近年、東京都心に隣接する湾岸エリアのタワーマンションの価格が急上昇しています。
特に2024年6月以降、湾岸エリアの一部物件で、都心5区(千代田区・中央区・港区・新宿区・渋谷区)の平均坪単価を上回る成約事例が確認されています。この価格上昇の背景には、エリアの魅力や供給状況の変化、投資家の動向などが関係しています。
本記事では、湾岸タワーマンションの特徴や価格上昇の背景、今後の見通しについて詳しく解説します。
湾岸エリアとは?特徴を解説
一般的に湾岸エリアとは、東京湾沿いの品川区・港区・中央区・江東区を指し、近年多くのタワーマンションが建設されています。中でも代表的なエリアとして、豊洲、有明、晴海、勝どきなどが挙げられます。
本記事では、その中でも特に中央区と江東区に注目したデータを取り上げています。
湾岸エリアの特徴
・タワーマンションが多い:超高層マンションが次々と開発され、都市景観が一変
・再開発が進行中:豊洲市場の開業や商業施設の充実が進み、住環境が向上
・広い敷地と開放感:高層階からの眺望が良く、東京湾のパノラマビューを楽しめる
都心部の物件と比較すると、湾岸エリアでは広めの間取りが多く、ファミリー層の人気が高まっています。
人気の理由
湾岸エリアの人気が高まっている理由は、以下の3点が大きく影響しています。
都心へのアクセスが良好
新交通ゆりかもめや東京メトロ有楽町線、都営大江戸線を利用でき、都心の主要駅(東京駅・銀座駅・新橋駅など)や羽田空港にもアクセスがスムーズで便利です。
商業施設の発展
豊洲市場の開業により、グルメスポットが充実しています。また、大型商業施設(ららぽーと豊洲、有明ガーデンなど)の発展で生活利便性が向上しているだけでなく、近隣にスポーツ施設や公園も整備され、住環境が整っています。
東京湾の景観
タワーマンションの高層階からは、東京湾の夜景やレインボーブリッジが一望できます。開放感のある眺望が得られるため、ステータス性も高いといえます。

2024年、湾岸タワマンの坪単価が都心5区超え

【出典:マンションリサーチ株式会社 福嶋総研】
湾岸エリアのタワーマンションの価格が上昇し、2024年6月以降、ついに都心5区の坪単価を上回るケースが出てきました。
価格上昇の背景とは?
価格上昇の背景には以下が考えられています。
・住宅需要の増加:都心に近く、比較的広い間取りの物件が多いため、ファミリー層にも人気が出ています。
・投資対象としての魅力:外国人投資家の参入や、資産価値の上昇を見越した購入が増加しています。
・新築供給の減少:湾岸エリアでの新規開発が限られ、既存物件の価値が上昇しています。
「チャレンジ価格」での成約が増加
価格上昇の背景でも述べたように、湾岸タワーマンション市場では投機的な動きも活発になっており、「未だかつて見られないほど強気」のチャレンジ価格で成約している物件もいくつか見られます。
チャレンジ価格とは?
チャレンジ価格とは、市場相場よりも高めに設定された売出価格のことを指します。
売主が強気な価格設定をする理由は、湾岸エリアの人気が高まり、相場が上昇しているのと、資産価値の上昇を期待し、強気な売却希望者が増加していることが考えられます。
高値成約が続く注目マンション事例
グラフ2と3は、ブリリア有明シティタワーとパークタワー晴海の成約坪単価の時系列推移を示しており、それぞれの平均値からの変動幅を可視化しています。
ブリリア有明シティタワー

【出典:マンションリサーチ株式会社 福嶋総研】
パークタワー晴海

【出典:マンションリサーチ株式会社 福嶋総研】
ブリリア有明シティタワーは、過去の成約価格と比較して、平均値に沿って安定した価格推移を見せています。
一方、パークタワー晴海は2023年以降、平均を大きく上回るかたちで成約坪単価が大幅に上昇しています。
このパークタワー晴海こそ、先ほど挙げた「未だかつて見られないほど強気のチャンレンジ価格」で成約が続いているタワーマンションの代表例です。
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強気の価格で売れた湾岸タワーマンションランキング
今回、パークタワー晴海のような、強気のチャレンジ価格で成約しているタワーマンションをランキング化しました。
ばらつき(標準偏差)で見るランキングの仕組み
価格の「ばらつき」が大きいほど、強気の価格設定で成約していると判断しています。
高値で売れたマンションランキング発表

【出典:マンションリサーチ株式会社 福嶋総研】
1位:パークタワー晴海(事例数:136件)
2位:ドゥ・トゥールウエスト(事例数:539件)
3位:勝どきザ・タワー(事例数:325件)
4位:ザ・パークハウス晴海タワーズティアロレジデンス(事例数:220件)
5位:アーバンドックパークシティ豊洲タワーA棟(事例数:308件)
6位:シティタワーズ豊洲ザシンボル(事例数:314件)
7位:キャピタルマークタワー(事例数:211件)
8位:勝どきビュータワー(事例数:87件)
9位:芝浦アイランドケープタワー(事例数:391件)
10位:ザ・パークハウス晴海タワーズクロノレジデンス(事例数:426件)
よくある質問
まとめ
湾岸エリアのタワーマンション市場は、今後も注目される分野です。
価格上昇の背景や今後の見通しをしっかりと把握し、適切なタイミングでの購入・売却を検討することが重要です。