金利上昇を機に投資マンションを売却～マンション売却体験談CASE28

ローン金利が上がったことで返済計画が崩れ、利益やキャッシュフローを圧迫してきたので売却を検討しました。購入から1〜2年というタイミングで一定額ローンも残っていましたので、ローン残債を上回る金額で売れるようなら売却しようと考えていました。

当初1.75％から2.1〜2.2％程度に上がりました。さらに金利が上がると通知されていて、最終的には2.4％程度まで上がる予定でした。

ほぼフルローンでしたね。金額でいえば、月5,000〜6,000円ほど上がりました。

ネット銀行だったのでこうしたルールがなかったようです。購入当時は無知だったもので、営業担当者さんの「金利が上がることはないと思う」という言葉を過信し、融資条件を深く考慮していませんでした。長らく金利が下がり続けており、「マイナス金利政策解除」や「利上げ」といった話が聞かれる前でもあったので完全に想定外でした。

マンションナビのことは存じ上げず、ネット検索しているうちに行き着いたと記憶しています。複数社を比較し、一番高く売ってくれる不動産会社さんにお願いしたいと考え利用しました。

実は、マンションナビを利用する前に、他の一括査定サービスを通じて別の不動産会社さんに売却をお願いしていたんですよ。このときの不動産会社の対応に不信感があったため、親切・丁寧である点を重視しました。

しつこく電話をしてきたり「至急連絡してください」と要望されたり……とにかく無理難題を押しつけられたことでしょうか。仕事をしているので日中の連絡は難しいとお伝えしていたのですが、こちらのスケジュールや事情は全く無視されていましたね。

「ローン残債を下回る金額で売るつもりはない」とも伝えていたのですが、しつこく値下げも打診されました。確かめようがありませんでしたが、囲い込みが疑われる場面もありました。

この不動産会社とは専属専任媒介契約を結んでいましたので、他社に相談もできず、精神的にも非常に疲弊しました。

従前の不動産会社さんは、複数社の中で最も高い査定額を出してくれたんですよ。これも選定理由の1つだったのですが、媒介契約を結んだ後に度重なる値下げ交渉があったので「査定額が高いだけでは意味は無い」とも強く思いました。

買主さんを見つけてくださったアセットルームさんはその点、すでに買主がいるということで査定をしてくださって、実際にトントン拍子に売買契約という運びになりましたので、非常に安心できました。

複数社の見解を聞かずして相場はわかりません。一部の悪質な不動産会社の言い分や金額を鵜呑みにしてしまう可能性があるからこそ、さまざまな不動産会社さんとやり取りし、適正な金額というのをある程度知ったうえで不動産会社や売値を決めていくことが大切だと思います。

また連絡がたくさん来ることはわかっていましたが、それでも金利上昇局面だったこともあり、早く売りたいという気持ちが勝りました。一括査定の利用にかかわらず、複数の不動産会社の査定額や見解を聞くにあたって、一定の連絡が来ることは避けられません。「悪質な不動産会社さんには毅然とした態度で対応しよう」という強い気持ちでマンションナビの一括査定を利用しました。

従前の不動産会社に交渉されていた金額より高く売却することができました。ローン残債はもちろん、取得時の金額を上回る金額で売却できたので満足しています。ただ、売買時の手数料や所有中の税金、諸費用などを加味すると、プラスはごくわずかです。

そうですね。そういった意味では、このタイミングで売却できたのは良かったと思います。ただやはり、現物不動産による投資の難しさを痛感しました。

複数の不動産会社に査定を依頼すると「その金額では絶対に売れない」「実際に買主がいてこれくらいで売れる」など、さまざまな査定額や見解が一度に伝えられるので、困惑してしまうこともあると思います。真偽の程はわかりませんが、こちらの都合や事情に配慮せず、しつこく連絡してくるような不動産会社は避けるべきだと思います。

本来の相場価格を下回る金額で売却してしまうのは、本当にもったいないことです。「この金額以下なら売りたくない」という意向や事情があるのなら、それを曲げず、毅然とした態度で対応すると良いと思います。

いくら高額な査定額を出してくれたとしてもその金額で売れる保証はないので、実際に買主を連れてきてくれるかどうかで不動産会社を選ぶと良いかもしれませんね。

私としてもマンションナビを利用して本当に良かったと思っています。ありがとうございました。