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サブリースなのに負担が…150万円の持ち出しも「損切り」を決意~マンション売買失敗談

マンションの売却は、多くの方がそう何度も経験するものではありません。とはいえ、高額な資産であるマンションの売買で失敗すると、大きな損失と後悔が生じてしまうおそれがあります。そこで、すみかうる編集部は実際にマンションを売買されて後悔している方のインタビューを敢行。包み隠さず、売主様のリアルな声をお届けします。

今回は、首都圏の投資用マンションを売却されたTにお話をお伺いしました。T様は、新築時にサブリース会社から投資用マンションを購入し、6年ほど運用した後に売却されました。最終的には約150万円の持ち出しとなりましたが、「今売却できて良かった」と振り返ります。

この記事で分かること
  • サブリース投資で見落としがちなリスク
  • 金利や修繕積立金の変動が収支に与える影響
  • 損失を最小限に抑えるための投資判断
お話を伺った方

30代男性T様 

マンション 売主 T様
  • 物件種別:マンション
  • 査定種別: 売却
  • 所在:首都圏
  • 築年: 2019年(令和元年)

失敗談の概要

  • サブリース会社から新築の投資マンションを購入するも、金利上昇と修繕積立金の値上げにより赤字に転落
  • 修繕の可否や業者選定に決定権がなく、サブリース契約の制約に不安と負担を感じるように
  • 最終的にサブリースを解約して約150万円の持ち出しで売却を決断し、損失の拡大を回避
目次

金利上昇と修繕積立金値上げで年間10万円超の赤字に

編集部

マンションを売却した理由をお聞かせいただけますか。

T様

最近、マンション価格が上がっているというのがひとつ。あとは単純に管理がめんどくさかったというのが理由です。

編集部

投資マンションは「サブリース」で管理していたんですよね?手間がかかりにくいというのがサブリースの特徴だと思いますが、どのようなところに負担を感じていたのでしょうか?

T様

サブリース会社に管理を任せられるとはいえ、関連書類はすべて目を通さなければなりません。自分で何か考えて決定するということはありませんでしたが、逆にいえば自分に決定権がないので、言われるがまま確認だけすることに嫌気がさしてしまったんですよね。

編集部

具体的には、どのようなことが「言われるがまま」だったのでしょうか。

T様

修繕が必要なときにサブリース会社から連絡が来るのですが、結局、私には拒否することができないし、修繕会社を選ぶこともできないんですよ。もちろん費用を負担するのもこちらです。管理組合のお知らせが届くこともあったのですが、自分が住んでいるわけではないので維持・管理にもあまり関心が持てませんでした。

編集部

なるほど……!収支についてはいかがですか?6年間ほどサブリースで運用されていたと思いますが、変化はありましたか?

T様

家賃保証額は変わらず収入は一定でしたが、金利が上がったので支出が増えました。借り入れ当初の金利は2%にも満たなかったのですが、売却時には3%を超えていました。修繕積立金もけっこう上がってしまったので、新築時はわずかながら利益が出ていたものの、売却時は年間10万円以上赤字でしたね……。

家賃保証があっても赤字になる可能性はある

編集部

ご購入時は資産形成を目的とされていたのでしょうか?

T様

資産形成というより「興味本位」というのが大きかったかもしれません。不動産を購入したことがなかったので、自分から知人にお願いして不動産会社を紹介してもらいました。また前職が割と大手だったので、融資が引きやすかったということもあります。いずれにしても軽い気持ちで始めてしまいましたね。

編集部

ご購入時は、金利上昇や修繕積立金の値上げなどのリスクを考慮されていましたか?

T様

正直あまり考えていませんでした。購入時に不動産会社から説明があったのかもしれませんが「そんなに変わらないだろう」と軽く考えていたのだと思います。家賃保証があるという安心感も大きかったかもしれません。

編集部

現在も金利上昇の機運が高まっており、物価高や人材不足などからマンションの管理費・修繕積立金の値上げ傾向も続いています。もしかしたら「今売却したことで損失が膨らまずに済んだ」という見方もできるかもしれませんね。

T様

まさにその通りだと思います。長く所有していればその分、専有部の修繕費もかさみ、家賃保証額も次第に落ちていったでしょうからね。

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サブリースの不動産投資は難しい…今売却できて良かった

編集部

ご売却にはマンションナビをご利用いただいたということですが、すぐに売却できましたか?

T様

実はマンションナビを利用する前に売却活動をしていた時期もあったんですよ。結果的に6年間運用した後に売却したのですが、所有期間が5年を超えれば譲渡所得の税率が下がるので、この頃から売却を検討していました。

ただ思ったより査定額が低く、一度売却を諦めたんです。というのも実際の賃料が家賃保証額より安かったので査定額が伸びず、100万円ほど持ち出しが必要になることが想定されまして。

編集部

投資用マンションの価格は主に賃料を基に算出されますからね……!マンションナビで改めて査定依頼をしていただいたということだと思いますが、査定額はいかがでしたか?

T様

査定額が大きく上がることはなかったです。ただこのまま所有していても損失が膨らむだけだと思い、持ち出し覚悟で売却しました。

編集部

サブリース契約は維持したまま売却したのでしょうか?

T様

いえ、サブリース契約は引き渡しとほぼ同時に解約しました。

編集部

サブリース契約の解約は難しいと言われていますが、すんなり解約できましたか?

T様

私も難しいと聞いていたのですが、半年分の家賃を支払えば解約できるということだったので数十万円かかりましたが解約できました。売却をお願いした不動産会社もサブリースを解約しなければ売れないと言っていたので、この点は良かったですね。

編集部

サブリースが解約できるかどうかで売値も大きく変わってくると聞きます。解約にも費用がかかったということですが、結果的に持ち出し金はどれくらいになったのでしょうか?

T様

総額150万円ほどでしょうか。ただ複数の不動産会社に査定してもらって売値の限界値のようなものも見えてきましたし、今売却できて良かったと思っています。

編集部

譲渡所得税も気にされていましたが、結果として譲渡所得は出なかったということになりますか?

T様

譲渡所得は出なかったので、所有期間が5年を超えるまで待つ必要はなかったということになりますね。ただ私の場合、サブリースも解約できましたし、そこまで「最悪」というわけではありませんでした。とはいえ、やはりサブリースの不動産投資は難しいというのが結論です。こちらに決定権がなく、ただ修繕や管理にかかるお金を出すだけですからね。どんな人が住んでいるのかもわかりません。

色々、反省点はありますが、興味のあった不動産投資の実態が知れたという意味では、高くつきましたが勉強代だったのかなと思います。

まとめ

ポイント
  • 家賃保証のあるサブリースでも、支出の増加で赤字に転じる可能性がある
  • サブリースは管理の手間はかからないものの、まったく手間がないわけではない。裁量が限定されることから手間だけあると感じられることも
  • ときには損失が大きくなる前の売却を決断することも大切

興味本位から始めたマンション投資でしたが、金利上昇や積立金の増額によって収支は徐々に悪化。最終的には約150万円の持ち出しとなったものの「これ以上損失を広げない」という判断のもと売却を決断されました。複数の不動産会社に査定を依頼したことで、相場の現実や売却価格の限界値が見え、納得感のある判断につながったといいます。サブリースが解約できたことも、損失を抑えられた要因のひとつといえるでしょう。

現在の収支や将来に不安を感じているなら、まずは今の資産価値を把握してみましょう。マンションの査定依頼には、マンション専門の一括査定マンションナビをご活用ください。

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最後になりますがT様、お忙しい中、貴重なお時間をいただきましてありがとうございました。サブリース契約下での運用実態や金利上昇・修繕積立金の値上げが収支に与える影響、そして損失拡大を防ぐための売却判断についての率直なお話は、非常にリアルで考えさせられる内容でした。同様に投資マンションの運用に不安を感じている方や売却を検討されている方にも参考にしていただけるはずです。今後ともマンションナビをどうぞよろしくお願いいたします。

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この記事を書いた人

亀梨奈美のアバター 亀梨奈美 不動産ジャーナリスト/株式会社realwave代表取締役

大手不動産会社退社後、不動産ライターとして独立。
2020年11月 株式会社real wave 設立。
不動産会社在籍時代は、都心部の支店を中心に契約書や各書面のチェック、監査業務に従事。プライベートでも複数の不動産売買歴あり。
不動産業界に携わって10年以上の経験を活かし、「わかりにくい不動産のことを初心者にもわかりやすく」をモットーに各メディアにて不動産記事を多数執筆。

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