文化と個性が融合する高円寺はどんな街？魅力やエリアの特徴を解説

マンションリサーチの恒例行事「MACHI会」を
今回は筆者も住んでおります「高円寺」にて開催してきました。

高円寺ってどんな街？｜高円寺の基本情報とアクセスの良さ

高円寺は東京都内でも特に住みやすい街として知られており、その魅力の1つが交通アクセスの利便性です。
JR中央・総武線が利用できる便利なエリアで、新宿まで約7分、吉祥寺までは約10分と、都心へのアクセスが非常に優れています。
ただし、土日は中央線快速が停車しない点に注意が必要です。

駅名	交通手段	所要時間
新宿駅	JR中央線	約7分
東京駅	JR中央線	約10分
吉祥寺駅	JR中央線	約8分
立川駅	JR中央線	約32分
銀座駅	東京メトロ丸の内線	約26分

若者に人気の理由とは？

特に土日になると、多くの20、30代の方達が古着屋さんや飲食店目当てに
高円寺まで足を運んでいます。

高円寺が若者に人気の理由は何なのか紐解いていきましょう。

個性的なカルチャーと多様なイベント

高円寺といえば、独特なカルチャーが大きな魅力です。
街中には古着屋や個性的な雑貨店、レコードショップが点在し、どこか懐かしさと新しさが混在しています。
また、阿波おどりをはじめとした地域密着型のイベントも多く、街全体が一体となって盛り上がる雰囲気を味わえます。

コスパの良い飲食店

高円寺にはリーズナブルでおいしい飲食店が多く、グルメスポットとしても人気です。
居酒屋やカフェ、エスニック料理の店まで、ジャンルも多彩で、食べ歩きが好きな人にはたまらない街といえるでしょう。

新旧が共存する街並み

高円寺の街並みは、昭和の趣を感じさせる商店街や住宅街と、現代的なカフェやショップが混在しています。
この新旧の融合が、高円寺ならではの魅力を生み出しており、写真映えするスポットも多いため、SNS好きの若者にも人気です。

歴史から紐解く高円寺の魅力

高円寺は、個性的なカルチャーや多様なショップで知られる現代の若者に人気の街ですが、その魅力は決して今に始まったことではありません。
高円寺が持つ独特の雰囲気や温かみは、長い歴史の積み重ねによって形成されてきたものです。
ここでは、高円寺の歴史を振り返りながら、現在の街の魅力がどのように形作られてきたのかを紐解いていきます。

魅力①昭和の面影を残す街並み

高円寺の昭和レトロな魅力

高円寺の街並みには、昭和の面影が色濃く残っています。
商店街を歩けば、古い看板や昭和レトロな建物が目に飛び込んできます。
「高円寺パル商店街」や「高円寺純情商店街」など、個性的な名前が付けられた通りには、ふらっと立ち寄りたくなる小さな個人経営の店が並んでいます。

高円寺阿波おどりの開催時期になると、街全体が昭和の祭りのような活気に包まれます。
開催2日間で観客動員は約100万人と都内屈指の夏祭りです。

魅力②文化と芸術が息づく街

高円寺は、東京でも屈指のアートと音楽を中心としたカルチャー発信地です。
個性的なギャラリーやストリートアートが至る所に点在し、日常の風景の中に創造性が息づいています。

特にライブハウス「高円寺HIGH」や「U.F.O. CLUB」は、インディーズアーティストからプロミュージシャンまで幅広い層が活躍する舞台。

また、街全体が音楽で溢れる一大イベント「高円寺フェス」では、商店街やカフェがステージとなり、街全体がライブ会場に変わります。
多種多様なジャンルの音楽が入り混じり、予想外の出会いが生まれるのも高円寺フェスの魅力です。

高円寺駅周辺の住みやすさをチェック

高円寺駅周辺は、便利なアクセスと独自の街並みを誇り、多くの人々に住みやすいエリアとして注目されています。

この街には、商店街やスーパーなどの日常生活に必要な施設が充実しているだけでなく、治安の良さや多様な住環境も備わっています。

ここでは、高円寺駅周辺の住みやすさに焦点を当て、具体的なポイントをご紹介します。

人口データと住民層の特徴

杉並区の人口データ・世帯年収データ（令和6年11月1日現在）

項目	総数
人口	594,140人（男性：286,684人、女性：307,456人） ※引用元（東京都の統計）
世帯数	344,936世帯※引用元（東京都の統計）
世帯年収	570万円（東京都564万円、全国503万円） ※引用元（住まいインデックス）

高円寺駅が位置する杉並区の人口は約59万人で、世帯数は約34万4900世帯で、人口密度は1平方キロメートルあたり約1万7000人と高いです。

区全体の年齢分布を見てみると、20代～40代の若年層と働き盛りの世代が多くを占めています。

特に20代の若者が多く、高円寺の特徴である活気あるカルチャーシーンや利便性が理由となっていると考えられます。

参考文献　杉並区公式ホームページ

家賃相場と物件の特徴

高円寺は、利便性と個性的な街並みが魅力のエリアですが、住むとなると気になるのが家賃相場や物件の特徴です。
駅周辺は商業施設が充実している一方、少し歩けば静かな住宅街が広がり、ライフスタイルに応じた住まいが見つかりやすいのも特徴です。
高円寺エリアの家賃相場や物件の特徴を解説いたします。

売却価格相場	5,752万～6,152万円 （82.2万円/m²〜87.9万円/m²）
家賃相場	24.2万円〜28.2万円 （3,458円/m²〜4,029円/m²）

間取別の販売価格（過去5年間）

間取	販売価格（中央値）	（該当物件数／割合）
1R・1K	1,480万円	4,765件／34.0％
1LDK	3,250万円	2,454件／17.5％
2LDK	4,748万円	3,210件／22.9％
3LDK	6,380万円	3,346件／23.9％
4LDK	7,500万円	245件／1.7％

「1R・1K」タイプの過去販売物件数が一番多く、 販売価格の中央値は、1,480万円となっています。 また過去5年間の「1R・1K」タイプの売出しは4,765物件で、 供給数（売出物件数）の34％を占めています。

*マンションナビで表示される相場価格、過去事例データ、マーケットデータは過去10年に渡り独自に収集している2億件超の売買・賃貸事例データ(2024/12現在)に基づき算出しております。

高円寺の賃貸家賃相場

間取	家賃
1R	7.25万円
1K	8.54万円
1LDK	14.99万円
2DK	12.81万円
2LDK	24.16万円
3LDK	24.56万円

高円寺駅周辺は、住みやすい環境と比較的手頃な家賃相場が特徴です。
一人暮らし向けの物件では、間取り1Rの家賃が7.2万円、1Kが8.5万円程度で、20㎡前後のコンパクトな部屋が多いです。高円寺駅周辺の物件は駅から徒歩10分圏内に集中しており、利便性が高いエリアです。
築年数が古めの物件も多いですが、その分、家賃を抑えた選択肢が豊富です。

これらの特徴を踏まえ、高円寺エリアは、費用を抑えたい一人暮らしや、アクセスと住環境を重視するファミリー層にとって魅力的な地域です。

商業施設やスーパーの充実度

高円寺は、買い物環境が非常に充実しており、日常生活に便利な商業施設やスーパーが豊富に揃っています。
そんな高円寺の商業施設やスーパーの充実度について詳しくご紹介します。

商店街

高円寺といえば、商店街の賑わいがその象徴です。
昔ながらの雰囲気を色濃く残しながらも、若者文化やユニークな店舗が共存する姿は、高円寺独特の魅力を形成しています。
代表的な商店街をいくつか紹介いたします。

高円寺純情商店街
高円寺純情商店街は、約200の店舗が連なる歴史ある商店街です。
老舗の食料店が豊富で、「高円寺の台所」と呼ばれています。
戦前から地域の日常生活を支えてきた商店街でもあります。

高円寺パル商店街

高円寺パル商店街には、若者に人気のオシャレなカフェや雑貨店が多くあります。
また、チェーン店や娯楽施設も充実しており、サブカルチャー的な雰囲気が特徴です。

高円寺ルック商店街
高円寺ルック商店街は、古着屋が特に多く、「古着屋の街」として知られています。
様々なスタイルの古着店が集まっており、古着好きの方に人気のスポットです。

引用元：三井のリハウス　at home

飲食店

高円寺は、個性豊かなグルメスポットが集まる街。

今回は、高円寺にある筆者行きつけのお店4軒をご紹介いたします。

抱瓶（ダチビン）

高円寺で愛される沖縄料理の名店「抱瓶」。
本格的な沖縄料理をリーズナブルな価格で楽しめるのが魅力です。
ゴーヤチャンプルーやラフテー、ソーキそばなど、沖縄の味を存分に堪能できます。

山形料理と地酒　まら

山形の郷土料理と豊富な地酒が自慢の「まら」。
山形県産の素材を使用した料理は、どれも本格的で絶品です。
特に人気なのは芋煮やだしがけご飯などの郷土料理。
さらに、地元山形の酒蔵から直送される地酒も多彩に揃っています。

おでん総本舗 多聞（タモン）

高円寺の人気おでん屋「多聞」。

関西風のおだしで煮込まれたおでんは、暑い夏でも食べたくなるくらいの絶品です。

おでんだけではなく、おでん以外の料理も主役級に美味しいです。

アンディアーモ アッラ ウシータ 

高円寺のイタリアンレストラン「アンディアーモ アッラ ウシータ」は、カジュアルながら本格的なイタリア料理が楽しめるお店です。
ピザやパスタ、リゾットなど、どのメニューもシェフのこだわりが感じられる味わいです。

スーパー

高円寺は、個性豊かな街並みや商店街だけでなく、日常生活に欠かせないスーパーも充実しています。
駅周辺には大手チェーン店から地域密着型の店舗まで、さまざまなスタイルのスーパーが揃っており、利便性が高いのが魅力です。

・東急ストア高円寺店

・新鮮大売ユータカラヤ高円寺店

・オーケー高円寺店

・西友高円寺店

・まいばすけっと高円寺駅北店

・業務スーパー高円寺店

筆者としては、駅周辺に24時間営業のスーパーがあることが、高円寺の住みやすさの最大のポイントだと感じています！

高円寺の見どころスポット・街歩きコース

高円寺は、古着屋やアンティークショップ巡りが楽しめる街であり、音楽や芸術好きが集う文化的な街としても知られています。
買い物好きにも音楽好きにもたまらない高円寺の魅力的なスポットをつなぐ街歩きコースをご紹介します。

古着屋・アンティークショップ巡り

「古着の聖地」高円寺の散策はここから！
高円寺駅を出てすぐに広がる商店街は、個性的な古着屋が点在するエリア。

どこを覗いても、ユニークなアイテムが見つかること間違いなし。

古着屋

ドンドンダウンオンウェンズデイ高円寺店

個性的な古着が手ごろな価格で手に入る人気店。

Small Change

ヴィンテージ好きにはたまらないアイテムが揃うおしゃれなショップ。

アンティークショップ

MALTO

ヨーロピアンスタイルの個性的な雑貨店です。
キッチングッズ、家具、金物、金具など、幅広いジャンルのアイテムを取り扱っています。

ライブハウスや音楽イベント

音楽カルチャーが根付く高円寺では、大小さまざまなライブハウスで日々イベントが行われています。訪れるたびに新しい音楽との出会いが期待できます。

高円寺HIGH
アコースティックライブが中心で、心地よい音楽を間近で楽しめる空間。

U.F.O. CLUB
赤と黒を基調としたサイケデリックな内装が独特の世界観を醸し出し、ライブの臨場感を高めてくれます。

高円寺駅周辺のおすすめマンション

高円寺は、利便性と居心地の良さを兼ね備えたエリアとして人気があります。
多くの魅力的なマンションが立ち並び、駅近物件から広々としたファミリータイプまで選択肢は豊富です。
本章では、その中でも注目のマンションを厳選してご紹介します。

分譲マンション

プラウド高円寺

・所在地：東京都杉並区高円寺南4丁目
・築年月：2013年2月

・総戸数：14階（39戸）
・専有面積：61.93m2 ～

 おすすめポイント

○JR中央線「高円寺駅」から徒歩3分の距離にあり、都心へのアクセスが非常に便利です。
○全住戸が角部屋となっており、明るく快適な居住空間が確保されています。
○2LDKから3LDKまでの多様な間取りを備え、高級感あふれる内装と設備が特徴。
○ファミリー層やDINKSにとって魅力的です。

ユニーブル杉並高円寺

・所在地: 東京都杉並区高円寺北2丁目

・築年月: 2009年11月

・総戸数: 13階（45戸）

・専有面積: 30.65㎡ 〜 80.08㎡

 おすすめポイント

○JR中央線「高円寺駅」から徒歩1分という駅近の立地が魅力です。

○一部住戸ではペットの飼育が可能です。

賃貸マンション

アールリエット高円寺

・所在地:  東京都杉並区高円寺北四丁目

・築年月: 1965年8月（リノベーション竣工：2017年3月）・総戸数: 5階（44戸）
・専有面積: 42.67㎡ ～ 52.04㎡

 おすすめポイント

○デザイン性とコミュニティ形成への貢献が評価され、GOOD DESIGN AWARDを受賞しています。

○1階には住みながら店舗を運営できる店舗兼用住宅があり、個性的なお店が軒を連ねています。

LINO

・所在地: 東京都杉並区高円寺南3丁目
・築年月: 2013年11月
・総戸数: 3階建（20戸）
・専有面積: 22㎡～

 おすすめポイント

○築浅デザイナーズマンション

○コンクリート打ちっぱなしとガラスのシックなおしゃれな造り

MACHI会で感じた高円寺の魅力と意外な発見

MACHI会を通じて感じた高円寺の魅力は、どこか懐かしい昭和の面影と、新しい文化が混ざり合う独特の雰囲気です。
純情商店街やパル商店街では、活気ある市場のような賑やかさの中に、地元の人々の日常が垣間見えます。
古着屋やアンティークショップはそれぞれ独自のセンスを持ち、まるで小さなアートギャラリーのよう。

その一方で、狭い路地裏に進むと、看板も目立たない小さなバーやカフェがひっそりと佇み、まるで自分だけの秘密の場所を見つけたような気分になります。

また、街を歩く中で目に入る壁画やユニークな看板も、高円寺の個性を語る重要な要素です。

筆者が高円寺に住み、感じたことは「訪れるたびに新しい発見がある街」であるということ。
日常と非日常が絶妙に交わる場所であり、訪れる人々に「もう一度行きたい」と思わせる魅力にあふれています。

まとめ

多様な文化や世代が共存する高円寺は、歩けば歩くほど新しい発見がある街です。
観光地としてだけでなく、住む場所としても、その住みやすさと人々のつながりの深さが魅力の一つ。
日常の中に小さな冒険や癒しを感じられる街、それが高円寺です。

まずは、ふらっと高円寺に立ち寄って、お気に入りのTシャツと自分だけの秘密の場所を見つけてみてください。

番外編（実際に高円寺に住んで感じたこと）

そもそも筆者がなぜ居住地として高円寺を選んだのかというと、
趣味がお笑い・洋服・飲み歩きであり、某テレビ番組「高円寺芸人」を見て
古着屋や飲食店の魅力に惹かれ「よし！高円寺に住もう！」と決めました。

高円寺を歩いていると、時折お笑い芸人の方を見かけることがあり
お笑い好きとしては、一人でテンションが上がったりもしています。

実際に高円寺に住んでみて感じることは、ずばり「快適すぎる！」です。
弊社マンションリサーチが東京都の神田にあり、高円寺からは電車で約20分と通勤が非常に楽です。
以前住んでいた場所からは40分かかっていたので、通勤時間は半分に短縮されました。

また、アクセスの良さについてご紹介しましたが、
高円寺だけで買い物や娯楽が完結するため、新宿や吉祥寺まで足を運ぶ必要がありません。

平日、仕事から遅く帰ってきても、24時間営業のスーパーで食材を買い自炊ができます。
また、飲食店が多いので、サクッと外食で済ませることもできます。

休日は、お昼に古着屋でショッピングを楽しみ、夜は居酒屋をハシゴして飲んだりと高円寺だけで満喫できます。

唯一、住みにくさを感じる点として、大型家電量販店がないことです。
ただ、今の時代ネットで購入すれば解決できるので、全く問題ないかと思います。

これまで京都市、さいたま市、調布市と住んだことがありますが、その中でも最も住みやすい街だと感じています。

ここまで高円寺について語ってきましたが、
この記事を読んだ方に少しでも高円寺の魅力が伝わっていると幸いです。