【2023年11月】住宅ローン金利は固定金利がさらに上昇し変動金利との差が拡大

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2023年11月の住宅ローン金利は、先月までに引き続き固定金利が全体的に引き上げられています。

一方の変動金利は、今月も金利を引き下げてきた金融機関があり、依然として激しい競争が繰り広げられている状況です。

本記事では、2023年11月の住宅ローン金利を金利タイプごとにご紹介します。

目次

2023年11月の住宅ローン金利

まずは、固定金利の指標である10年国債の金利の推移をご紹介します。

※財務省「国債金利情報」をもとに筆者作成

2023年7月に、日銀が金融緩和政策の1つであるイールド・カーブ・コントロール(YCC)を修正したあと、10年国債金利はじわじわと上昇しています。

また、10月31日の金融政策決定会合では、YCCの運用方針がさらに変更されたため、11月1日の金利は1.0%近くまで上昇しました。

ここで、各金融機関の住宅ローンの借入金利を金利タイプごとにみていきましょう。

金利上乗せなしで加入できる団信の保障内容とあわせてご紹介します。

団信の保障内容は、以下の通りです。

  • 一般:死亡または所定の高度障害状態の場合に住宅ローン残高を保障する団信
  • がん50%保障:所定のがんと診断されると住宅ローンの残高が半分になる団信
  • 全疾病保障:病気やけがで働けない状態が一定期間続いたとき                       ※金融機関によって保障内容は異なります。

変動金利

まずは、2023年11月の変動金利をみていきましょう。結果は、以下の通りです。

適用金利金利上乗せなしの団信
三菱UFJ銀行年0.345%(±0%)一般のみ
三井住友銀行年0.475%(±0%)一般のみ
みずほ銀行年0.375%(±0%)一般のみ
りそな銀行年0.34%(±0%)一般のみ
SBI新生銀行年0.29%(±0%)一般または介護保障付団信
PayPay銀行年0.315%(±0%)一般
または一般+がん診断一時金+先進医療給付金
または一般+がん50%保障
auじぶん銀行年0.319%(±0%)【満50歳以下の方】一般または一般+がん50%団信
※がん診断保障・4疾病保障・全疾病長期入院保障が無料付帯
【満51歳以上の方】一般団信のみ
住信SBIネット銀行年0.298%(−0.022%)一般
または一般+全疾病保障
または一般+全疾病保障+3大疾病保障
※契約者が40歳未満である場合のみ
ソニー銀行年0.397%(±0%)一般または一般+がん50%保障
楽天銀行年0.55%(±0%)一般または一般+がん50%保障+全疾病保障
イオン銀行年0.38%(±0%)一般または一般+全疾病保障

※SBI新生銀行は変動フォーカスを選択した場合
※イオン銀行は物件価格の80%以内で住宅ローンを組んだ場合
※PayPay銀行は自己資金10%以上の場合
※住信SBIネット銀行はの場合

もっとも借入金利が低いのは、先月に引き続きSBI新生銀行であり、最優遇金利は年0.29%となっています。

次点は、住信SBIネット銀行の年0.298%です。住信SBIネット銀行は、今月から物件価格の80%以下の借り入れをした人を対象に、借入金利を年0.022%引き下げています。

住信SBIネット銀行に次ぐのは、PayPay銀行の年0.315%です。PayPay銀行では、自己資金10%以上を準備すると、年0.38%から年0.065%引き下げられます。

auじぶん銀行の借入金利は年0.319%とPayPay銀行よりもわずかに高く設定されていますが、要件を満たすとキャンペーンにより年0.169%という非常に低金利での借り入れが可能となります。

借り換えについては、ソニー銀行の年0.297%が最低値となりました。ソニー銀行は、11月1日から借り換え限定のキャンペーンを開始しており、対象者は借入金利が引き下げられます。

また、キャンペーンが適用されると、通常であれば借入金利に年0.1%の上乗せが必要な「がん団信100」も、実質上乗せ金利なしで付帯が可能です。

がん団信100を付けると、所定のがんと診断されると住宅ローンの残高が0円となります。

固定期間選択型

続いて、2023年11月の固定期間選択型(10年固定金利)をみていきましょう。

各金融機関の最優遇金利は、以下の通りです。

スクロールできます
適用金利金利上乗せなしの団信
三菱UFJ銀行年1.04%(+0.1%)一般のみ
三井住友銀行年1.29%(+0.15%)一般のみ
みずほ銀行年1.55%(+0.1%)一般のみ
りそな銀行年1.745%(+0.15%)一般のみ
SBI新生銀行年1.10%(+0.05%)一般または介護保障付団信
PayPay銀行年1.345%(+0.13%)一般
または一般+がん診断一時金+先進医療給付金
または一般+がん50%保障
auじぶん銀行年1.325%(+0.13%)【満50歳以下の方】一般または一般+がん50%団信
※がん診断保障・4疾病保障・全疾病長期入院保障が無料付帯
【満51歳以上の方】一般団信のみ
住信SBIネット銀行年1.458%(+0.178%)一般
または一般+全疾病保障
または一般+全疾病保障+3大疾病保障
※契約者が40歳未満である場合のみ
ソニー銀行年1.09%(−0.06%)一般または一般+がん50%保障
楽天銀行年1.749%(+0.047%)一般または一般+がん50%保障+全疾病保障
イオン銀行年1.39%(+0.18%)一般または一般+全疾病保障

※ソニー銀行は自己資金10%以上で借り入れをしたときの金利

本記事に掲載している金融機関のほとんどが、10年固定金利を引き上げてきました。

もっとも低金利であるのは三菱UFJ銀行であり、最優遇金利は年1.04%です。先月までは年1.0%を下回る金利でしたが、今月は年0.1%引き上げられたため、最優遇金利は年1.0%を超えました。

その次に低金利なのは、ソニー銀行の年1.09%です。ただしソニー銀行は、毎月半ばに金利が決まるため、昨今の金利上昇の影響を受けて引き上げをする可能性があります。

次点は、SBI新生銀行であり、最優遇金利は年1.10%となっています。ソニー銀行との差は、わずか年0.01%です。

以前の固定期間選択型は、変動金利に迫る低金利での借り入れも可能でしたが、昨今は10年国債金利の上昇により、ほとんどの金融機関が年1.0%以上に引き上げています。

全期間固定金利(フラット35・固定金利35年)

2023年11月のフラット35(買取型)の最低金利は年1.96%。先月の年1.88%から年0.08%と引き上げられました。

※融資率9割以下・借入期間21年以上35年以下・新機構団信付きの金利

2021年10月から2023年11月までの推移は、以下の通りです。

【フラット35】借入金利の推移をもとに筆者作成
※上記は「買取型・融資率9割以下・借入期間21年以上35年以下・新機構団信付き」の金利

フラット35の金利は、3か月連続で年0.08%引き上げられており、2023年2月と同水準まで上昇しています。

続いて、大手都市銀行が独自に取り扱う35年固定金利をみていきましょう。

今月の借入金利は、以下の通りです。

  • 三菱UFJ銀行:年1.84%(+0.14%)
  • 三井住友銀行:年2.25%(+0.26%)
  • みずほ銀行:年1.93%(+0.17%)
  • りそな銀行:年1.615%(+0.13%)

本記事で紹介するすべての金融機関が、全期間固定金利を先月から引き上げています。

とくに三井住友銀行は、年2.0%を上回りました。

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今後の住宅ローン金利はどうなる?12月の借入金利を考察

2023年12月の住宅ローン金利も、今月と同様の傾向になると思われます。

2023年10月31日に行われた金融政策決定会合で、日銀は長期金利の上限について「1%を目処」という表現にしました。

これまでは、10年国債金利が1.0%を超えないよう、指定した価格で国債を無制限に購入する指値オペによって厳格に操作してきました。

しかし政策の変更によって、10年国債金利の1.0%超えが容認された結果、11月1日の10年国債金利は0.95%まで上昇しています。

10年国債金利の上昇傾向が11月中も続けば、12月の固定金利はさらに引き上げる可能性があります。

一方で、変動金利に影響するマイナス金利政策に変更はなかったため、12月も引き続き低水準となる見込みです。

まとめ

2023年11月の変動金利は、住信SBI銀行が年0.298%に引き下げをしており、先月までに引き続き金利水準がさらに低下しています。

変動金利とは対照的に、固定期間選択型と全期間固定金利は、全体的に先月から引き上げられました。

また、10月31日の金融政策決定会合で、YCCの運用方針がさらに修正されたため、10年国債金利の上昇により12月の固定金利はさらに引き上げられる可能性があります。

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この記事を書いた人

保有資格:2級ファイナンシャル・プランニング技能士
大手生命保険会社にて7年半勤務し、チームリーダーや管理職候補として個人営業、法人営業の両方を経験。その後人材会社で転職したのちに副業としてwebライターを始める。お金に関する正しい知識をたくさんの人々に知って欲しいとの思いから、2019年1月よりwebライターとして独立。これまで保険、不動産、税金、音楽など幅広いジャンルの記事を、多数のメディアで執筆・監修している。

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