【2024年9月】住宅ローン金利は固定金利が全体的に下落!変動金利は据え置き

こんなお悩みありませんか?

マンションを売ろうかなと思っているけど、何から始めたら良いか分からない...

不動産会社をまわるのは面倒...

Webから最短45秒で申し込み!
比較することで納得売却に繋がります。

2024年9月の住宅ローン金利は、固定金利が全体的に引き下げられました。一方の変動金利については前月から据え置かれています。

本記事では、2024年9月の住宅ローン金利の動向を解説します。

目次

2024年9月の住宅ローン金利

まずは、固定金利の指標である10年国債の金利の推移をご紹介します。

※財務省「国債金利情報」をもとに筆者作成

2024年8月の10年国債金利は、先月までと比較して下落しました。

これは、7月の末に日銀が開いた金融政策決定会合で、追加の利上げが発表されたことが主な要因です。

また、日銀の利上げに加えて、アメリカ経済の悪化が懸念される経済指標の発表が相次いだことで、日経平均株価が歴史的な暴落をし、世界的にも株安となりました。

このような状況のなか、各金融機関は住宅ローンの借入金利をどのように設定したのでしょうか。

金利タイプごとに、各金融機関の最優遇金利をみていきましょう。

また、金利上乗せなしで加入できる団信の保障内容とあわせてご紹介します。

団信の保障内容は、以下のとおりです。

  • 一般:死亡または所定の高度障害状態の場合に住宅ローン残高を保障する団信
  • がん50%保障:所定のがんと診断されると住宅ローンの残高が半分になる団信
  • 全疾病保障:病気やけがで働けない状態が一定期間続いたとき

※金融機関によって保障内容は異なります。

2024年9月の変動金利とランキング

まずは、2024年9月の変動金利をみていきましょう。

結果は、以下のとおりです。

スクロールできます
適用金利金利上乗せなしの団信
三菱UFJ銀行年0.345%(±0%)一般のみ
三井住友銀行年0.475%(±0%)一般のみ
みずほ銀行年0.375%(±0%)一般のみ
りそな銀行年0.34%(±0%)一般のみ
SBI新生銀行年0.29%(±0%)一般または介護保障付団信
PayPay銀行年0.27%(±0%)一般または一般+がん診断一時金+先進医療給付金または一般+がん50%保障+先進医療特約+全疾病保障(入院限定)など
auじぶん銀行年0.329%(±0%)【満50歳以下の方】一般または一般+がん50%団信
※がん診断保障・4疾病保障・全疾病長期入院保障が無料付帯
【満51歳以上の方】一般団信のみ
住信SBIネット銀行年0.298%(±0%)一般または一般+全疾病保障または一般+全疾病保障+3大疾病保障
※契約者が40歳未満である場合のみ
ソニー銀行年0.497%(±0%)一般または一般+がん50%保障
楽天銀行年0.844%(+0.111%)一般または一般+がん50%保障+全疾病保障
※契約者が51歳以上の場合、がん50%保障はなし
イオン銀行年0.38%(±0%)一般または一般+全疾病保障

※SBI新生銀行は手数料定率型を選択した場合
※イオン銀行は物件価格の80%以内で住宅ローンを組んだ場合
※PayPay銀行は自己資金10%以上の場合
※住信SBIネット銀行は借入金額が物件価格の80%以下の場合

楽天銀行を除く金融機関は、今月も変動金利を据え置いています。

そのため、最優遇金利のランキングにも、以下のとおり変化はありませんでした。

スクロールできます
1(→)PayPay銀行:年0.27%(±0%)※自己資金10%以上の場合
2(→)SBI新生銀行:年0.29%(±0%)※手数料定率型の金利
3(→)住信SBIネット銀行:年0.298%(±0%)※借入金額が物件価格の80%以下の場合
4(→)auじぶん銀行:年0.329%(±0%)
5(→)りそな銀行:年0.34%(±0%)

※カッコ内の記号の意味は、以下のとおり
・(→):先月と同じ
(↑)前月から上昇
(↓)前月から下落

もっとも金利が低いのはPayPay銀行の年0.27%であり、SBI新生銀行の年0.29%がそれに続きます。

なお、SBI新生銀行で年0.29%の金利で借り入れをするためには、2024年9月18日までに、住宅ローンを申し込まなければなりません。

すべてのキャンペーンを考慮すると、auじぶん銀行で携帯電話や電気などを住宅ローンと一緒に利用したときの年0.179%がもっとも低金利となります。

借り換えの最低金利も先月と同様、SBI新生銀行とPayPay銀行の年0.29%です。

2024年9月の固定期間選択型とランキング

続いて、2024年9月の固定期間選択型(10年固定金利)をみていきましょう。

各金融機関の最優遇金利は、以下のとおりです。

スクロールできます
適用金利金利上乗せなしの団信
三菱UFJ銀行年1.05%(−0.22%)一般のみ
三井住友銀行年1.75%(−0.1%)一般のみ
みずほ銀行年1.35%(−0.1%)一般のみ
りそな銀行年1.605%(−0.13%)一般のみ
SBI新生銀行年0.95%(±0%)一般または介護保障付団信
PayPay銀行年1.075%(−0.12%)一般または一般+がん診断一時金+先進医療給付金または一般+がん50%保障+先進医療特約+全疾病保障(入院限定)など
auじぶん銀行年1.215%(−0.1%)【満50歳以下の方】一般または一般+がん50%団信
※がん診断保障・4疾病保障・全疾病長期入院保障が無料付帯
【満51歳以上の方】一般団信のみ
住信SBIネット銀行年1.233%(−0.09%)一般または一般+全疾病保障または一般+全疾病保障+3大疾病保障     ※契約者が40歳未満である場合のみ
ソニー銀行年1.344%(−0.16%)一般または一般+がん50%保障
楽天銀行年1.663%(−0.19%)一般または一般+がん50%保障+全疾病保障               ※契約者が51歳以上の場合、がん50%保障はなし
イオン銀行年1.50%(±0%)一般または一般+全疾病保障

※ソニー銀行は自己資金10%以上で借り入れをしたときの金利
※住信SBIネット銀行は借入金額が物件価格の80%以下の場合

10年国債の金利が低下したことにともない、10年固定金利はほとんどの金融機関が引き下げをしています。

今月の上位5行をランキング形式でみると、結果は以下のとおりとなります。

スクロールできます
1(→)SBI新生銀行:年0.95%(±0%)
2(↑)三菱UFJ銀行: 年1.05%(−0.22%)
3(↓)PayPay銀行: 年1.075%(−0.12%)
4(→)auじぶん銀行:年1.215%(−0.1%)
5(→)住信SBIネット銀行: 年1.233%(−0.09%)

※カッコ内の記号の意味は、以下のとおり
・(→):先月と同じ
(↑)前月から上昇
(↓)前月から下落

最優遇金利がもっとも低いのは今月もSBI新生銀行です。

一方、次点は三菱UFJ銀行の年1.05%であり、PayPay銀行よりもわずかに低金利となっています。

2024年9月の全期間固定金利(フラット35・固定金利35年)

2024年9月のフラット35(買取型)の最低金利は年1.82%です。先月の年1.85%から0.03%引き下げられました。

※融資率9割以下・借入期間21年以上35年以下・新機構団信付きの金利

2021年10月から2024年9月までの推移は、以下のとおりです。

【フラット35】借入金利の推移をもとに筆者作成
※上記は「買取型・融資率9割以下・借入期間21年以上35年以下・新機構団信付き」の金利

フラット35の引き下げ幅はわずかであり、2024年1月からほぼ横ばいの状況が続いています。

続いて、大手都市銀行が独自に取り扱う35年固定金利の最優遇金利をみていきましょう。

  • 三菱UFJ銀行:年1.75%(−0.2%)
  • 三井住友銀行:年2.60%(−0.03%)
  • みずほ銀行:年1.76%(−0.1%)
  • りそな銀行:年1.615%(−0.09%)

10年国債金利が下落したことの影響を受け、大手都市銀行のすべてが長期固定金利を引き下げています。

300万円以上差がつくことも!?
査定は比較することが重要!

最短わずか60秒無料一括査定で、あなたのマンションを高く評価してくれる不動産会社にまとめて査定依頼。

住宅ローン金利は今後どうなる?変動金利は10月に引き上げか

2024年7月30日と31日に開催された金融政策決定会合で、日銀は政策金利を年0.25%に引き上げることを決めました。

この影響により、2024年10月には多くの金融機関が変動金利を引き上げる見込みです。

変動金利の主な指標である短期プライムレートを引き上げる金融機関が複数あるためです。

たとえば、三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行は、2024年9月2日から短期プライムレートを年0.15%引き上げています。

そのため、短期プライムレートに連動して変動金利を決める金融機関は、2024年10月から基準金利を年0.15%ほど引き上げるとみられます。

また、ネット銀行など短期プライムレートと連動せず独自の基準で金利を決める金融機関も、変動金利を引き上げてくるでしょう。

日銀の利上げにともなう預金金利の上昇により、変動金利の基準金利を決める要素の1つである貸出金の調達コストが増加するためです。


とはいえ、上昇幅は基本的に年0.15%程度であり、歴史的にみれば変動金利の水準はまだまだ低い状況が続くといえます。

まとめ

2024年9月は、ほとんどの金融機関が変動金利を据え置きました。

しかし、10月以降は短期プライムレートの引き上げにともない、変動金利の基準金利が上昇する可能性があります。

一方、固定期間選択型と全期間固定金利は、10年国債金利の低下により、全体的に引き下げられています。


今ならいくらで売れる?
初めての方にオススメできる
一括査定サイトNo.1

最短わずか60秒無料一括査定で、あなたのマンションを高く評価してくれる不動産会社にまとめて査定依頼。

初めてマンションを売りたい方にオススメできる一括査定サイトNo.1に選ばれているので、安心してご利用いただけます。

すみかうるの記事をシェアする

この記事を書いた人

保有資格:2級ファイナンシャル・プランニング技能士
大手生命保険会社にて7年半勤務し、チームリーダーや管理職候補として個人営業、法人営業の両方を経験。その後人材会社で転職したのちに副業としてwebライターを始める。お金に関する正しい知識をたくさんの人々に知って欲しいとの思いから、2019年1月よりwebライターとして独立。これまで保険、不動産、税金、音楽など幅広いジャンルの記事を、多数のメディアで執筆・監修している。

目次