【2023年6月】住宅ローン金利は多くの金融機関が引き下げ!

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2023年6月は、大手都市銀行である三菱UFJ銀行が変動金利を前月から0.1%以上引き下げています。

固定金利については、10年国債金利の上昇圧力が落ちいたため、多くの金融機関が前月から引き下げています。

では、各金融機関は住宅ローン金利をどのように設定したのでしょうか。2023年6月の最安金利を、金利タイプごとにご紹介します。

目次

2023年6月の住宅ローン金利

最初に、固定金利の指標となっている10年国債の金利の推移をご紹介します。

10年国債の金利推移

※財務省「国債金利情報」をもとに筆者作成

2023年1月以降、10年国債の金利はおおむね0.5%程度で推移していました。

米国の金融機関であるSVB(米銀シリコンバレーバンク)の経営破綻や、スイスの大手金融機関であるクレディスイスの経営不安によって、10年国債の金利は一時的に低下しましたが、その後は再び0.5%程度まで上昇しています。

しかし、2023年5月は10年国債金利の上昇圧力は弱まり、0.4%台前半から半ばで推移しています。これは「日銀は金融緩和政策をしばらく継続するから国債の金利は上がらないだろう」と投資家の多くが予測しているためでしょう。

このようななか、各金融機関は住宅ローン金利をどのように設定したのでしょうか。前月までと同様に、金利上乗せなしで加入できる団信の保障内容とあわせてご紹介します。団信の保障内容は、以下の通りです。

  • 一般:死亡または所定の高度障害状態の場合に住宅ローン残高を保障する団信
  • がん50%保障:所定のがんと診断されると住宅ローンの残高が半分になる団信
  • 全疾病保障:病気やけがで働けない状態が一定期間続いたとき
    ※金融機関によって保障内容は異なります。

変動金利

2023年6月の各金融機関の変動金利は、以下の通りです。

スクロールできます
適用金利金利上乗せなしの団信
三菱UFJ銀行年0.345%(-0.13%)一般のみ
三井住友銀行年0.475%(±0%)一般のみ
みずほ銀行年0.375%(±0%)一般のみ
りそな銀行年0.37%(±0%)一般のみ
SBI新生銀行年0.42%(±0%)一般または一般+介護保障
PayPay銀行年0.38%(±0%)一般+がん診断一時金+先進医療給付金または一般+がん50%保障
auじぶん銀行年0.319%(±0%)満50歳以下:一般+がん50%団信
※がん診断保障・4疾病保障・全疾病長期入院保障が無料付帯

満51歳以上:一般団信
住信SBIネット銀行年0.32%(±0%)一般+全疾病保障または一般+全疾病保障+3大疾病保障
※契約者が40歳未満である場合のみ
ソニー銀行年0.397%(±0%)一般+がん50%保障
楽天銀行年0.55%(±0%)一般+がん50%保障+全疾病保障
イオン銀行年0.38%(±0%)一般+全疾病保障

※ソニー銀行は自己資金10%以上で借り入れをしたときの金利
※イオン銀行は借入額が物件価格の80%以内である場合
※SBI新生銀行は変動フォーカスを選択した場合

今月は、三菱UFJ銀行が0.345%に引き下げています。これにより、本記事に掲載している金融機関11行のうち、8行が年0.3%台となりました。

今月の最低金利は、先月に引き続きauじぶん銀行の0.319%です。住宅ローンとあわせて「au回線」と「じぶんでんき」をセットで契約すると、借入金利が年0.219%に引き下げられるキャンペーンも継続しています。

auじぶん銀行は2023年7月1日から、がん50%団信の保障が手厚くなる予定です。具体的には、住宅ローンの契約者が50歳以下である場合、がんの診断時だけでなく、急性心筋梗塞や脳卒中などで所定の状態になったときにも残高の50%を保障されます。
また、すべての疾病で長期の入院したときに住宅ローン残高が0円となる「全疾病保障」も上乗せ金利なしで付帯されます。

auじぶん銀行に次いで低金利なのは、住信SBIネット銀行の年0.32%であり、今月から引き下げてきた三菱UFJ銀行の年0.345%がそれに続きます。

借り換えについては、先月に引き続きSBI新生銀行の年0.29%がもっとも低いです。auじぶん銀行の年0.296%がそれに続く点も先月から変わりません。auじぶん銀行のキャンペーンは借り換えでも適用可能で、au回線とじぶんでんきを同時に契約すると年0.196%まで引き下げられます。

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固定期間選択型

続いて、2023年6月の各金融機関の固定期間選択型(10年固定金利)をみていきましょう。

スクロールできます
適用金利金利上乗せなしの団信
三菱UFJ銀行年0.68%(-0.2%)一般のみ
三井住友銀行年0.89%(-0.05%)一般のみ
みずほ銀行年1.20%(-0.05%)一般のみ
りそな銀行年1.325%(-0.07%)一般のみ
SBI新生銀行年1.10%(±0%)一般または介護保障付団信
PayPay銀行年0.95%(-0.09%)一般+がん診断一時金+先進医療給付金または一般+がん50%保障
auじぶん銀行年0.935%(-0.06%)満50歳以下:一般+がん50%団信
※がん診断保障・4疾病保障・全疾病長期入院保障が無料付帯

満51歳以上:一般団信
住信SBIネット銀行年0.97%(±0%)一般+全疾病保障または一般+全疾病保障+3大疾病保障
※契約者が40歳未満である場合のみ
ソニー銀行年0.895%(-0.1%)一般+がん50%保障
楽天銀行年1.394%(-0.071%)一般+がん50%保障+全疾病保障
イオン銀行年1.45%(±0%)一般+全疾病保障

※ソニー銀行は自己資金10%以上で借り入れをしたときの金利

10年国債金利の上昇圧力が収まったことにより、住宅ローンの10年固定金利については多くの金融機関が先月から引き下げています。

もっとも低金利なのは、三菱UFJ銀行の年0.68%です。三菱UFJ銀行は先月から年0.2%も引き下げたことで、先月に引き続き最低金利となりました。

三菱UFJ銀行に次いで低金利なのは、三井住友銀行の年0.89%です。その次に借入金利が低いのは、ソニー銀行の年0.895%でした。

2023年2月はほとんどの金融機関が10年固定金利を年1%以上にしていましたが、今月は1%を下回る金融機関が増えてきています。

ソニー銀行の10年固定金利を年0.895%で借り入れるためには、10%以上の自己資金を準備しなければなりません。自己資金10%未満の場合、借入金利は年0.945%となります。

全期間固定金利(フラット35・固定金利35年)

2023年6月のフラット35(買取型)の最低金利は年1.76%でした。先月の年1.83%から年0.07%引き下げられています。※融資率9割以下・借入期間21年以上35年以下・新機構団信付きの金利

2021年10月から2023年6月までの推移は、以下の通りです。

フラット35の金利推移

【フラット35】借入金利の推移をもとに筆者作成
※上記は「買取型・融資率9割以下・借入期間21年以上35年以下・新機構団信付き」の金利

フラット35の最低金利は、2023年3月に年1.96%まで上昇しましたが、今月は長期金利の低下により年1.76%まで引き下げられています。

とはいえ、日本銀行が実質的に金利の引き上げを行った2022年12月以前と比較すると、フラット35の借入金利は依然として高い水準です。

大手都市銀行が独自に取り扱う35年固定金利については、多くの金融機関が引き下げています。

  • 三菱UFJ銀行:年1.32%(−0.22%)
  • 三井住友銀行:年1.81%(±0%)
  • みずほ銀行:年1.44%(−0.07%)
  • りそな銀行:年1.275%(−0.05%)

三菱UFJ銀行とみずほ銀行、りそな銀行が引き下げました。なかでも三菱UFJ銀行は、4か月連続での引き下げです。

三菱UFJ銀行は変動金利や10年固定金利も引き下げているため、金融機関同士の金利競争に積極的な姿勢をみせているといえます。

また、りそな銀行は年1.275%と10年固定金利と同水準での借入が可能となっています。

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住宅ローン金利は今後どう推移する?

では、2023年7月以降の住宅ローン金利はどのように推移するのでしょうか。原稿の執筆時点で判明している情報をもとに、変動金利と固定金利の今後を考察していきます。

変動金利は低水準で推移するがキャンペーンの終了に注意

2023年6月現在、変動金利を0.3%台で提供する金融機関は少なくありません。今後もしばらくは、金融機関による金利引き下げ競争は続くでしょう。

日銀は新体制となったあとも、マイナス金利政策を継続しているため、変動金利の指標となっている短期プライムレートは依然として低水準です。

日本の景気が上向いているとはいいにくいなか、日銀がマイナス金利政策をやめるとは考えにくいため、変動金利は引き続き低水準で推移すると考えられます。

ただし、先月のSBI新生銀行のように、キャンペーンの終了によって借入金利が上昇するケースには注意が必要です。

変動金利を検討している方は、金利の値だけでなく、キャンペーンの有無や実施期間を確認したうえでマイホーム購入のスケジュールを決めることが大切です。

固定金利は大幅に上昇する可能性は低い

2023年6月は、多くの金融機関が固定金利を引き下げました。これは、10年国債金利の上昇圧力が弱まったためです。

日銀総裁交代で、金融政策の方針が転換されて利上げが行われるという見方をした投資家は少なくありませんでした。そのため、10年国債金利は世界的な金融不安によって一時的に低下したものの、2023年4月ごろから再び0.5%弱で推移していました。

しかし、植田氏の就任会見や新体制後初の金融政策決定会合で、金融緩和政策を続けることが表明されました。これにより「日銀は利上げをしないだろう」と予測する投資家が増えた、10年国債金利の上昇圧力は弱まったと考えられます。

現状では、日銀が長期金利の変動幅を拡大するとは考えにくいため、次月以降に固定金利が大幅に上昇する可能性は低いといえるでしょう。


とはいえ、何らかの理由で10年国債の金利に再び上昇圧力がかかり、固定金利が引き上げられる可能性もあります。今後も固定金利を選ぶときは、融資の実行時に金利が上昇しても、返済負担に問題がないかをシミュレーションでよく確認することが重要です。

まとめ

2023年6月の変動金利は、三菱UFJ銀行が年0.345%に引き下げており、金融機関の金利引き下げ競争がさらに激化しています。

固定期間選択型は、本連載で紹介している多くの金融機関が前月から引き下げてきており、1%未満に設定するところも増えてきました。

フラット35の借入金利は年1.76%と前月から引き下げられたものの、2022年と比較すると高い水準となっています。

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この記事を書いた人

保有資格:2級ファイナンシャル・プランニング技能士
大手生命保険会社にて7年半勤務し、チームリーダーや管理職候補として個人営業、法人営業の両方を経験。その後人材会社で転職したのちに副業としてwebライターを始める。お金に関する正しい知識をたくさんの人々に知って欲しいとの思いから、2019年1月よりwebライターとして独立。これまで保険、不動産、税金、音楽など幅広いジャンルの記事を、多数のメディアで執筆・監修している。

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