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14の物件を所有するサラリーマン投資家に聞く!物件の増やし方・管理への関わり方・融資の引き方~マンション投資家インタビューCASE1

インフレや老後資金の不安などから近年、「マンション投資」が改めて注目されています。投資判断にあたっては、実際に投資されている方の声が参考になるはずです。そこで、すみかうる編集部は実際にマンション投資されている方のインタビューを敢行!包み隠さず、投資家様のリアルな声をお届けします。

今回お話を伺ったのは、14の投資物件を所有されているサラリーマン投資家のHです。投資を始めてわずか7年で物件をここまで増やせた理由やマンション管理への関わり方、そして気になる融資の引き方などを聞きました。

お話を伺った方

40代男性H様 

  • 属性:サラリーマン投資家
  • 家族構成:妻・子2人
  • 投資歴:7年(2025年時点)
  • 所有物件数:14件(マンション7件・戸建て7件)
  • 主な物件所在地:東京都
目次

4つの投資マンションで管理組合の理事長に

編集部

いつからマンション投資をされているのでしょうか?また現在、いくつの投資物件を所有されているのでしょうか?

H様

マンション投資を始めたのは2018年のことなので現在7年ほど経ちました。今所有している物件数は14です。

編集部

14!なぜそれほどまでに多くの物件を所有されているのでしょうか?

H様

不動産投資を始めたときに5つの物件を同時に購入したんです。分散投資を重視し、融資が許す限り物件を購入しました。同じ不動産会社から5つの物件を購入したので、ディスカウントしてほしいという気持ちもありました。

編集部

14の物件をどのように管理しているんですか?本業もあるのでしょうか?

H様

普通に仕事をしているサラリーマン投資家です。管理方法は物件によりますが、委託あるいはサブリースです。4つのマンションでは、管理組合の理事長もしています。

編集部

理事長もされているのですね!投資マンションというと管理に関心がない所有者も多いと思いますが、なぜ複数のマンションで理事長をされているのでしょうか?

H様

マンション管理が収益に直結するからです。近年、マンションの管理費・修繕積立金が値上げ傾向にありますが、支出が増えて賃料を上げられなければ利回りは低下し、利益は減ります。マンションを手放す際もどれだけ収益が上げられているかは評価を左右する重要な要素となりますから、資産を守るためには維持・管理に興味関心を持たなければならないと思うようになりました。

編集部

なるほど。たしかに投資物件における管理費や修繕積立金は、収益率および資産価値を大きく左右する要素ですね。理事長にまでなられた物件もあるのは、不当な値上げを避けたいという思いからなのでしょうか?

H様

そうですね。このご時世ですから「しかたのない値上げ」というのはあると思います。しかし、管理会社の言いなりになって何の検討もせずに値上げを受け入れる状況があるとすれば、それを牽制したいという思いがありました。

マンション管理に積極的に関わるのは「資産を守るため」

編集部

所有されているのは投資用マンションが中心ですか?

H様

半分は戸建てなので所有している区分マンションは7件なのですが、投資用マンションもあれば自己居住用として所有している区分所有者が多いマンションもあります。

編集部

実需層が中心のマンションと投資用マンションでは、所有者の管理に対する意識は異なるものなのでしょうか?

H様

やはり、実需層が中心のマンションは管理に対する意識が高い所有者が多いですね。

編集部

となると、投資家が区分所有者になっているマンションは総じて管理が無法地帯になってしまっているということですか?

H様

傾向としてはそうだと思います。私が理事長をしている4つのマンションも、2つはほぼ私しか管理に携わっていません。よほどのことがない限り臨時総会は開かれず、年に一度の形だけの総会が開かれる状況です。

編集部

逆にいえば、他2つのマンションは投資マンションでも管理組合が活発ということですか?

H様

管理組合が活発なマンションでは、月に一度程度は理事会があって、これまでも相見積もりを取って管理会社を変更したり、アクティブに動いています。

編集部

従前の管理会社にはどのような不満があったんですか?

H様

管理費や修繕積立金が高いということもありましたが、値上げする際の根拠が弱かったり、より良い管理にするための提案をする努力を怠っていたところですかね。「人件費が上がった」「資材価格が上がった」というのは当たり前のことですから、それを抑える努力はしたのか。あるいは、住人に課題を共有・相談したのか。といった「積極性」が管理会社には求められると思います。

たとえば、植栽の剪定の費用が人件費の高騰で値上げせざるを得なくなった場合は、剪定業者を比較したり、植栽を維持せず玉砂利などを敷くプランと比較したりしてもらいたいところです。

編集部

確かに、管理会社には管理のプロとしてさまざまな提案をしてもらいたいというのは、居住しているマンションも投資しているマンションも同じですね。

H様

自宅マンションでも理事をしていたことがあるのですが、いずれも自分の資産を守るために積極的にマンション管理に関わるべきだと思います。

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投資物件の増やし方と融資の引き方

編集部

サブリースの投資マンションも所有されているということでしたが、これは管理の負担を減らすために選ばれたということですか?

H様

いえ、サブリース契約を外すつもりで購入したのですが、結局外せず今に至る感じです。サブリースがついている物件は安く売られるので、サブリース契約を外せればかなりお買い得なんですよね。一度、サブリース会社と面談もしたのですが、解約に必要な「正当な事由」がなかなか見いだせず。いずれはサブリース契約を外して売却したいと思っています。

編集部

本業がありながら投資歴7年とは思えないほど物件数をお持ちで、知識も豊富、行動力もあって……驚きを隠せません。投資物件の選定基準をお聞かせいただけますか?

H様

14件すべて同じ不動産会社で買ってるんですよ。最初に一度に5件買った不動産会社です。大口顧客になって良くしてもらおうという魂胆もありつつ、結局は信頼できるということが大きいですね。

編集部

そこまで信頼できる不動産会社とはどのように出会ったのでしょうか?

H様

とにかく数多くのセミナーに参加しました。そこで良さそうな不動産会社を見繕って個別に話を聞きに行ったり、ネットで口コミを調べたりしながら探しました。

編集部

信頼されている不動産会社というのは大手ですか?

H様

大手ではなく、リノベ物件を中心に扱っている中小規模の不動産会社です。ただ、14件所有している物件のうちリノベ物件は3分の1程度ですけど。

編集部

H様はサラリーマン投資家でいらっしゃるということなので個人の与信枠には限界があることと思いますが、14件もお持ちということは、金融機関に物件の収益性を評価してもらえたということでしょうか?

H様

おっしゃるとおり自分の属性による融資枠は使い切っているので、物件の担保としての価値や収益性を評価してくれる金融機関に融資してもらっています。ローンを完済した物件を共同担保にして融資してもらった物件もあります。

自宅を住み替えた際には新居のローンを組むだけの融資枠が足りず、自宅マンションを売ったお金で投資物件2件のローンを完済したこともありました。

編集部

投資物件の売却をご経験されたことはあるんですか?

H様

いえ、まだ1件も売ったことがないんですよ。減価償却のタイミングでそのうち入れ替えなければならないと考えていますが、うまくいっていない物件はひとつもありません。

編集部

これだけの物件数をお持ちでご売却の経験がないというのは成功の表れですね……!法人化は検討されているのでしょうか?

H様

毎年検討してはいるのですが、ちょっと本業が忙しいのと、税制的にもまだ利益が大きくないので、踏み切れていません。ただ、法人を作ったらなんて名前にしようかと日々考えています(笑)

まとめ

ポイント
  • 不動産投資を始めてから7年で所有物件数は14
  • うち4つのマンションで管理組合の理事長に。積極的に管理に関わるのは「資産を守るため」
  • 投資物件の内訳は半数が戸建て、残りの半数が区分マンション。すべて同じ不動産会社から購入
  • 多くのセミナーに参加し、個別面談も重ねて信頼できる不動産会社に出会えた
  • 個人の属性による融資枠はすでに使い切っているため、物件の収益性や担保としての価値を評価してくれる金融機関に融資してもらっている
  • 将来的には法人化することも検討中

不動産投資を始めて7年で、14もの投資物件を所有するH様。いまだ投資物件を売却したご経験がないというのは、堅実な運用を重ねてこられた証といえるでしょう。マンション管理にも積極的に関わり、4つのマンションで理事長を務めるなど「資産を持つだけでなく守る」気概を強く感じました。

信頼できる不動産会社を見つけ、関係を築きながら、そしてご自身も学びながら投資の幅を広げてこられH様は、今では不動産投資セミナーに登壇されることもあるのだとか。物件選び、融資、維持・管理、どれかひとつが欠けても安定した運用や事業の拡大はかないません。

H様は資産の入れ替えを見据え、マンション投資の市況確認と査定依頼を目的に、定期的にマンションナビをご活用いただいているとのことです。すでにマンション投資をされている方はもちろん、マンション投資をご検討中の方も、情報収集や相場確認、シミュレーションなど、広くマンションナビをお役立てください。

最後になりますがH様、お忙しい中、貴重なお時間をいただきましてありがとうございました。投資を始めたきっかけから管理への関わり方、そして融資や法人化への考え方まで具体的にお話しいただき、大変参考になりました。実際に運用を続けている方ならではのご経験やご見解は、これから不動産投資を始める方やすでに投資を行っている方のさまざまな投資判断に役立てていただけるはずです。今後ともマンションナビをどうぞよろしくお願いいたします

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この記事を書いた人

亀梨奈美のアバター 亀梨奈美 不動産ジャーナリスト/株式会社realwave代表取締役

大手不動産会社退社後、不動産ライターとして独立。
2020年11月 株式会社real wave 設立。
不動産会社在籍時代は、都心部の支店を中心に契約書や各書面のチェック、監査業務に従事。プライベートでも複数の不動産売買歴あり。
不動産業界に携わって10年以上の経験を活かし、「わかりにくい不動産のことを初心者にもわかりやすく」をモットーに各メディアにて不動産記事を多数執筆。

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