新築・中古マンション購入までの一般的な流れを詳しく解説!

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憧れのマイホーム購入にあたり、新築・中古マンションを選択肢に入れている方も多いのではないでしょうか。

新築と中古マンションでは、それぞれに特徴があり、購入までの流れも若干異なります。

この記事では、マンション購入の基本的な流れを、新築・中古それぞれの特徴を踏まえながら、わかりやすく解説します。

目次

①物件情報収集

マンション購入の第一歩は、徹底的な物件情報の収集です。新築と中古では、探し方や注目すべきポイントが異なるため、それぞれ最適な情報収集方法を選ぶようにしましょう。

新築マンションの情報収集のポイント

新築マンションの購入では、まず物件情報の収集から始まります。
分譲情報サイトやモデルルームは重要な情報源となるほか、不動産情報誌や新聞広告もマンション市場の相場感を養うのに役立ちます。

特に初めての購入では、将来的な住み心地や生活のしやすさを重視して情報を集めるとよいでしょう。
住まい選びにおける主な検討ポイントは、以下の通りです。

  • 周辺の教育施設(保育園、幼稚園、学校)の充実度
  • 医療機関へのアクセス
  • 公園や緑地の有無
  • 地域の治安状況
  • 日常の買い物のしやすさ

上記の項目は、実際に暮らし始めてから生活の質に大きく影響するため、しっかりと確認しておくことをおすすめします。特に、通勤・通学のしやすさや、買い物などの生活利便性は、日々の暮らしを左右する項目といえるでしょう。

不動産会社への相談も有効な手段です。
営業エリア内の最新物件情報が集まるだけでなく、住宅ローンの相談や諸手続きのアドバイスも得られます。

事前に希望条件(エリア、価格帯、間取りなど)を整理しておくと、より効率的な情報収集が可能です。

中古マンションの情報収集のポイント

中古マンション購入では、不動産ポータルサイトが主な情報源となるほか、地域の不動産会社やオープンハウスも、実際の物件状態や地域性を知るうえで役立つでしょう。

中古物件特有の確認ポイントとして、築年数、過去の修繕履歴、管理状況などがあります。
これらは将来的な住み心地や維持費用に直結するため、きちんと確認しておくことが大切です。

なお、中古マンションならではの魅力として、実際の住環境や地域コミュニティの様子を事前に確認できる点があげられます。

現在そこに住んでいる方の様子や、管理組合の活動状況なども把握しておくと安心でしょう。

②現地見学

物件情報を収集した後は、気になる物件の現地見学に行くことが一般的です。より良い物件を選ぶためには、複数の物件あるいはモデルルームを見学するようにしましょう。

新築マンションのモデルルーム見学

首都圏での新築マンションを購入する場合、複数の物件を見学するケースが大半です。
とはいえ、モデルルームは理想的な状態で作られていることから、実際の物件との違いを理解することが大切です。

見学時の主な確認ポイントとして、以下の項目があります。

  • 日当たりと眺望
  • 収納スペースの使い勝手
  • 設備の配置と使いやすさ
  • 内装や建材の質感
  • 防音性能や遮音性能

これらは実際の暮らしやすさに直結します。また、モデルルームでは間取り図だけでは分かりにくい、家具の配置のしやすさや動線の使い勝手なども確認できるでしょう。

そして、異なる時間帯での現地訪問も重要です。朝夕の日当たりの違いや、通勤・通学時間帯の混雑状況、周辺道路の交通量と騒音などを確認しましょう。

街灯の明るさや夜間の雰囲気なども、実際の生活イメージをつかむ上で大切なチェックポイントです。

中古マンションの現地見学のポイント

中古マンションの見学では、建物全体の管理状態や設備の状況確認が特に重要です。現地で確認すべき主なポイントとして、以下の項目があります。

  • 外壁や共用部分の管理状態
  • エレベーターの稼働状況
  • 給排水設備の状態
  • 駐車場・駐輪場の使用状況
  • 管理人室の有無と対応

これらは、その建物の管理体制の良し悪しを判断するうえで欠かせません。
室内については、壁や床の状態、水回り設備の劣化具合はもちろん、窓枠やサッシの気密性なども入念にチェックしましょう。

また、給湯器やエアコンなどは、更新時期が近いと入居後すぐに費用が必要となる可能性があるため、設備の更新時期についても確認がしておくことをおすすめします。

③購入申し込み

購入の申し込み手順は新築・中古でそれぞれ異なります。

新築マンションの購入申し込み手順

新築マンションの購入申し込みは、物件によって先着順や抽選方式があります。

申込証拠金は約2~10万円程度が一般的で、実際の購入に至った場合は手付金の一部として充当されます。

申し込み後のキャンセルについては、売買契約が成立するまでの段階であればペナルティは発生しませんが、不動産会社との信頼関係に影響する可能性があるため、注意が必要です。

中古マンションの購入申し込み手順

中古マンションでは、売主との価格交渉や条件調整が重要なポイントとなります。

価格交渉の際は、必要なリフォーム費用や今後の修繕積立金の値上げ予定なども考慮に入れましょう。
エアコンや照明器具などの既存設備の扱い、引き渡し前の清掃範囲なども、契約前に明確にしておく必要があります。

また、物件の引き渡し時期や住宅ローンの実行時期についても、売主との間でしっかりと調整しておくことが大切です。

必要に応じて、リフォーム工事の期間も考慮した引き渡し時期の設定を検討しましょう。

④売買契約

売買契約時には、不動産会社から重要事項説明書が手渡され、その書類に沿った説明が行われます。

重要事項説明書には物件の基本情報や取引条件、特約事項など大切な内容が記載されているため、しっかりと確認することが大切です。

また、契約時には一定の手付金の支払いが必要となるほか、この手付金は買主が契約を解除する場合には没収される可能性があるため、契約の際は慎重な判断を心掛けましょう。

さらに、物件の引き渡し時期や特約事項、契約解除の条件なども重要な確認ポイントとなります。
重要事項説明には専門的な用語も多く含まれるため、不明な点があれば遠慮なく質問し、納得した上で契約を進めるとよいでしょう。

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⑤入居に関する説明

マンション購入の契約が完了したら、購入物件の残金や諸費用の金額・支払い方法、不動産登記など入居に関する説明が行われます。

すべての作業や手続きを物件の引き渡しまでに済ませる必要があるため、聞き逃したり、内容を履き違えたりしないように注意しましょう。

新築マンションの入居準備

新築マンションでは、内覧会での確認と入居に向けた準備が重要です。

事前内覧会では施工状態を細かくチェックし、契約内容との相違や不具合がないかを確認します。気になる点があれば、引き渡しまでの修正を依頼できるため、この機会を有効に活用しましょう。

また、入居準備では、住宅ローンの実行手続きや火災保険の加入なども重要です。

引っ越し業者の手配や、電気・ガス・水道の開栓手続き、インターネット回線の契約なども計画的に進めていく必要があります。

新築マンションの場合、入居時期が他の購入者と重なることも多いため、管理組合から指定された日時や搬入ルールに従って準備を進めましょう。

中古マンションの入居準備

中古マンションでは、住宅の状態に応じて必要なリフォーム工事を検討します。

水回りの設備更新や内装の改修など、入居前に行う工事の範囲や優先順位を決めていくとよいでしょう。工事の内容によっては相応の期間が必要となるため、引っ越し時期との調整も重要なポイントです。

また、管理組合への入居届や、水道・電気・ガスの名義変更手続きなども欠かせません。

管理規約や使用細則をしっかりと確認し、引っ越し時の注意事項なども事前に把握しておきましょう。
特に、エレベーターの予約や時間制限、大型家具の搬入制限などがある場合は、引っ越し業者とも共有しておく必要があります。

⑥引き渡し

引き渡しの流れは、以下のとおりです。

新築マンションの引き渡しの流れ

新築マンションの引き渡し前には、まず事前内覧会が行われます。

これは完成した物件の仕上がり状態を確認する重要な機会です。内覧会では、壁や床の仕上がり、設備の動作確認、造作物の状態など、細部にわたってチェックを行います。
気になる点や不具合を見つけた場合は、この時点で必ず指摘し、引き渡しまでの修正を依頼しましょう。

不具合の修正確認後、残金決済と鍵の受け渡しが行われます。

マンション購入価格の残金は、不動産会社指定の口座へ事前に振り込む形が一般的です。住宅ローンを利用する場合は、金融機関との連携をこまめにとり、決済日までに確実に手続きを完了させることを心掛けましょう。

中古マンションの引き渡しの流れ

中古マンションの引き渡しでは、最終確認と所有権移転手続きが重要なポイントとなります。
最終確認では、契約時に取り決めた設備や備品の有無、清掃状態などをチェックします。また、水道・電気・ガスのメーターの検針値も記録しておきましょう。

所有権移転登記は、通常、売主が指定する司法書士に依頼して行われます。

登記完了までは約2週間程度かかるため、ローンの実行時期なども考慮して計画を立てる必要があります。鍵の受け渡し時には、設備の取扱説明書や修繕履歴などの資料も併せて受領します。

新築・中古マンションの購入後の手続きと注意点

マンションを購入した後は、以下の各種手続きやアフターケアについて注意が必要です。それぞれ見ていきましょう。

各種手続き(登記、税金関連、保険)

マンション購入後は、様々な手続きが必要となります。

まず所有権の移転登記を行いますが、これには印鑑証明書や住民票など複数の書類が必要です。通常は司法書士に依頼して進めますが、登記完了までの期間や費用について事前に確認しておくとよいでしょう。

税金関連では、不動産取得税や固定資産税の名義変更手続きが発生します。
また、住宅ローンを利用するにあたって住宅ローン控除を受けるためには、年末調整や確定申告での手続きが必要となります。

火災保険の加入も忘れてはいけない手続きのひとつです。
マンションの場合、建物本体は管理組合で加入する総合保険でカバーされますが、専有部分の保険は区分所有者自身で加入する必要があります。地震保険の付帯も検討しましょう。

中古マンション購入後のアフターケア

中古マンションを購入した後は、管理組合との関係構築が重要です。

管理組合の総会や理事会の議事録を確認し、建物の維持管理状況や修繕計画について理解を深めましょう。修繕積立金の積立状況や、今後の大規模修繕工事の予定なども把握しておく必要があります。

また、日常的な管理体制や緊急時の連絡体制なども確認しておきましょう。
管理規約や使用細則をしっかりと読み込み、ペットの飼育やバルコニーの使用など、生活上の制限についても理解を深めることが大切です。

新築・中古マンションならではの引っ越し準備

ここでは、新築・中古マンションそれぞれの引っ越し準備のポイントについて紹介します。

新築マンションでの引っ越しのポイント

新築マンションへの引っ越しでは、複数の入居者が同時期に引っ越しを行うことが一般的です。
そのため、管理組合から指定される引っ越し可能日時や利用可能な業者の制限などを確認し、それに従って計画を立てる必要があります。

エレベーターの使用については、時間帯による制限や養生の必要性など、建物を傷つけないための配慮が求められます。
大型家具の搬入経路も事前に確認し、必要に応じて分解搬入などの対応を検討しましょう。共用部分の保護や他の入居者への配慮も重要です。

中古マンションでの引っ越しのポイント

中古マンションでは、建物の経年状況に応じた配慮が必要です。

エレベーターや共用廊下の床面荷重制限、階段の角度など、建物の特性を理解した上で搬入計画を立てましょう。また、既存の入居者がいるため、騒音や振動への配慮も重要です。

事前に管理人や近隣住民にも引っ越しの予定を伝え、スムーズな作業ができるよう準備することをお勧めします。

特に土日祝日の引っ越しは混雑が予想されるため、平日での実施も検討するとよいでしょう。搬入時の養生や清掃にも気を配り、新たなコミュニティの一員として良好な関係づくりを心がけましょう。

まとめ

マンション購入では、新築・中古それぞれに特徴的な流れや注意点があります。

物件情報の収集から現地見学、購入申し込み、契約、そして引き渡しまで、各段階で必要な確認事項や手続きを理解し、計画的に進めることが大切です。

新築マンションでは事前内覧会での確認が、中古マンションでは建物の管理状態や修繕履歴の確認が特に重要となります。
また、購入後の各種手続きや引っ越しの準備についても管理規約をよく理解し、他の居住者への配慮も忘れずに進めることで、新生活を気持ちよくスタートできるでしょう。

マイホーム購入は人生の大きな決断のひとつです。

基本的な流れを参考に、不明な点は不動産会社や専門家に相談しながら、慎重に、そして着実に準備を進めていきましょう。

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この記事を書いた人

元信託銀行員。宅建士・ 2級FP技能士をはじめ、複数の金融・不動産資格を所持。それらの知識をもとに、「初心者にもわかりやすい執筆」を心がけている。2児の子育て中でもあり、子育て世帯向けの資産形成、女性向けのライフプラン記事を得意とする。

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