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マンションを含む住居の購入に対し、「すでに結婚している方がすること」というイメージを持っている方は多いかと思います。ただ、実際はそんなことはありません。単身者の方でも、マンションを購入するケースは増加傾向にあります。
今回は、マンション購入を単身者の方が行う際のポイントについて解説したいと思います。
住宅金融支援機構の調査結果によると、マンションを購入している方のうち、半数以上は家族が“2人以下”となっています。また、中古のマンションになると、1/4近くを単身者が占めています。つまり、中古マンションの約4部屋に1部屋は、単身者の方が住んでいるということです。
このデータからも「マンション購入はすでに結婚している方が行うこと」というイメージは、正しくないことがわかります。ちなみに、近年は働き方の変化などにより、マンションを購入する女性の単身者が非常に増えている傾向にあります。
参考:住宅金融支援機構
では、マンション購入を単身者の方が行うことには、一体どのようなメリットがあるのでしょうか?
主なメリットしては、以下のことが挙げられます。
・自分好みの内装にできる
・セキュリティ性の高い環境で生活できる
・便利な設備が利用できる
それぞれ詳しく見てみましょう。
マンション購入を単身者の方が行うメリットとしては、まず“自分好みの内装にできる”ということが挙げられます。賃貸物件は、あくまで人から借りている住居であるため、勝手に内装を変えたり、棚を設置したりすることができません。
一方マンションを購入し、完全に自分の所有物にすれば、内装を変えようが、大規模なリフォームをしようが、すべて自身の自由です。もちろんマンション管理規約の関係や構造上、不可能な工事もありますが、より自身に合った部屋作りができることは間違いありません。
マンション購入を単身者の方が行うメリットには、“セキュリティ性の高い環境で生活できる”ということも挙げられます。分譲マンションは、長期の居住を前提に造られていて、基本的には高いセキュリティ環境が整っているため、安全に暮らせる可能性が高いです。
具体的には、以下のような設備が揃っていることが多いです。
防犯設備 | 詳細 |
---|---|
オートロック | 不審者の侵入を抑制する効果のあるオートロックシステム。 |
ディンプルキー | ピッキングなどの不正開錠、鍵の複製が非常に困難な玄関ドア錠。 |
ホームセキュリティ | 非常通報に対し、監視センターから消防、警察、警備員の手配を行う設備。 |
ダブルロック | 玄関ドアの鍵を2箇所に設けたもの。 |
特に単身者の女性にとって、これらの設備があるマンションで生活できるということは、非常に大きなメリットでしょう。
マンション購入を単身者の方が行うメリットとしては、“便利な設備が利用できる”ということも挙げられます。
分譲マンションには、下記のような便利な設備が付いていることが多く、日々の生活や家事などにおいて、とても重宝します。
設備 | 詳細 |
---|---|
ディスポーザー | シンク下に設置された生ゴミ粉砕機。 |
部屋干しユニット | 使用するときのみ竿を下ろし、室内干しができる物干し竿。 |
タンクレストイレ | 便器の後ろ側にタンクがない、圧迫感の少ないトイレ。 |
宅配ボックス | エントランス付近に設けられている、在宅・不在を問わず届いた荷物を受け取れるボックス。 |
単身者の方は、結婚している方に比べて家に誰もいないというケースが多いため、特に上記の宅配ボックスの存在はありがたいでしょう。
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一方、マンション購入を単身者の方が行うケースには、以下のようなデメリットもあります。
・ライフスタイルと一致しなくなる場合がある
・簡単に引っ越しができなくなる
・ローン返済が困難になる可能性がある
1つずつ順番に解説しましょう。
マンションの購入は、単身者の方でももちろん行えます。ただ、単身者の方は妻帯者の方とは違い、今後結婚をしてライフスタイルが大きく変わる可能性があります。また、もし子どもが生まれることになれば、現在の住まいでは手狭になってしまうでしょう。
したがって、長期間住むことを前提にマンションを購入しても、そこに住み続けられないことがあるため、購入は慎重に考えなければいけません。
マンション購入を単身者の方が行うデメリットとしては、“簡単に引っ越しができなくなる”ということも挙げられます。賃貸物件には、近隣トラブルに悩まされたときなどに、比較的すぐ引っ越しできるというメリットがあります。
しかし、1度マンションを購入してしまうと、なかなかそういうわけにはいきません。売却にはあらゆる手続きがありますし、そもそも買い手が見つからなければ、引っ越すのは難しくなります。
マンション購入を単身者の方が行うデメリットには、“ローン返済が困難になる可能性がある”ということも挙げられます。基本的に、マンション購入に住宅ローンは必要不可欠ですが、このローンは長期間1人で返済し続けなければいけません。
また、もし失業したり、病気になってしまったりして働けなくなると、返済が難しくなります。
マンション購入を単身者の方が行う場合、前述のデメリットを踏まえた上で、今後売却や返済に困ることがないよう、以下の点に気を付けなければいけません。
・売却しやすい物件を選ぶ
・ライフスタイルの変化に対応しやすい
・ローン返済負担率を抑える
1つ1つ順番に解説します。
先ほど、マンションは買い手が見つからなければ手放せないという話をしました。そのため、購入する時点で将来の売却を見据えておきましょう。
具体的には、駅チカで交通網が充実していて、なおかつ周辺のショッピング施設、金融機関などが充実している物件を選ぶことをおすすめします。もちろん、そのエリアでどんな物件が好まれているのかについても、事前に調べておきましょう。
単身者のマンション購入には、ライフスタイルが変化することに対する懸念があります。
したがって、もし結婚・出産によって家族が増えたとしても、対応できるような間取りのマンションを購入しましょう。2LDKの物件であれば、夫婦2人もしくはそこに子どもが1人いても、十分快適に生活できます。
ローン返済が難しくなるリスクを減らすためには、やはりローン返済負担率を抑えることをおすすめします。これは、年収に占める年間返済額の割合をいい、具体的には20~25%に抑えるのが理想だと言われています。
また、マンション購入後には、管理費や修繕積立金、駐車場代などもかかるため、その金額に関しても考慮しなければいけません。
ここまで、マンション購入を単身者の方が行うポイントを中心に解説してきましたが、いかがでしたか?冒頭で触れたように、単身者の方でもマンションを購入して住むケースは多いです。
ただ、自身の現状によっては、“購入する”という選択肢だけに絞らなくても良いでしょう。最終的には、購入のメリットとデメリットを把握した上で、慎重に判断してください。
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