正直不動産2 第九話のあらすじと内容に関する解説!明かされた神木の過去とは

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第9話 主な登場人物

【登坂不動産】
主人公・永瀬財地(山下智久):登坂不動産のエース営業マン。嘘がつけない呪いにかかっており、正直すぎる営業を武器に不動産業界を生き抜いている
若手社員・月下咲良(福原遥):カスタマーファーストを第一に行動する登坂不動産の若手社員であり、永瀬のよきパートナーでもある
新入社員・十影健人(板垣瑞生):マダムの継孫として登坂不動産に入社することになったZ世代の新入社員。仕事よりもプライベートが第一で、残業せずにさっさと帰宅してしまう
新入社員・黒須圭佑(松田悟志):桐山の紹介で登坂不動産に入社。完全出来高制のフルコミッション契約を結んでいる。ナンバーワンにこだわり、永瀬を敵視している。

【光友銀行】
榎本美波:登坂不動産が提携する光友銀行の融資担当。永瀬と同棲中。

【ミネルヴァ不動産】
営業・神木涼真(ディーンフジオカ):元登坂不動産の営業マンで、長年にわたってナンバーワンをとり続けた永瀬の師匠。悪魔じみた営業手法を武器に永瀬のライバルとして立ちはだかる
営業・花澤涼子(倉科カナ):育ち盛りの息子を育てるシングルマザー。大手ゼネコンで現場監督をするも、女性差別が激しく嫌気がさしていたところ、鵤に声をかけられミネルヴァ不動産へ。月下とは良きライバルか。

【サブリースオーナーたち】
松井正則
山田直人
葉山進司
鴨川鈴鹿

とある地鎮祭で石碑を壊して以降、嘘がつけなくなってしまった不動産仲介会社の営業マンが、海千山千の不動産業界で奮闘する姿を描くNHKドラマ『正直不動産2』。

山下智久が演じる登坂不動産の敏腕営業マンである永瀬財地は、嘘八百を並べて売上トップを誇り、“ライアー永瀬”という異名をとっていました。

しかし、ある日地鎮祭でほこらを壊してしまったことで嘘がつけない呪い(嘘をつこうとすると不思議な風が吹き、本音が飛び出す)にかかり、一転して正直すぎる営業マンとして舵を切ることに。

本記事では2024年2月27日の夜10時に放映された、『正直不動産2』の第九話のレビューと話のポイントについて解説します。

目次

正直不動産第七話あらすじ

ミネルヴァ不動産ではサブリース契約を結んでいるオーナーの一覧が画面に表示され、なにやら会議中。

すべて採算が合わない物件のオーナーであり、「家賃を下げることを拒否したら、向こうから解約するように仕向けろ。そうしたら、違約金がふんだくれる」と話す鵤社長に、「サブリース契約はこちらからは解約できるが、オーナーたちが解約したい場合、莫大な違約金を支払う必要がある。それが狙いですね。」と応じる神木。

さらに鵤社長は「機は熟した。それでこの街の総仕上げをする。この街を制したら次は立川だ。」と続けたのでした。

サブリース契約とは

一方、登坂不動産では藤原の大家仲間が何人もミネルヴァ不動産に騙されたと相談にきていました。

サブリース契約とは
オーナーが所有している賃貸物件を不動産会社に一括管理してもらい、毎月定額の家賃保証を受けられる契約を指す。メリットとして、入居者に関する管理を託せるだけではなく、空室が発生しても家賃は満室補償されてオーナーに入ってくるためリスクが軽減できる点が挙げられる。ただし、デメリットとしてサブリース契約はオーナーが貸主、サブリース会社が借主となるため借地借家法が適用される点に注意が必要。借主であるサブリース会社が大きく保護されることから、契約中であってもサブリース会社から賃料減額の請求をされたり、契約内容によっては莫大な違約金を払わないと解約できないこともある。

そして、月下のもとにも松井恵美(5年前に亡くなった町会長の奥さん)から電話がきますが、息子の正則によって一方的に電話を切られてしまいます。

サブリース契約とは

永瀬は同棲している榎本と食事をしている最中に「そこまで1位って取りたいものですか?神木さんのことです。」と尋ねられ、昔、神木が旅行に行っている間に永瀬が一度だけ1位をとったこと、その次の日に神木は辞表を出したことを明かします。

日が変わって、ミネルヴァ不動産には不動産投資家の山田直人の姿がありました。

現在95,000円で貸し出している部屋をすべて家賃90,000円にしたい、とミネルヴァ不動産から減額の話を持ちかけられたのです。

「サブリース契約で家賃保証するから安心な不動産投資っていっただろ。いま家賃の30%の手数料を払っている。調べたら通常は10%~20%。ただでさえぼったくられてるのに、家賃9万に減らしたら俺に入ってくるのはたったの63,000円。ローンを返済したらマイナスだ!」と憤慨する山田に、神木は借地借家法第28条に「貸主からの解約には正当な事由(解約を申し入れるために必要な条件のこと)が必要」と書いてあり、業者の対応が気に入らないという理由だけではオーナー側から解約することはできないと聞く耳をもちません。

そしてさらに、「もしどうしても解約したいという場合、大変な違約金が発生します。違約金は全戸の家賃総額の18ヶ月分ですので約2,000万円になりますね。訴えたければどうぞ、最高裁では既に「サブリース会社は借地借家法で保護される」と判例が出ていますので」と告げたのでした。

借地借家法28条[a]
「建物の賃貸人による第26条第1項の通知又は賃貸借の解約の申入れは、建物の賃貸人及び賃借人が建物の使用を必要とする事情のほか、建物の賃貸借に関する従前の経過、建物の利用状況及び建物の現況並びに建物の賃貸人が建物の明渡しの条件として、又は建物の明渡しと引換えに建物の賃借人に対して財産上の給付をする旨の申出をした場合におけるその申出を考慮して、正当の事由があると認められる場合でなければ、することができない。」

勝ちにこだわりつづける神木

その頃、月下は松井恵美のもとを訪れていましたが、なにがあったのか教えてくれず、追い払われてしまいます。

気落ちして帰ろうとする月下の前に現れる花澤、どうやら松井に変な話を吹き込んだのは神木で、神木の弱点を探っているのだと言います。

大河部長は「神木が三度の飯より好きなものは、勝負事」だと月下に明かし、そのことを花澤に伝えたのでした。

神木はその頃、カジノ好きな鴨川鈴鹿と対峙し、コイントスで勝負を持ちかけます。

「コインゲームで私が勝ったら、鴨川様の担当に指名してください」という神木に、「いいわよ。家賃の引き下げも考えるし、他の物件もあなたに任せるわ。ただ、私が勝ったらどうするの。」と問う鴨川。

神木はもし自分が負けたら身も心も捧げると約束します。

コインゲームの結果は神木の負け。

「負けたので約束を守ります。」と、神木はビルの屋上に向かいます。

今にも飛び降りそうな神木を前に、鴨川は家賃の値下げに応じるほか、他の物件も任せると約束してしまいました。

どこか様子がおかしいサブリースオーナーたち

月下は松井恵美の自宅を再び訪れていました。

どうやら5年前に亡くなった元町会長の夫が息子(松井正則)に財産を残しており、子どもに財産を残したいからとそのお金でアパートを建てたものの、最近どうやら様子がおかしいというのです。

何を聞いても「大丈夫だ」としかいわず、どうしたらいいかわからなくて、月下に相談したとのことでした。

そこに通りかかった息子の正則は手にミネルヴァ不動産の冊子を抱えており、月下が呼び止めるも「帰ってくれ!不動産屋なんて信じられない!」とまたしても追い出されてしまいます。

一方、登坂不動産には葉山進司(サブリースオーナー・大地主)が訪れていました。

花澤に手柄をあげさせようと思ったのに、いつのまにか神木が担当になっていたというのです。

そして葉山が持ってきたミネルヴァ不動産のサブリース契約書には、解約時の違約金が一般的には3~6ヶ月分のところ、18ヶ月分である旨が記されていました。

永瀬が訴えるしかないと告げるも、葉山の携帯にメールが届き、その瞬間葉山は逃げ去るように帰ってしまいます。

15年前、神木に起きた悲劇とは

登坂社長のもとを訪れた永瀬と月下。

2020年にサブリース新法が制定され、リスクの説明が義務づけられたが、神木は説明していないのではないかと、神木の動向を報告します。

それを聞いた登坂社長は「昔はそんな男じゃ無かった。お人好しで口下手でノルマ達成もギリギリで、営業にまったく向いてなかった。」と、神木の過去について語り始めたのです。

15年前、神木は妻の香織と息子の翔太、家族3人で幸せに暮らしていました。

幼稚園の運動会を来週に控え、徒競走の練習に励む翔太に「運動会の本番は来週だろ?そのときに一等賞になればいい。いっぱい頑張れば、ぜったい1番になれる。パパも今月会社で1位になる、だから翔太もパパと一緒に1位になろう。」と話し、指切りを交わしたのでした。

そして、翔太の前でダンス教室に通って覚えたタップダンスを披露、翔太の目はキラキラと輝いていました。

しかし、翔太の運動会当日、「翔太、絶対1位とろうな。徒競走までには行くからな」と告げた神木。

しかし、神木と翔太、そして妻の香織にとってこれが最後の時間となったのです。

自転車に乗って幼稚園に向かっていた香織と翔太は車に跳ねられ、即死。

そして、葬式が終わり、登坂社長が神木の家を訪れたとき、神木は異様な行動をとったのです。

「パパ頑張ったら1位になれるってこと証明するから」

「ハッ、そんなことないよ。パパが絶対会社で1位になるから。」

「嘘じゃないってママ、信じてよ」「翔太、パパ絶対1位になるからな」

そう、神木はまるで2人が目の前にいるかのように会話をしていたのでした。

そしてその月、神木は本当に営業成績で1位を獲得、以後、永瀬に抜かれるまで9年間、1位をとり続けたのです。

神木の悲しい過去を知った永瀬と月下は衝撃のあまり、その場に呆然と立ち尽くしてしまいます。

みんなでミネルヴァ不動産を訴えよう

登坂不動産には永瀬がサブリース契約を進めた和菓子職人の石田が訪れ、永瀬に「(借地借家法なんて)ぶち壊せばいい。昔から間違った法律はいくらでもあった。それをぶち壊して、作り直して、世の中うまくやってんだ。永瀬君、これができるのは君だけだ。」とアドバイスを送ります。

永瀬はサブリースオーナーたちを登坂不動産のオフィスに集め、それぞれのオーナーが抱えている裏事情を次のように突きつけたのです。

松井正則:ミネルヴァ不動産から絶対に儲かるとそそのかされて、亡くなったお父さんから譲り受けた大切な遺産を投じ、総工費2億円のアパートをたて、慣れないアパート経営に乗り出したもののあいつらにいいようにむしり取られて借金まみれになっている
山田直人:ミネルヴァ不動産にそそのかされ、奥さんに内緒で貯金を切り崩して不動産投資に手を出したうえ、サブリース契約まで結んでしまった。
葉山進司:会社の税金対策のためにクルーザーを買い、社員の福利厚生のためという名目なのにお金を払って女の子を船に乗せ、船上乱痴気パーティー。(事業に不可欠な資産ではないと見なされ脱税になる可能性がある)

そして、次のように続けました。

「サブリース業者は借地借家法で保護されています。だからといって、ミネルヴァ不動産のような悪徳会社に泣き寝入りしてはいけない!ここで声をあげなければ未来永劫このまま。借地借家法の問題で一番被害を被っているのは大企業ではなく、みなさんのような小さなアパートやマンションのオーナーです。皆さんが泣き寝入りしてしまったら、部屋を借りたいと思っている人たちはどうなるんですか。この町の人のために声をあげましょうよ。皆さんでミネルヴァ不動産を訴えましょう!裁判をするんです。」

永瀬の熱い気持ちに動かされたのか、オーナーたちは一致団結。

訴訟の意向を固めます。

そして、永瀬はサブリースの解約書類をミネルヴァ不動産の神木の元に持参したのです。

「訴えたければ訴えろ、最高裁で判例が出ている」というミネルヴァ側に対し、風に吹かれた永瀬は「はい、出ましたー。君たち「判例がでてる」「判例がでてる」ってバカの一つ覚えみたいにオーナーたちに言いまくってるんだって?もう少し頭使え、この悪徳不動産が。」と語気を荒げ、次にように続けました。

「この街のためにも、あなたたちがやっていることを見過ごすわけにはいかない。オーナーたちを苦しめれば、必然的に入居者たち、この街で暮らす人々を苦しめることになる。その結果、ここは住みづらい街となり人々は去って行く。神木さん、本当にそれでいいんですか?あなただってこの街で家族と暮らしていたんですよね。」

「それでも続けるというなら裁判で徹底的に争いましょう。ただ、裁判になったらあれこれほじくりだされて、おたくの社長が過去に散々やってきた悪事も白日の下にさらされることになると思いますけど。」

そこにミネルヴァ不動産のラスボスである鵤社長が登場し、「ぜんぶ聞いていた。永瀬君、相変わらず面白い男だな君は。」と告げ、契約を解除するように指示しました。

神木は永瀬に「甘いなー、永瀬は。昔教えただろう、ライバルはどんな手を使ってでも蹴落とせと。だから1位になれないんだよ」と伝えるも、「私はもう1位にこだわっていません。それよりもっと大切な物を見つけたんです。」と応える永瀬。

それがなんなのかわからず尋ねる神木に、「ご自分で考えてください」と告げると永瀬はその場を後にしました。

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結末と第八話のポイント

結果として、違約金を取られることなくサブリースオーナーたちはミネルヴァ不動産と解約することができました。

また、ミネルヴァ不動産では花澤が神木と向き合い、「月下から息子と奥さんのことを聞きました。私にも一人息子がいます。だからあなたのつらい気持ちは痛いほどわかります。だからといって、あんなやりかたまでして1位にこだわるのはもうやめませんか。」と訴えています。

しかし神木は「いえ、やめません。妻と子どもが死んだ後、1度だけ1位を取れなかった。そしたら消えたんです。2位になったら香織と翔太がいなくなってしまった。でもまた1位を取り戻したら、私のところにまた現れたんです。ほら、そこにいる。もう二度と2人を失いたくない。」と話します。

もちろん、花澤の目には何も見えませんが、神木には確かに翔太と香織の幻影が見えているのでしょう。

花澤はそんな神木の姿をどこか神妙な面持ちで見つめていました。

さて、今回は「サブリース契約」がキーワードとなるお話でした。

サブリース契約は賃借した物件を第三者に転貸する契約のことです。

サブリース契約には以下のようなメリットとデメリットがあります。

【メリット】

収入源の確保元の賃料よりも高い家賃を設定できるため、差額分が収入源になります。空室リスクがなければ安定した収入も見込めるでしょう。
居住者の確保借り手が見つかりにくい物件でも、サブリース業者に任せることで入居者を確保しやすくなります。
管理コストの削減サブリース業者が入居者管理などを行うため、貸し手の管理コストが削減できます。

【デメリット】

賃貸人の許可が必要賃貸借契約によっては、転貸や賃貸を禁止されている場合があり、サブリースができません。
トラブルリスク入居者からのトラブル対応は、サブリース業者を通じても最終的には貸し手が行う必要があります。
法的なグレーゾーンサブリースは法的に曖昧な部分があり、トラブルになった場合の対処が難しいリスクがあります。
原状回復義務退去時に入居者が置き去りにした物件の原状回復は、最終的に貸し手が行わなければなりません。

メリットとしてコスト削減や収益の確保が挙げられる一方、法的なリスクや最終的な責任を負う恐れがあります。

実際、サブリースを巡るトラブルは後を絶たず、サブリース先の選定やリスク管理にも十分注意が必要になるでしょう。

法的なリスクも認識した上で検討することが大切です。

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この記事を書いた人

元信託銀行員。宅建士・ 2級FP技能士をはじめ、複数の金融・不動産資格を所持。それらの知識をもとに、「初心者にもわかりやすい執筆」を心がけている。2児の子育て中でもあり、子育て世帯向けの資産形成、女性向けのライフプラン記事を得意とする。

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