用した物件として有名であり、耐震性に優れ、安心して暮らせるタワーマンションです。
また、「錦糸町駅」から徒歩6分という好立地にありながら、「錦糸公園」に隣接しているため、自然を感じる暮らしが手に入ります。
このような希少性、ステータス性のある物件であり、今回紹介するブリリアの中でもっとも価格上昇率が高いマンションとなっています。
ブリリア一番町|都心最高峰の単独開発レジデンス
「ブリリア一番町」は、2026年3月現在の売買平均金額は53,500万円〜53,900万円であり、3年前と比べると約1億7,890万円、約50%(約1.5倍)上昇している物件です。


多くの方が憧れる千代田区の「半蔵門駅」徒歩圏内という抜群の立地です。その他にも「九段下駅」「市ヶ谷駅」「麴町駅」も利用可能であり、交通アクセスに優れています。
また、プレミアムマンションと位置づけられており、ブリリアの中でもトップクラスの施設が整備されています。例えば、エントランスにあるコンシェルジュカウンターではポーターサービスやバレーサービスなどの依頼も可能です。
立地だけでなく、居住性もワンランク上を目指したいという方に適したマンションと言えるでしょう。
ブリリアシティ石神井公園アトラス1号棟|「アトラス」ブランドとの相乗効果
「ブリリアシティ石神井公園アトラス1号棟」は、2026年3月現在の売買平均金額は7,650万円〜8,050万円の物件です。


「アトラス」は、旭化成不動産レジデンスの都市型マンションブランドです。
東京建物と旭化成の共同事業であり、それぞれがマンション分譲で培ったノウハウが活かされています。
37,000㎡を超える広大な敷地に建築された本物件は、全戸南向きに配置され、豊かな植栽に囲まれた生活が可能です。また、敷地中央には、家族や居住者の交流を深めるための施設「センタープラザ」があり、良質なコミュニティの構築に役立っています。
良好な住環境、成熟したコミュニティは長期的に居住するのに適しており、永住を目的としている方におすすめです。
まとめ|ブリリアはなぜ「買い」なのか

ブリリアが「買い」と言われる主な理由は、JV戦略が生み出す安心感や高い品質と住み心地と資産性の両立です。
これらの理由を持つブリリアは、不動産価格が上昇傾向にある場合は上振れしやすく、下落傾向にある場合は下がり幅の抑制につながりやすい傾向があります。
リセールバリューが維持しやすいことから、ブリリアは中古市場で非常に人気があるブランドとして取り引きされています。
JV戦略が生み出す「日本最高峰の安心感」
東京建物のJV戦略は、「日本最高峰の安心感」をもたらします。
大手デベロッパーとの共同事業の実績が豊富な東京建物は、非常に高い「調整力」を有しています。
この調整力の高さが各社の長所を引き出し、品質・立地・管理と隙のない物件を誕生させていると言えるでしょう。
住み心地と資産性を両立させる東京建物のプロデュース力
ブリリアは、住み心地と資産性を両立させたブランドです。
住み心地と資産性の両立は難しく、いかに東京建物のプロデュース力が高いのかを表しています。
長年積み重ねてきたマンション分譲や大手デベロッパーとの共同事業の実績がなせる業と言えるでしょう。
住み心地と資産性の両立は、実需層と投資層のニーズを満たせるため、築年数が経過しても、ブリリアが中古市場で選ばれる理由となります。
データ提供/マンションナビ


監修:福嶋総研
【公式ホームページ】https://mansionresearch.co.jp/fri/
【公式YouTubeチャンネル】https://www.youtube.com/@mansionresearch
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