オーナーチェンジ物件から立ち退き交渉で居住用物件にシフト~マンション売却体験談CASE13
マンションのご売却にあたっては、実際にマンション売却にいたった方の声が参考になるはずです。
そこで、すみかうる編集部はマンションナビの一括査定をご利用いただいてマンションを売却された方のインタビューを敢行!包み隠さず、売主様のリアルな声をお届けします。
今回は、東京都品川区のマンションをご売却されたT様にお話をお伺いしました。T様は、1979年築の築古投資マンションをご売却。売却時には入居者に立ち退いていただき、買取再販業者に買い取ってもらったようです。
40代男性T様
センチュリー21ウィローズでご成約

- 査定依頼日:2021年10月
- 物件種別: マンション
- 査定種別: 売却
- 東京都品川区
- 築年: 1979年(昭和54年)
- 専有面積:52㎡

半年以上、投資マンションが売れずにマンションナビを利用

マンションナビの一括査定からマンションご売却にいたったということで、おめでとうございます!
今回、投資マンションを売却されたということですが、売却の理由はなんだったのでしょうか?



現金化ですね。市況も大変良い時期でしたので。
実は、マンションナビさんを利用する前から売りには出していたんです。ただ、なかなか反響がなく、次の投資物件も買いたいと思っていましたので、他の不動産会社さんのお話や査定額を伺うためにマンションナビさんを利用いたしました。



すでに売却活動はされていたんですね。どれくらいの期間、売りに出されていたのでしょうか?



半年から1年ほどは経っていましたかね……。1979年築と築古で、購入時は比較的きれいだったものの、購入後10年間はリフォームもかけていない状況でした。さらに、コロナ禍かつオーナーチェンジという形で売却していましたので、なかなか売れなかったのかもしれませんね。
もうそろそろ売りたいというところで、マンションナビさんを利用させていただいたときには買取も視野に入れていました。





買取といいますと、一般消費者ではなく、リフォームをかけて再販することを前提にした不動産業者に買い取ってもらうということですね。
それにしてもT様、大変、不動産流通のことにお詳しいのですね!



実は、仕事で不動産融資などを扱っておりまして。
収益物件も複数所有しております。



なるほど……!不動産にお詳しい方にもマンションナビをご利用いただいて嬉しい限りです。引き続き、色々お聞かせください!
築古投資マンションはオーナーチェンジではなく退去後のほうが高く売れることも



今回、結果的に買取でマンションを売却されたのでしょうか?



はい、センチュリー21ウィローズさんの仲介で買取再販業者さんに買い取っていただきました。



買取再販業者さんは、リフォーム前提で買い取ったんですよね?ということは、入居者さんには立ち退いてもらったのでしょうか?



そうですね。入居者の退去を条件に売買契約しました。



入居者さんへの交渉はうまく行きましたか?



引き渡しのタイミングまでに立ち退いていただけましたが、やはり退去いただくに伴って、引っ越し代や次のお住まいの敷金・礼金に見合う金額はこちらで負担しましたね。総額100万円は超えました……!



退去をお願いするとなると、そうなりますよね……!
それでも、オーナーチェンジではなく、退去いただいて買取再販業者に売却したほうがメリットは大きいということだったのでしょうか?



そうですね。すべての投資マンションがそうというわけではありませんが、築古マンションで、要リフォームという状態。さらに50㎡を超えるマンションであれば、退去費を負担してでも買取再販業者に売るメリットはあると思います。要は、居住用としての需要もあるけれど、そのままでは売れないというマンションですね。
実際に、オーナーチェンジで売却する場合の査定額より500万円以上高く売れました。



そんなに高く売れたのですね!それは100万円以上かけてでも退去いただいた価値がありますね。



立地や条件が良かったということもあると思います。
築古ではありましたが、再開発が進んでいるエリアで、駅直結とまでいきませんが駅前の物件です。実需で引き合いのある投資マンションは、費用や手間をかけてでも入居者さんに退去いただくメリットはありますよね。


一括査定しないと
500万円以上損をするかも!?


売却までの流れは?立ち退き後も売れなかったらどうしようという不安も…



売却の流れについて詳しくお伺いさせてください。
結果的に、センチュリー21ウィローズさんが買取再販業者さんと引き合わせてくれたということですよね。今回、6社に査定依頼されたようですが、ウィローズさんの決め手はどこにありましたか?



担当者さんと波長が合ったというところが一番大きいですかね。
各社さんの査定書は参考にさせていただきましたが、すでに売却活動をしておりましたので、6社すべての不動産会社さんとお会いすることはありませんでした。



では、すでに売却を依頼していた不動産会社さんに加えて、ウィローズさんにも販売活動に加わってもらったのですね。ウィローズさんに依頼された当初から、買取業者さんに絞って探されていたのですか?



いえ、ウィローズさんにお願いした当初は、まだ一般の方向けに販売していました。当初はオーナーチェンジでの売却を試みて、続いて入居者さんに立ち退いていただけることになってからは居住用物件として一般の方向けに販売していたわけですね。
そこから買取にシフトしたのは、コロナ感染が再拡大していった頃です。収束する見通しもなく、販売開始から時間も経っていましたので、ウィローズさんのご提案もあって買取を視野に入れて価格を下げたんです。
そこから割とすぐに、ウィローズさんとかねてから依頼していた不動産会社さんの両方がほぼ同時に買取業者さんを見つけてくれました。
あまり価格を引き上げるつもりもありませんでしたので、ウィローズさんのほうの買主さんに「この価格なら売ります」という金額をご提示してご了承いただけたので、売却を決めました。



このとき、すでに入居者さんに立ち退きの交渉はされていたんですよね。タイミング的にはいかがでしたか?



そうですね。買取が決まってから立ち退きのご相談をしたわけではないので、いざ退去いただいて売れなかったらどうしようという不安はありました。ローンも残っていたものですから。
でも、退去と売却のタイミングも丁度よくて。退去いただいた2週間後くらいに引き渡しとなりましたので、不安も杞憂に終わりました!



それは良かったですね!ローンも完済できたのでしょうか?



完済できましたよ!なんせ、購入時より高く売れましたから。



10年前に購入されたマンションですよね?!
比較的、価格が下がるとされる「買取」で売却したにも関わらず、取得時より高く売れたのですね!



やはり、東京の不動産はバブルですよね……!
好条件でマンションを売るには不動産会社との信頼関係構築も大事



築古投資マンションでも購入時より高く売れる。これは、同様の物件を所有している方にとって大きな希望になると思います……!



物件の条件によるところも大きいと思います。
予算は抑えたいけれど立地は譲れない!という方にとっては、たとえ築古だとしても選択肢に入るのでしょう。とくに昨今では、新築マンションが著しく高騰していますしね。



「実需の引き合いがある」というところに着目し、販売活動の反響も見ながら売却方法を変えていったT様の事例。非常に参考になりました!



今回は売り方を徐々に変えながら販売活動していきましたが、決めるときは決めるということも大事だと思います。
先ほど申し上げた通り、買取にシフトしてから割とすぐ、2社さんほぼ同時に買取業者さんを見つけてくれました。2者を競わせて価格を引き上げる……ということもできたかもしれませんが、こちらの希望を二転三転させると、尽力していただいている不動産会社にも本気で動いてもらえません。
であれば、今回のように「この価格なら売ります」とだけ伝えて、こちらの希望を叶えてもらうように動いてもらった方が良いと思ったんです。



不動産会社と信頼関係を築くということも大切ということですね!



不動産売買とかマンション投資だけに限ったことじゃないですよね。
パートナーと信頼関係を築いて、ある程度お尻を決めておくことは、あらゆる判断において重要なことだと思います。とはいえ、こちらの希望を伝えることは大切です。ゆっくり売りたいのならゆっくり売りたいと、値引きするつもりがないのならその意向を、あらかじめ伝えておくことも必要でしょうね。
私の場合、長引く販売活動の中で方針も変えましたが、一貫して「売りたい」「早く売りたい」という姿勢は不動産会社さんに見せ続けていました。不動産会社さんは自分だけを見てくれているわけではありませんので、どうしても優先順位というのはでてきてしまうものだと思います。
一般の方は、なかなか不動産会社の仕組みや心理的な部分の理解はしにくいでしょうが、難しいことではありません。不動産会社からすれば売ってほしいわけですから、売りたい姿勢を隠したり、希望を二転三転させたりすることなく、ここは素直に伝えていればいいじゃないかなと思います。



さすが……業界のこともわかっているからこそのご視点、非常に参考になりました。今回は貴重なお話ありがとうございました!
取材後記:オーナーチェンジだけが投資マンションの売却方法ではない
- 半年以上マンションが売れない中マンションナビを利用
- オーナーチェンジ→居住用として一般消費者に向けて販売→買取再販業者に向けて販売
- 入居者さんに退去いただくためにかかった費用は100万円以上
- オーナーチェンジ物件としての査定額より500万円以上高く売却
- 売却価格は10年以上前の購入価格より高額
- マンションを好条件で売るには不動産会社との信頼関係構築も大事
販売活動開始から半年以上経ってもマンションが売れない中、マンションナビをご利用いただいたT様。
今回、売却されたのは、築40年以上と築古の投資マンション。当初はオーナーチェンジ物件として販売活動されていたようですが、入居者さんに交渉し、立ち退きが決まってからは居住用物件として販売。最終的には、買取再販業者に売却されたとのことでした。
T様は、売り出してからの反響や実需の引き合いがあることに着目され、価格やターゲットを変えながら販売活動を実施。この戦略が奏功し、築古投資マンションを好条件でご売却されました。
立ち退き交渉に際しては100円以上の費用がかかったそうですが、オーナーチェンジ物件としての査定額と比較して500万円以上高くご売却。10年以上前の購入価格よりも高く売れたそうです。
T様は、好条件でマンションを売却するには不動産会社と信頼関係を築いていくことも大切だとおっしゃいます。マンション売却で頼れるパートナーとなる不動産会社をお探しの方は、マンション専門の一括査定マンションナビをどうぞご活用ください。
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最後になりますが、T様、お忙しい中、貴重なお時間をいただきましてありがとうございました。この度は、マンションのご成約、誠におめでとうございました!今回、マンションナビをご利用いただいて、無事、売却できたとのことで、私たちも大変うれしく思います!不動産にお詳しいT様ならではの売却体験談は、非常に参考になるものでした!貴重な体験やご見解をお伝えいただき、本当にありがとうございました。今後ともマンションナビをどうぞよろしくお願いいたします。

