マンション売却の内覧が大変と言われる3つの理由！対策も解説！

マンションの売却において重要なステップである「内覧」。
この内覧対応が大変だと聞き、不安を抱いている人は多いのではないのでしょうか。

今回は、内覧対応が大変だと言われる3つの理由について、詳しく紹介します。

内覧対応を楽にするためのポイントも解説するので、マンション売却を検討中の人や売却活動中の人は、ぜひ参考にしてください。

マンション売却時の内覧対応が大変と言われる3つの理由

マンション売却時の内覧対応が大変だと言われる理由としては、以下の3つが挙げられます。

• 掃除・片付けの手間がかかる
• スケジュール調整が難しい
• 内覧者との会話に気を遣う

上記は、マンションをスムーズに売却するための重要なポイントでもあるため、避けては通れません。
それぞれについて「具体的にどう大変なのか」を把握し、ひとつずつクリアしていくことが大切です。

マンション売却時の内覧対応①【掃除・片付け】

内覧時には、掃除や片付けによって室内をキレイにしておきましょう。
マンションの条件が良くても、汚れが目立っていたり散らかっていたりすると、内覧者に悪いイメージを持たれてしまいます。

マンションの売却活動を始めたら、内覧希望が「今日の午後」や「明日」のように急遽入るケースは少なくありません。
手間がかかり大変ですが、室内をいつ誰に見られても構わない状態にしておくことが大切です。

とくに手間がかかるポイントの「水回りの掃除」と「ニオイ対策」について、以下に詳しく解説していきます。

水回りの掃除

キッチンやお風呂、トイレなどの水回りは、水垢やカビが生えやすく掃除が大変な箇所です。
しかし食材を扱ったり、肌に直接触れたりする空間であるため、内覧者からは清潔感が重視されます。

日々の生活で少しずつ蓄積していく汚れは、「いつもの光景」となってしまい気付きにくいものです。
マンションの売却が決まったら、一度すみずみまで掃除しましょう。

自分では落とせない汚れがある場合、清掃業者に依頼するのもひとつの方法です。

ニオイ対策

自宅のニオイには鼻が慣れてしまっているため、注意が必要です。
無臭だと思っていても、内覧者にとっては気になるニオイになってしまうことがあります。

とくに気を付けたいのが、生ゴミやペットのニオイです。
内覧時のマイナスポイントになってしまわないよう、消臭剤などを使って対策しましょう。

また、収納の確認で靴箱を開けられることがあるため、靴箱のニオイにも注意を払ってください。
換気が不十分な靴箱には、嫌なニオイの原因となるカビが生えている可能性もあります。
拭き掃除をしたうえで、消臭剤を置くのがオススメです。

マンション売却時の内覧対応②【スケジュール調整】

スケジュール調整が難しい点も、マンション売却時の内覧対応が大変だと言われる理由のひとつです。

内覧者は複数のマンションを同時に検討しているため、こちらの都合に合わせて内覧日を先延ばしにすると、他のマンションに流れてしまうかもしれません。
内覧者の希望日に合わせて、仕事やプライベートの予定を調整しなければならないケースも出てくるでしょう。

日々の生活に内覧対応の予定がイレギュラーに入るため、大変だと感じる人が多いのです。

またマンション売却における内覧では、来てもらう時間も非常に重要です。
内覧時間の調整や、内覧時間に合わせた準備について、詳しく見ていきましょう。

内覧時間の調整

内覧に来てもらう時間は、マンションの魅力を最大限にアピールできるタイミングに調整しましょう。

日当たりが良いマンションの場合、日が差していない時間帯だと内覧者に魅力が伝わりません。
日中の室内を見てもらうことで、日差しの入り方や明るさがわかるため、内覧者にとっても有意義な内覧となります。

ただ西日が厳しいマンションだと、夕方の内覧はマイナスのイメージを持たれるおそれがあるため、注意が必要です。

実際に住んでいるからこそわかる「ベストの時間帯」に、内覧時間を調整することが大切なのです。

内覧時間に合わせた準備

内覧者に良い印象を持ってもらうためには、内覧時間に合わせた準備も必要です。

もちろん、掃除や片付けは事前に済ませておきます。
当日の準備として大切かつ大変なポイントは、すべての部屋を快適な温度にしておくことです。

暑すぎても寒すぎても、内覧者から良い印象は持たれません。
夏であれば外から来た人が「涼しい」と感じる温度に、冬であればコートを脱いだ状態で「暖かい」と感じる温度が望ましいです。

快適に内覧してもらえるよう、可能な範囲で準備をしておきましょう。

乾燥が気になる冬は、加湿器を付けて湿度を調整するのもオススメです。

マンション売却時の内覧対応③【内覧者との会話】

内覧者との会話に気を遣うことから、内覧が大変だと思う人は少なくありません。

マンションの案内は基本的に不動産会社の担当がおこないますが、居住者にしかわからない質問をされるなど、内覧者と会話する場面は訪れます。
よくある質問は、「マンションの購入・売却理由」「気に入っているポイント」「周辺環境」の3点です。

内覧者との会話は、売り主にとってプレゼンテーション同然。
マンションの魅力をどれだけ伝えられるかが契約に直結するため、質問に対する回答を用意しておくことが大切です。

以下に、よくある3つの質問を詳しく解説していきます。

マンションの購入・売却理由

「このマンションをなぜ購入したのか」「なぜ売却するのか」は、内覧者にとって気になるポイントです。

とくにマンションを初めて購入する人には、購入に至るまでの経緯や当時の状況を伝えることで、安心感を与えられます。
購入の決め手があればマンションのアピールにも繋がるため、エピソードを整理してスラスラと話せるようにしておくことが大切です。

またマンションの条件が良いほど、内覧者は「なぜ売却するのか」「なにかマイナスポイントがあるのではないか？」と疑問を持ちます。
売却理由がライフスタイルの変化など、マンションのマイナスポイントに起因しない場合は、内覧者に安心してもらうためにも積極的に説明すると良いでしょう。

気に入っているポイント

マンションの気に入っているポイントも、内覧者からよく聞かれます。

内覧前に書き出しておき、スムーズに話せるようにしておきましょう。
部屋の広さや日当たりの良さはもちろん、些細なことでも気に入っているポイントがあればアピールになります。

また、設備の便利な使い方や家事がしやすい動線など、見ただけでは分からないポイントを伝えることも大切です。
内覧時に快適な暮らしが想像できると、購入を検討してもらいやすくなります。

周辺環境

実際に住んでいる人から周辺環境の情報を聞くと、マンション購入後の暮らしを想像しやすくなります。
そのため、周辺環境は内覧者から質問されやすいポイントです。

「普段は駅まで歩いて◯分だが、子ども連れだと◯分かかる」「スーパー以外に行きつけの小さい八百屋さんがある」のような、居住者ならではの情報が喜ばれます。

ほかにも「マンション周辺の道路は◯時〜◯時ごろが混みやすい」など、普段の生活を思い返しながら、周辺環境について書き出してみましょう。

大変な内覧対応を楽にするためポイント

以下のポイントを押さえることで、大変な内覧対応を楽に進められます。

• 清掃サービスを活用する
• スケジュールの調整方法を工夫する
• 内覧マニュアルを作成する

それぞれについて、詳しく見ていきましょう。

清掃サービスを活用する

ハウスクリーニングのような清掃サービスを活用すると、内覧時に必要な掃除の負担を減らせます。
費用はかかりますが、プロの技術で室内をピカピカにしてもらえるため、内覧者にも良い印象を与えられるでしょう。

また見栄えを良くするという点では、ホームステージングも有効です。
業者にホームステージングを依頼すると、おしゃれな家具や小物で室内をモデルルームのようにコーディネートしてもらえます。

清掃サービスでキレイにした室内を、ホームステージングで飾り付けするイメージです。
2つを併用することで、マンションの第一印象を最大限に良くすることができます。

スケジュールの調整方法を工夫する

「スケジュール調整が難しくて大変」という場合、調整方法を工夫することで、内覧日をスムーズに決めることができます。

基本的に内覧日は、内覧者・不動産会社・売り主の3者の都合を合わせなければなりません。
内覧者の希望日は人によって変わるため、まずは不動産会社が内覧に対応できない曜日や時間帯を確認します。

さらに、こちらが内覧に対応できない曜日や時間帯を不動産会社に伝えておき、内覧不可日を把握しましょう。
プライベートな予定を内覧不可日に入れることで、内覧者の都合に合わせやすくなります。

また売り主のなかには、「マンションの売却活動中はテレワークを増やし、平日の日中でも内覧対応ができるようにしておく」という人もいます。

内覧マニュアルを作成する

内覧マニュアルを作成すれば、内覧をスムーズに進めることができます。

ますは掃除が必要な箇所や、ニオイをチェックする箇所、室温調整、換気といった内覧前の準備をまとめましょう。
ルーティーン化することで準備が楽になり、漏れも防げます。

内覧マニュアルには、内覧者からの質問を想定した回答や、マンションのアピールポイントも書き出しておいてください。
書き出すことで、売却に対する考えやマンションへの想いが整理されるため、自然な会話に繋がります。

マンション売却の内覧が大変と言われる3つの理由と対策のまとめ

マンション売却時の内覧は、「掃除・片付けの手間がかかる」「スケジュール調整が難しい」「内覧者との会話に気を遣う」という理由から、大変だと言われています。
しかし大変なポイントや対策を把握し、スムーズな内覧をおこなえば、早期売却に繋げることも可能です。

この記事で解説したポイントについて、以下におさらいしましょう。

• 内覧は急遽入ることがあるため、室内をいつ誰に見られても構わない状態にしておく
• 水回りの汚れやニオイ対策は入念に
• 清掃業者を活用すると掃除の負担を減らせる
• 内覧はマンションの魅力を最大限にアピールできる時間におこなう
• 快適な室温で内覧者を出迎える
• 「マンションの購入・売却理由」「気に入っているポイント」「周辺環境」は質問されやすい
• プライベートな予定は不動産会社の内覧不可日に入れる
• 内覧マニュアルを作成し、準備〜案内をルーティーン化する

内覧時の印象は、マンションを購入してもらえるか否かを大きく左右します。
室内をキレイな状態に保ち、内覧者に伝える内容を整理したうえで、誠実に対応することが大切です。

内覧時間や室温の調整など、少しの工夫で内覧者に良い印象を与えることもできるため、可能な範囲で力を入れてみてください。