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マンションの管理組合は、マンションの維持・管理を目的に、すべての区分所有者で構成された組織です。一方、自治会は、地域の安全や親睦を目的とした任意の組織。両者は、似て非なるものです。
今回、すみかうる編集部は、マンションで自治会を形成しているBrillia City(ブリリアシティ)横浜磯子自治会を取材。会長の田形勇輔さんと13歳で役員になった鈴木梨里子さんに、自治会と管理組合の違いや自治会に対する想いなどを聞きました。
Brillia City横浜磯子にも、他のマンションと同様に管理組合があります。しかし、管理組合とは別に、同マンションでは約1,200戸の住人で自治会を形成しているのだといいます。
同自治会では「目指していること」として、次のことを掲げています。
自治会を運営するうえでは、このような理念を共有することが大切だと考えています。自治会員の共通点は、同じ場所に住んでいるというだけです。年齢も家族構成も、会社も学校も違う人たちが同じ志を持って活動するには、目指す場所や活動する価値を明確にしておくのが良いと思います。
第6期(2022年度)では、実際に次のような取り組みをされたそうです。
自治会への加入は任意です。自治会は住人に対し、加入を強制することはできません。加入の条件は、管轄のエリアに居住しており、加入金や会費が定められていればその費用を支払うことです。その他の条件は、自治会により異なります。
同自治会では、大前提として「どのように自治会に関わっても構わない」ということを周知しているといいます。これは、役員も同様です。鈴木さんは、会員ごとのコミットメントに応じて、関わり方のグラデーションをつけることがより良いコミュニティ運営のコツだといいます。
自治会の活動には、金銭的報酬が出ません。会員によって、自治会との関わり方は異なります。まず、「関わるメンバーが多様」ということを前提として考えることが大切です。
身体の調子を整えるのに炭水化物・タンパク質・ビタミン……をバランスよく摂取しなければならないのと同様に、全体のまとめ係となる存在・運営を支えてくれる存在・いざというときに頼りになる存在がいてこそコミュニティは成り立ちます。どの存在として自治会に関わっても大丈夫。自治会との関わり方に正解はありません。むしろ、関わり方を分けるからお互い気持ちよく関われるのだと思います。
会長の田形さんは、自治会と管理組合の違いについて次のように話します。
管理組合は、修繕計画を立てたり修繕費用の積み立てをするなど、マンションの維持・管理のハード面を担う組織です。
自治会は、住人が楽しく安心・安全に暮らせるよう健全なコミュニティ形成に向けてソフト面の充実を目指しています。自治会の活動は、管理組合の運営にも良い影響を与えていると思いますよ。
Brillia City横浜磯子では、管理組合と自治会が連携して防災訓練などに取り組んでいるそうです。
ここであらためて、管理組合と自治会がどういった組織なのかみていきましょう。
マンションの管理組合は、区分所有法によって定められた組織です。区分所有者が管理組合の構成員になるのは、義務。管理組合については、次のような属性や権限があります。
自治会や町内会は、一定の区域に住所を有する者の地縁に基づいて形成された団体であり、住民相互の連絡や環境の整備、集会施設の維持管理など、良好な地域社会の維持や形成に資する地域的な活動を行うと総務省は定義しています。
自治会は、良好なコミュニティの形成だけでなく、防犯や防災の役割も担っています。自然災害が多発化・激甚化する今、地域コミュニティの役割や重要性は再認識されているといえるでしょう。しかし、昨今では、全国の自治会で加入率の低下や役員・運営の担い手不足が問題となっているのが現状です。
マンションの管理組合でマンションの維持・管理について話し合い、方向性を決め施策を講じていれば、自治会への加入は不要なのでは?と考える方も一定数いるのではないでしょうか。しかし、自治会に加入することで、管理組合の活動にはない次のような助成や体験が得られます。
エリアによりますが、多くの自治体が、自治会や町内会に対してなんらかの助成金を支給しています。たとえば東京都では、次のような事業に対して助成しています。
自治会の活動は、学校や会社では得られない特別な体験となり得ます。これは、運営する側であっても、お祭りやイベントに参加する側であっても同じです。
イベントなどの運営は、社会であれば特定の業種でしか経験できませんが、自治会であれば誰でも参加する権利があります。また、参加する側においても、営利目的ではないイベントへの参加は、人と人とのつながりやボランティア精神を体験する重要な場となるでしょう。
欧米と比較してボランティア活動が一般的ではない日本において、金銭の報酬が生まれない関わりやつながりが得られる機会は、極めて貴重だといえるのではないでしょうか。
昨今の日本は、隣人関係が希薄です。核家族化とともにコロナ禍を経た今、なんらかのコミュニティに属するということ自体が、社会性や協調性を培うにあたっての希少な機会となりつつあります。顔を合わせ、共に同じ目的に向かって活動する時間は、コミュニティ形成の第一歩だといえるでしょう。
「周りにどんな人が住んでいるかわからない」という状況は、有事の際を考えれば危険な状態ともいえます。自治会活動によるお祭りやイベントの開催は、隣人との交流を増やすだけでなく、万一のときの共助の予行練習にもなります。
活動を通して周りにどんな人が住んでいるか知る。お祭りに参加して公園でともに炊事をする。巡回パトロールをする。これらはすべて、防犯・防災や共助につながります。
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自治会加入には多くのメリットがある一方で、次のような点がデメリットと感じる方もいるでしょう。
Brillia City横浜磯子自治会のように、イベントの参加率も高く、若い世代が積極的に役員になりたいという自治会は決して多くありません。先のとおり、多くの自治会が、役員の高齢化や加入率の低下に頭を悩ませています。活気のあるコミュニティを形成するには、一定の努力や工夫を伴います。
自治会の多くは、毎月、会費を徴収しています。多くの自治会の会費は数百円程度ですが、中には会費が1,000円を超えたり、数万円の入会金がかかったりする自治会も見られます。
多くの自治会で、会長や役員はとくに一定の時間の拘束を強いられます。会長や役員の役割が回ってくることに、恐怖を感じている方も一定数いらっしゃるのではないでしょうか。
しかし、「強いる」こと自体を見直すのも選択肢の1つです。Brillia City横浜磯子自治会のように、できる人ができることをやるというのが、本来の自治会活動の在り方なのかもしれません。
2023年、Brillia City横浜磯子自治会の役員には、新たに中学生や高校生、大学生など若い世代が就任しました。その多くは、立候補した方々だといいます。シニア層も多く住む同マンションでは、50代、60代の方が積極的に自治会活動に取り組んでいる様子も見られます。
昨今では、自治会の若者離れや高齢化が一種の社会問題になっていますが、なぜBrillia City横浜磯子自治会は、老若男女隔てなく、ここまで多くの人を惹きつけるのでしょうか?
鈴木さんは、13歳で自治会の役員になることを決めた理由について、次のように話します。
自治会の活動に興味を持ったのは、小学5年生のときに自治会が主催するお祭りにボランティアとして参加したのがきっかけです。想像以上に楽しかったということもありますが、なんといっても周りの大人たちが楽しんでいるのが印象的で。自治会が目指す「自治会での取り組みを通して“街を巣立った子どもたちが帰ってきたい街”にしたい」という想いにも共感し、意を決して立候補しました。
田形さんが「自治会に関わるのはどんな形でもいい」とおっしゃってくれたので、学業とも両立できると考えました。
役員に就任してから、1年。鈴木さんはこれまで、広報担当として自治会の活動に取り組んできたといいます。イベントではマイクを持ち、大勢の方の前で司会・進行する大役も果たしました。
こちらからの問いにも、丁寧に、しっかりとお答えいただく姿は、大人顔負けです。
学校や友人との関わりだけではできない、とても貴重な経験をさせてもらっています。自治会の皆さんが私を必要としてくれることは大きな自信になりますし、大人の方々と色々なイベントを開催したり、話し合ったりすることは刺激にもなります。
多くの自治会で子ども向けのお祭りなどが開催されることはあっても、運営側に携わることはなかなかありません。ハキハキと笑顔で話す鈴木さんを見ていると「自分ごと」として企画の立案や推進、イベントの運営などをすることは、他では経験し得ない学びになるのだと強く感じます。
今ではあらゆるメディアで取り上げられ、注目されるようになった同自治会ですが、最初から今のような運営ができていたわけではないそうです。設立当初は、多くの自治会が経験しているであろう会員や役員の熱量や積極性の違いが見られたといいます。
そこで田形さんは、冒頭の通り自治会の理念を作って共有するとともに、独自のタウンマネジメント手法を形成します。
私たちの自治会は、コスト・報酬・愛着UPの実体験を通じて、街へ貢献することの心地良さを住民の皆さんに提供しながら、住民の手で街を活気づかせる独自のタウンマネジメント手法「自治会レボリューション」という考え方を取り入れています。
自治会に参加する理由は、なんでも良いのだと思います。多くの方と楽しんで取り組むお祭りが共助につながるのであり、夜にみんなでワイワイ歩くことが防犯になります。「楽しい」の先で目的が達成できれば良いのです。
自治会はコミュニティ形成におけるソフト面を重視する一方、管理組合は共用部分や設備などハード面の維持・管理を担います。
住民相互の連絡や環境の整備、集会施設の維持管理など、良好な地域社会の維持や形成に資する地域的な活動を行うことを目的としています。
自治会への参加は任意です。参加する・しない、参加してどう関わるかはご本人次第です。
今回の取材に際し、Brillia City横浜磯子自治会の総会に参加させていただきました。総会は手作り感のある温かみを感じる構成となっており、部外者にも関わらず、これまでの取り組みをまとめたムービーや参加されている方の表情を拝見していると胸が熱くなりました。
自治会というと、「面倒」や「義務感」といったネガティブな言葉を思い浮かべる人も少なくないと思います。しかし、活動の仕方によっては、こんなにも素敵なコミュニティが形成できるのです。同自治会の皆さんの「ただ楽しんでやっているだけ」とでもいうような活き活きとした表情も印象的でした。
同自治会は中学生の鈴木さんが役員になったことで注目を集めていますが、鈴木さんの立派なお考えや行動力もさることながら、運営方法そのものに多くの自治会の課題を解決するヒントが隠されているように思います。
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大手不動産会社退社後、不動産ライターとして独立。
2020年11月 株式会社real wave 設立。
不動産会社在籍時代は、都心部の支店を中心に契約書や各書面のチェック、監査業務に従事。プライベートでも複数の不動産売買歴あり。
不動産業界に携わって10年以上の経験を活かし、「わかりにくい不動産のことを初心者にもわかりやすく」をモットーに各メディアにて不動産記事を多数執筆。
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