中古マンションを買取に出す際、どのような業者を選べばよいか悩む人もいるでしょう。どうすれば適正価格で買い取ってもらえるか知りたい人もいるかもしれません。
そこで本記事では、マンション買取会社を2025年のデータに基づいて5つ紹介します。あわせてマンション買取会社の選び方や注意点、一括査定サービスの活用方法も解説。
「マンションを買取に出したいけど、どのような業者に依頼すればよいかわからない」「マンション売却で失敗したくない」と悩んでいる人は、ぜひ参考にしてみてください。
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マンション買取とは
マンション買取とは、所有している物件を不動産会社に直接購入してもらう方法を指します。不動産会社がマンションを買取する目的は、内装をリフォームして自社物件として再販することです。
マンション買取の場合、不動産業者が直接買い取るため仲介手数料は発生しません。また、マンション買取業者には、リフォームや再販をせずに買取のみを専門に行っている業者もあります。
マンションの「買取」と「仲介」の違いとは?
マンションの「買取」と「仲介」の違いは、売却までのスピードと価格です。
マンション買取は、不動産会社が直接物件を購入するため、スピード感を持って売却することが可能。また、買取なら確実に売れるのもポイントです。売却までの期間も、早ければ査定から1週間〜1カ月ほどと、現金化を急ぐ人におすすめ。
マンション買取はリフォームして再販することを想定しているため、仲介よりも売却価格が低くなる傾向にあります。
一方でマンション仲介は、不動産会社が売却予定のマンションを“購入したい”という人を探して、売買契約の間に立ってもらう売却方法を指します。仲介の場合は、相場価格同等かそれ以上の金額で売却するのが一般的。価格も売主が決められるので、マンション買取より高く売却できる可能性がある特徴です。
仲介は高く売れる可能性がある反面、買主を探すのに時間がかかって売却完了まで数カ月以上を要するというケースも珍しくありません。また、仲介では売却成功時に仲介手数料が発生するのも、買取との違いのひとつです。
マンション買取のメリット・デメリット
マンション買取のメリットとデメリットは、以下の図表の通りです。
メリット | デメリット |
---|---|
売却スピードが早い | 買取価格が低くなる可能性 |
確実に売却できる | 買取業者により価格に差がでやすい |
仲介手数料が不要 | 売却完了まで維持費がかかる |
売却活動の手間が不要 | 買主を選べない |
瑕疵担保責任を免除してもらえる | 賃借人がいる場合は買取業者が限られる |
残置物の撤去不要 | 買取不可の物件がある |
マンション買取のメリットは、早く確実に売却できる点です。買主探しが不要なため、早ければ1週間程度で契約・現金化まで完了することも可能。転勤で引っ越しを余儀なくされたり、資金繰りのためにできるだけ早めに現金化したいといったりする場合、売却までのスピードの早さは大きな魅力です。
また、物件に欠陥(瑕疵)がある場合も、マンション買取の場合は現状のままで引き渡す取り決めをするケースが多い傾向にあります。そのため、売却した後に不具合を指摘されて補修費用を請求されるなどのトラブルも起こりにくいのがメリットです。
マンション買取のデメリットは、買取価格が安くなる可能性が高い点です。一般に買取価格は仲介での成約価格の7~8割程度になるケースが多く、物件の状態次第では5割程度に落ちてしまうこともあります。
加えて、買取の場合は自分で買主を選べないのもデメリットのひとつ。たとえば「自分のマンションにはファミリーに住んでほしい」といった希望は反映できません。
こんな人は「買取」がおすすめ!
マンションの買取がおすすめなのは、次のようなニーズを持つ人です。
- 住み替えを急いでいる
- 相続した物件を早く現金化したい
- 借主付きのまま物件を手放したい
- 物件の買い手がつきにくい
転勤や買い替えなどで売却を急いでいる場合は、マンション買取がおすすめです。短期間で現在の住居を売却しなければならない場合、仲介ではタイミングによっては間に合わないケースもあるでしょう。買取なら、転勤日や新居の引渡し日に合わせて売却できる可能性が高くなります。
また、遠方にある実家のマンションなど、相続物件の管理や処分に困っている場合にも買取がおすすめです。買主探しの手間がなくスピーディーに売却できるため、相続税の支払いや遺産分割も円滑に進められるでしょう。
ほかには、賃貸に出している物件で入居者とのトラブルがあったり、借主付きのままマンションを手放したりしたい場合も買取が適しています。業者のなかには、入居者がいるマンションを「オーナーチェンジ物件」として買い取ってくれるケースもあります。
築年数が古かったり、事故歴があったりする「わけあり物件」も、買取を選ぶとよいかもしれません。買取再販業者は自社でリフォーム・再販するノウハウがあるため、他社で断られたような物件でも積極的に買い取ってくれる場合があるでしょう。
信頼できるマンション買取会社の選び方
安心してマンションを売却するためには、信頼のおける買取業者を選ぶことが重要です。続いては、信頼できるマンション買取会社の選び方を解説します。
選び方①買取価格の提示スピードと明確さを確認する
信頼できるマンション買取会社を選ぶ際に注目したいのは、買取価格の提示スピードの早さです。対応が遅い業者だと、売却の段取りが立たず不安が残るかもしれません。そのため、問い合わせ段階からレスポンスが早い会社を選ぶとよいでしょう。
また、提示される価格が明確であるかどうかも重要。信頼できる会社は金額の根拠を丁寧に説明してくれたり、物件の評価ポイントや減点理由などの査定額の内訳を教えてくれたりします。
根拠が不明なまま「◯◯円で買います」と価格だけ伝える業者は注意が必要。いざ売却するとなったときに査定金額を減額されるリスクを避けるためにも、根拠をしっかり確認しましょう。
選び方②過去の買取実績・査定精度を確認する
過去の買取実績を確認するのも、信頼できるマンション買取会社の選び方のひとつです。
年間何件くらいのマンションを買取しているか、業界内でどの程度のシェアや評価を得ているかは、信頼性の指標になるでしょう。買取件数が多いということはそれだけノウハウが蓄積されており、さまざまな物件を見てきた証です。
また、査定の精度もチェックしておくのがおすすめ。適正価格を見極められる業者であれば、極端に安い査定額を提示してくる可能性は低いでしょう。
おすすめのマンション買取会社5選【2025年版】
ここからは、おすすめのマンション買取会社を2025年最新のデータをもとに紹介します。
①カチタス

カチタスは群馬県発祥の上場企業で、全国に100店舗以上のネットワークを展開するマンション買取会社です。中古住宅の再生事業を得意としており、地方の古い物件も積極的に買い取る姿勢が特徴です。
「買取再販年間販売戸数ランキング」で 11年連続1位(※)を誇っているのもポイント。戸建買取に強みがある会社ではありますが、マンション買取にも対応しています。実際に2024年にはマンション308戸の再販実績があり、全国対応力が高いのも魅力です。
他社では買取が難しいと言われる地方の古家でも相談に乗ってもらいやすいため「相続した田舎の実家を処分したい」という場合にもおすすめです。
※ 参考:リフォーム産業新聞
②レジデンシャル不動産

レジデンシャル不動産は、マンション買取再販に特化した不動産業者です。埼玉県と東京に本社を置いており、首都圏をはじめとした全国の主要都市に拠点を展開するマンション買取のプロフェッショナル集団。
リフォーム産業新聞の「マンション買取再販年間販売戸数ランキング」では、2022年・2023年・2024年の3年連続で1位を獲得(※)しています。
地方都市のマンション買取にも強く、営業担当者に地元出身者を起用するなど地域密着型の戦略を採用しているのもポイント。そのため、首都圏以外でも地域事情を加味して適正に査定をしてくれる会社として評判です。
※ 参考:RTV NEWS
③リプライス

リプライスは、カチタスのグループ会社です。全国規模で中古住宅の買取再販を手がけており、戸建てとマンションの両方に対応。2024年は年間1634戸の買取再販を行い、業界第3位の取扱戸数(※)を記録しています。
取り扱い戸数は戸建てが1140戸、マンション494戸と戸建比率が高めではあります。しかし創業当初はマンション中心の事業展開だった経緯もあり、マンション買取のノウハウも十分に持っているのが特徴です。
スピード買取も謳っており、依頼から最短4週間で現金化も可能。業界トップ企業グループの信頼性と、小回りの利く対応力を兼ね備えた優良買取会社と言えるでしょう。
※ 参考:リフォーム産業新聞
④大京穴吹不動産

大京穴吹不動産は、マンション買取の老舗的大手企業です。マンションデベロッパー「大京」のグループ会社で、「ライオンズマンション」で知られた大京の流れを汲む不動産会社としても知られています。
仲介と買取の両方を手がけており、買取再販売上高ランキングでは2位(※)にランクイン。販売戸数ランキングでも、4位にランクインするなどトップクラスの実績を誇っています。
大京穴吹不動産の特徴は、「買取保証付き仲介サービス」を提供している点です。賃貸補償付き仲介サービスとは、同社の仲介で一定期間買主を募集し、それでも売れなければあらかじめ取り決めた価格で同社が買い取るというもの。
「できれば高く売りたいが、売れ残るリスクは避けたい」という売主の要望を両立することが可能です。
※ 参考:リフォーム産業新聞
⑤スター・マイカ株式会社

スター・マイカ株式会社は、買取数累計1万7000件以上の実績(※)を誇る中古マンション専門業者です。2020年には、リフォーム産業新聞の「買取再販年間戸数ランキング2020」で1位にランクインしています。
マンション専門業者として20年以上の歴史があり、空き家やリースバックなどさまざまなニーズにも対応しているのがポイント。投資用・居住用問わず買取をしてくれるので、売却後すぐに賃料収入を得たいといった投資家オーナーのニーズにも応えることが可能です。
手続きのスピーディーさにも定評があり、最短1週間で現金化も可能。築年数が古くても買取をしてもらえるのも魅力です。
※ 参考:Our Advantage
比較で失敗しない!マンションナビ買取の活用方法
マンション買取を検討している人は、マンションナビ買取を活用するのがおすすめです。複数の買取業者にまとめて査定を依頼できるサービスで、一社ごとに問い合わせる手間なく買取価格を比較検討することが可能。
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なぜ複数社に査定を出すべきなのか?
マンション買取の査定額は、業者によってばらつきが出る可能性があります。これは、各社の再販戦略やコストが異なるためです。ある業者にとって魅力的な物件でも、別の業者から見たときに再販できる可能性が低く、リスクが高いと判断されるケースもあります。
そのため、1社だけの査定で判断をしてしまうと、本当はもっと高く売れたはずの物件をやすく手放してしまう可能性も。買取業者によっては、売却価格が仲介の5割程度にしかならない場合があります。
マンションの適正価格を知るためにも、複数社に査定を依頼するのがおすすめ。複数の買取業者に声をかけていることが伝われば、各社とも「他社に負けまい」となるため競争原理が働いて査定額が上がりやすくなる効果も期待できるでしょう。
いわばオークションのように、最も高い買取価格を提示してくれた業者に売却先を絞ることで満足度の高い取引になるかもしれません。
当サイト提供「マンションナビ買取」の特徴
マンションナビが提供する「マンションナビ買取」は、完全無料で利用できる買取相談サービスです。不動産の実務経験者が運営しているサイトで、相場価格が分かるのが魅力。
使い方は簡単で、マンション名と連絡先を入力して送信するだけ。対応エリアは日本全国で、全国2,500店舗の提携会社から最高値の会社を探してくれます。
具体的な相談は当社運営窓口のみ。実際に不動産会社から連絡をいただくのは買取金額に納得された場合のみ。複数社から電話がきて煩わしい思いをせずに済んだりと、不動産売却初心者〜経験者まで幅広くおすすめできるのがポイントです。
サービスの流れと注意点
マンションナビ買取の流れは、以下の通りです。
入力いただいた連絡先に担当者より連絡。間取りやローン残債の情報に加え、ご要望などを親身にヒアリングします。
ヒアリング内容をもとに最高値の金額をご紹介。買取額に納得をしたら、不動産会社を直接ご紹介して、具体的な手続きを進めていただきます。
買取額が希望に達さない場合はもちろん売らなくて大丈夫です。また売るのをやめた場合のキャンセルも可能です。
最終的な買取価格は現地訪問後に確定するケースが多いため、大幅なリフォームが必要な不具合が見つかったなどの場合は金額が調整されることもあるでしょう。
マンションナビ買取サービスは、マンションの売却が初めての方でも安心して利用できるよう、専門スタッフがサポートするので安心です。
マンション買取に関するよくある質問
最後に、マンション買取に関して寄せられることが多い質問と回答を紹介します。
まとめ
本記事ではおすすめのマンションの買取会社を5つ紹介しながら、選び方や注意点を解説しました。マンション買取のメリットは、スピード感を持って確実に売却できることです。仲介で売却した際の価格の7〜8程度の金額になるのが一般的ですが、売却後に瑕疵が見つかった際の責任を追及されにくい点も良いポイントです。
マンションを買取に出す際は、複数社の買取額を比較することがおすすめ。適正な価格がいくらなのか判断しやすくなるため、納得のいく取引になりやすいでしょう。マンションナビ買取の活用方法や利用時の注意点も解説したので、ぜひ参考にしてみてください。