【2023年5月】住宅ローン金利は変動金利の競争がさらに激化!

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2023年5月の住宅ローン金利は、変動金利において金融機関同士の金利の引き下げ競争が続いています。

一方の固定金利は、前月から引き下げた金融機関もあれば引き上げた金融機関もあります。

本記事では、2023年5月における金利タイプごとの最安金利や今後の金利推移について解説します。

目次

2023年5月の住宅ローン金利

まずは、固定金利の指標となっている10年国債の金利の推移をみていきましょう。

※財務省「国債金利情報」をもとに筆者作成

2023年3月には世界的な金融不安の広がりにより、安全資産である10年国債が投資家に買われたことで、金利は一時的に低下していました。

2023年4月における10年国債の金利は0.5%弱まで上昇しましたが、月末には4%程度に低下しています。これは、新体制となった日銀(日本銀行)が、金融緩和政策の継続を発表したことによって、一時的に起こったものであると考えられます。

では、各金融機関は2023年5月の住宅ローン金利をどのように設定したのでしょうか。前月までと同様に、金利上乗せなしで加入できる団信の保障内容とあわせてご紹介します。団信の保障内容は、以下の通りです。

  • 一般:死亡または所定の高度障害状態の場合に住宅ローン残高を保障する団信
  • がん50%保障:所定のがんと診断されると住宅ローンの残高が半分になる団信
  • 全疾病保障:病気やけがで働けない状態が一定期間続いたとき
    ※金融機関によって保障内容は異なります。

変動金利

2023年5月における各金融機関の変動金利は、以下の通りです。

スクロールできます
適用金利金利上乗せなしの団信
三菱UFJ銀行年0.475%(±0%)一般のみ
三井住友銀行年0.475%(±0%)一般のみ
みずほ銀行年0.375%(±0%)一般のみ
りそな銀行年0.37%(±0%)一般のみ
SBI新生銀行年0.42%(+1.0%一般または一般+介護保障
PayPay銀行年0.38%(±0%)一般+がん診断一時金+先進医療給付金または一般+がん50%保障
auじぶん銀行年0.319%(-0.07%)一般+がん50%保障
住信SBIネット銀行年0.32%(±0%)一般+全疾病保障または一般+全疾病保障+3大疾病保障
※契約者が40歳未満である場合のみ
ソニー銀行年0.397%(±0%)一般+がん50%保障
楽天銀行年0.55%(±0%)一般+がん50%保障+全疾病保障
イオン銀行年0.38%(±0%)一般+全疾病保障

※ソニー銀行は自己資金10%以上で借り入れをしたときの金利
※イオン銀行は借入額が物件価格の80%以内である場合
※SBI新生銀行は変動フォーカスを選択した場合

ほとんどの金融機関が前月から据え置くなか、auじぶん銀行は年0.319%に引き下げました。
先月まではSBI銀行と住信SBIネット銀行の年0.32%が最低値でしたが、今月はauじぶん銀行がもっとも低金利となっています
また、auじぶん銀行は、住宅ローンとあわせて「au回線」と「じぶんでんき」をセットで契約すると、借入金利が年0.219%となります。

一方で、SBI新生銀行はキャンペーンの終了により、新規借入の金利が年0.42%に引き上げられました。

借り換えでもっとも低金利なのは、新たなキャンペーンを開始したSBI新生銀行の年0.29%です。今月から引き下げたauじぶん銀行の年0.296%がそれに続きます。

ただし、au回線とじぶんでんきを同時に契約すると、auじぶん銀行は年0.196%となり、年2%台を下回る金利での借り換えが可能です。

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固定期間選択型

続いて、2023年5月の固定期間選択型(10年固定金利)をみていきましょう。各金融機関の最安金利は、以下の通りです。

スクロールできます
適用金利金利上乗せなしの団信
三菱UFJ銀行年0.88%(-0.07%)一般のみ
三井住友銀行年0.94%(+0.05%)一般のみ
みずほ銀行年1.25%(+0.05%)一般のみ
りそな銀行年1.395%(+0.06%)一般のみ
SBI新生銀行年1.10%(+0.05%)一般または介護保障付団信
PayPay銀行年1.04%(+0.06%)一般+がん診断一時金+先進医療給付金または一般+がん50%保障
auじぶん銀行年0.995%(+0.04%)一般+がん50%保障
住信SBIネット銀行年0.97%(-0.02%)一般+全疾病保障
ソニー銀行年0.995%(±0%)一般+がん50%保障
楽天銀行年1.465%(-0.15%)一般+がん50%保障+全疾病保障
イオン銀行年1.45%(+0.01%)一般+全疾病保障

※ソニー銀行は自己資金10%以上で借り入れをしたときの金利

もっとも金利が低いのは、三菱UFJ銀行の年0.88%です。次いで金利が低いのは、三井住友銀行の年0.94%となりました。

三井住友銀行は、先月もっとも低金利の金融機関でしたが、今月は0.05%引き上げたことで2番手となっています。反対に先月2番手であった三菱UFJ銀行は、年0.07%引き下げたことでもっとも低金利となりました。

その次に低金利であるのは、auじぶん銀行とソニー銀行の年0.995%です。auじぶん銀行は、先月から年0.04%引き上げたため、ソニー銀行と同じ値となりました。

ただし、ソニー銀行については10%以上の自己資金を準備しなければ、借入金利は0.995%になりません。自己資金10%未満の場合は、年1.045%となります。

全期間固定金利(フラット35・固定金利35年)

フラット35(買取型)の最低金利は年1.83%となり、先月の年1.76%から年0.07%引き上げられました。※融資率9割以下・借入期間21年以上35年以下・新機構団信付きの金利

2021年10月から2023年5月までの推移は、以下の通りです。

【フラット35】借入金利の推移をもとに筆者作成
※上記は「買取型・融資率9割以下・借入期間21年以上35年以下・新機構団信付き」の金利

2023年3月までフラット35の金利は上昇を続けていましたが、先月は引き下げられました。これは、世界的な金融不安によって10年国債の金利が一時的に低下したためです。

しかし、2023年4月に10年国債の金利が再び0.5%程度まで上昇したことで、5月のフラット35の金利は再び引き上げられました。

一方の大手都市銀行が独自に取り扱う35年固定金利は、金融機関によって対応が異なる結果となりました。

  • 三菱UFJ銀行:年1.54%(-0.1%)
  • 三井住友銀行:年1.81%(+0.02%)
  • みずほ銀行:年1.51%(+0.03%)
  • りそな銀行:年1.325%(-0.02%)

三菱UFJ銀行とりそな銀行は、前月に引き続き全期間固定金利を引き下げました。特に菱UFJ銀行は、3か月連続での引き下げとなります。

それに対して、前月から全期間固定金利を引き上げたのは。みずほ銀行と三井住友銀行です。三井住友銀行については、前月に年−0.7%と大幅に引き下げましたが、今月はわずかに引き上げています。

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住宅ローン金利は今後どう推移する?

では、2023年6月以降の住宅ローン金利はどのように推移するのでしょうか。原稿の執筆時点で判明している情報をもとに、変動金利と固定金利の今後を考察していきます。

植田新日銀総裁が就任!金融緩和政策は維持

2023年4月に植田日銀新総裁が就任しました。

植田新総裁は、2023年4月10日の就任会見で「大規模な金融緩和政策を継続する」「現行のイールド・カーブ・コントロール(YCC)は適切である」と発言しました。

その後、2023年4月27日・28日には、新体制が発足して初めての金融政策決定会合が開催されます。この会合でも、金融緩和政策の内容に変更はありませんでした。

日銀総裁の交代によって、金融緩和政策の方針が変わるという意見もありましたが、新体制が発足した直後に行われた会合では政策の維持が決定されています。

変動金利は今後もしばらく上昇しない

変動金利は、数年前から「底値」といわれ続けてきましたが、この数か月で金融機関の競争が激化したことで再び低下し始めています

2023年5月現在、変動金利を年0.3%台で提供する金融機関はもはや珍しくありません。auじぶん銀行にいたっては、キャンペーンを適用できると年0.2%前後での借り入れが可能です。

金融緩和政策が今後もしばらく続く可能性が高いこともあり、現在0.4%台で提供している金融機関も、次月以降は0.3%台に引き下げてくるかもしれません。

一方で、金融機関が実施するキャンペーンの期間が終了することで、変動金利が引き下げられるケースもあります

変動金利での借り入れを検討している金融機関がある方は、キャンペーンの有無や適用期間を確認しておくと良いでしょう。

固定金利は引き続き予測がしにくい状況

固定金利は、指標となる長期国債(10年国債)が金融用商品ということもあり、先の予測が困難です。

2023年12月に日銀が金融政策の方針を一部変更し、10年国債の金利が上昇したことで、各金融機関は固定金利を引き上げました。

しかし、2023年4月は金融不安の影響による国債の金利低下により、一部の金融機関は固定金利を引き下げています。

金融危機に対する不安が今後さらに広まれば、国債の金利が下降してさらに固定金利が引き下げられるかもしれません。

一方、日米の金利差が今後さらに拡大すると、再び固定金利が上昇する可能性もあります。

金利差の要因である米国のインフレは、年内には終息して政府は利下げに転じるという見方もあります。しかし、インフレが収まらずに利上げが続けば、10年国債の金利に上昇圧力がかかり、固定金利が引き上げられる可能性もゼロではないでしょう。

固定金利は予測が立てにくいため、融資が実行されたときの借入金利が、契約時点の金利から変わることも想定して資金計画を立てることが大切です。

まとめ

2023年5月の変動金利は、auじぶん銀行が大幅に引き下げてきました。キャンペーンを適用すると、年2%前後での借り入れが可能となります。

一方で、固定期間選択型については、どちらかといえば前月から引き上げた金融機関の方が多いようです。
フラット35は、前月に引き下げられたものの、今月は再び引き上げられました。

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この記事を書いた人

保有資格:2級ファイナンシャル・プランニング技能士
大手生命保険会社にて7年半勤務し、チームリーダーや管理職候補として個人営業、法人営業の両方を経験。その後人材会社で転職したのちに副業としてwebライターを始める。お金に関する正しい知識をたくさんの人々に知って欲しいとの思いから、2019年1月よりwebライターとして独立。これまで保険、不動産、税金、音楽など幅広いジャンルの記事を、多数のメディアで執筆・監修している。

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