サブリースを解約して新築で購入した区分コンパクトマンションを売却～マンション売却体験談CASE24

投資用ワンルームマンションを持っていることに不安を感じるようになってしまったので、資産整理を目的に売却しました。

新築時に35年ローンで購入したのですが、月々の収支はマイナス。「ローン完済後にプラスになればいいや」と考えて購入したのですが、それまでずっとマイナスだったら、元が取れるまでかなりの時間がかかります。今後、マイナスが膨らむ可能性だってあります。

購入前からわかっていたことなのですが、いざ実際にマイナス収支が続くと不安が大きくなってしまいまして。自分の状況も購入時から変わったものですから、早いタイミングですが手放すことにしたんです。

サブリースだったので空室の心配はなく、収入も一定でした。ですから、収支がマイナスというのも、想定通りといえば想定通りでしたね。

結果的にはサブリースを解約して売却できたのですが、サブリース業者とはかなり揉めましたね……。最初は「解約はできません」と言われましたから。

契約時に「半年分の家賃を違約金として支払えば解除できる」と言われていて、契約書にもそのように明記されていました。

“すべてはお客様のために”というキャッチコピーを掲げて営業していたサブリース業者だったので「こちらのことを考えてくれるのなら解約してくれ」と粘り強く交渉しました。担当者と話していてもらちが明かなかったので、取締役の方を出してもらって話をしました。

そうです。サブリース業者いわく「J.Yさんの場合は特別に解約を認めます」とのことでしたが、本当のところはどうかわかりません。

マンションナビから査定依頼した不動産会社からも、色々なご助言をいただきました。

そうです。サブリースが解約できた場合とできない場合の両者を想定して話を進めていきました。

そうなったでしょうね。厳密にいえば、サブリースの解約はマンション売却の後となりました。サブリース業者との話し合いで解約できる目処が立ったタイミングでウエアホームさんと売買契約を締結しています。というのも、最終的な稟議はマンションの売買契約書がなければ通せないとサブリース業者に言われたんです。

おっしゃるとおりです。サブリースが解約できなかった場合や実際の賃料が想定より低かった場合など、さまざまな可能性を考慮したうえで売買契約していただきました。特約の内容も、僕が納得するまで修正を重ねてくれて。ウエアホームさんは、本当にこちらの状況に寄り添った対応をしてくださいました。

誠実だったということが一番大きいですね。買取査定額ということでは、最も高額でした。

他社の対応は千差万別でした。他にも真摯に向き合ってくださった不動産会社があった一方で「このままでは自己破産になりますよ」と、強引に話をまとめようとしてくる不動産会社もありました。「築浅だしローン残債も多いからまだ売らないほうがいい」と提案してくれた不動産会社もありましたね。

不動産会社は、良くも悪くもポジショントークをしてくるものです。「自己破産する」というのは強引だと思いますが、「まだ売らないほうがいい」というのは僕のことを考えてくれたうえでの意見でしょう。セカンドオピニオン的な相談をさせていただいた不動産会社も対話を重ねてくれましたが、他社批判のような意見も含まれていたように思います。

5社いれば5様の意見があります。サブリース契約にもいえることですが、1社のポジショントークを鵜呑みにしてはいけないなと強く思います。

偏見かもしれませんが、サブリースで新築のワンルームマンションを買う人って、押しに弱かったり、不動産のことを勉強していなかったりすると思うんです。もちろん、僕含めて。

だからこそ、マンションを売却するときには1社の意見を鵜呑みにするのではなく、複数社の見解を聞くことが非常に大事になってくるのだと思います。