正直不動産2 第七話のあらすじと内容に関する解説!不正行為に手を染めた花澤

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第7話 主な登場人物

【登坂不動産】
主人公・永瀬財地(山下智久):登坂不動産のエース営業マン。嘘がつけない呪いにかかっており、正直すぎる営業を武器に不動産業界を生き抜いている
若手社員・月下咲良(福原遥):カスタマーファーストを第一に行動する登坂不動産の若手社員であり、永瀬のよきパートナーでもある
新入社員・十影健人(板垣瑞生):マダムの継孫として登坂不動産に入社することになったZ世代の新入社員。仕事よりもプライベートが第一で、残業せずにさっさと帰宅してしまう

【光友銀行】
榎本美波:登坂不動産が提携する光友銀行の融資担当で、おばあちゃんっ子。

【ミネルヴァ不動産】
営業・神木涼真(ディーンフジオカ):元登坂不動産の営業マンで、長年にわたってナンバーワンをとり続けた永瀬の師匠。悪魔じみた営業手法を武器に永瀬のライバルとして立ちはだかる
営業・花澤涼子(倉科カナ):育ち盛りの息子を育てるシングルマザー。大手ゼネコンで現場監督をするも、女性差別が激しく嫌気がさしていたところ、鵤に声をかけられミネルヴァ不動産へ。月下とは良きライバルか。

【第7話ゲスト】
綿村博士:婚活中で、TTNデータのSE。マンション購入を検討している
ようこ:ミネルヴァ不動産の花澤が綿村に近づくために名乗った架空の人物
榎本早苗:光友銀行に勤める榎本美波の祖母で、秋田に住んでいる
土井秋広:登坂不動産を訪ねたマンション購入希望の客

とある地鎮祭で石碑を壊して以降、嘘がつけなくなってしまった不動産仲介会社の営業マンが、海千山千の不動産業界で奮闘する姿を描くNHKドラマ『正直不動産2』。

山下智久が演じる登坂不動産の敏腕営業マンである永瀬財地は、嘘八百を並べて売上トップを誇り、“ライアー永瀬”という異名をとっていました

。しかし、ある日地鎮祭でほこらを壊してしまったことで嘘がつけない呪い(嘘をつこうとすると不思議な風が吹き、本音が飛び出す)にかかり、一転して正直すぎる営業マンとして舵を切ることに。

本記事では2024年2月20日の夜10時に放映された、『正直不動産2』の第七話のレビューと話のポイントについて解説します。

目次

正直不動産第七話あらすじ

マッチングアプリでカモになりそうな男をロックオン

カフェで仕事をしているミネルヴァ不動産の花澤の近くに、婚活アプリに登録したと話に花が咲くOL2人。

その2人によれば「ペアペア」というアプリは家持ちが多いようで、30代で億ションに住んでいたり、実家を相続しているようなセレブがいるんだとか。

その話を聞き、花澤はペアペアをインストールし、「ようこ」という名前で登録。

さっそく男性会員のプロフィールに目を通すと綿村博士という男性を見つけます。

どうやらTTNデータにSEとして勤める35歳で、年収は700万円。そして自己アピール欄には「30代でマンション購入を目指してます!」という一文が。

花澤はその内容を見て、「イイね」を送ったのでした。

一方、登坂不動産では前話のラストシーンで光友銀行に勤める榎本美波から恋人になってほしいと持ちかけられた永瀬が屋上で悩んでいました。

どうやら美波は秋田の祖母から見合いを勧められ、あまりにしつこいことから「結婚を考えている人がいる!」と嘘をつき、とっさに浮かんだ永瀬の特徴を話してしまったんだとか。

その話を聞いた祖母が結婚相手を一目見ようと、土曜日の午後1時に秋田から東京へ上京してくるというのです。

嘘がつけない体質だから断ろうかと悩み永瀬に、同僚の月島は「私が一緒にいってフォローします!!」と言うのでした。

立川支店長の座を巡って火花を散らす花澤VS神木

ミネルヴァ不動産では、鵤社長より今月の売上でトップを取った方を立川にオープンする2号店の店長にすることが告げられられていました。

神木は絶好調で、近くにいる同僚も「立川店の店長は神木に違いない」と話す始末。

そんな神木の様子を見ていた花澤は、ペアペアの綿村に直接会えないかと連絡を取ったのでした。

駅のロータリーで綿村と待ち合わせることになった花澤は、綿村にようこ名義で「急にごめんなさい、体調を崩してしまった」とメッセージを送ります。

その後、ため息をつき、がっかりする綿村の前に花澤が姿を現すと「会話が続くか心配だから同席して欲しいとようこから頼まれた」と告げたのでした。

その後、喫茶店へと場所を移した綿村と花澤。

綿村がマンション購入を考えていること、貯金が1,000万円あることを花澤に話すと、花澤は名刺を渡して自分の職業を明かしました。綿村に対し「家賃を永遠に支払い続けるのは勿体ないし、購入はあり」と賛同した上で、「この近くにようこちゃんが『結婚したら絶対に住みたい』と決めているマンションがある」と告げたのです。

さっそく綿村を内覧へと案内しようとする花澤でしたが、二階席にはなぜかその様子を見おろす神木の姿がありました。

宅建業法違反「契約の誘因」に手を染めた花澤

花澤は綿村をモリアーティ西荻窪へと案内していました。

しかし、どこか綿村は怪訝そうな顔。

そして、「本当にようこちゃんがここに住みたいって言ったんですか?おもったより庶民的だったので」と花澤に尋ねます。

それを聞いた花澤は、「ようこちゃんは経済観念もしっかりした子なんですよ。ここの部屋は売値が5,000万円で手付金が500万。手付金を引いた残りの4,500万円を35年ローンにしたら月々の支払いは11万円で済みます。」と説明したのち、「購入を考えてみてはいかがですか?『ようこちゃんのためにマンションを買ったんだよ』とサプライズでプレゼントしたら喜ぶと思いますよ」と綿村を揺さぶります。

しかし、翌日綿村は花澤に手付金の500万円を払えないこと、手付金が払えないから契約は無理だと告げたのです。

それをきいた花澤はどこか覚悟を決めたような顔をしていました。

Point 花澤の行動はそもそも「デート商法」にあたる
花澤が今回綿村に行ったことは、デート商法にあたります。デート商法は悪徳商法のひとつで、異性への恋愛感情を悪用して高額商品やサービスの契約を締結させるものです。売りつける商品はさまざまですが、昨今では投資用マンションを購入させるケースも増加傾向にあります。婚活サイトや出会い系サイトなどを通じて出会った人から、やたらしつこく勧誘を受けた場合は一度騙されていないか冷静に判断するようにしましょう。また、家族や友人など第三者からのアドバイスをもらうのも1つの手です。

絶対に手を出してはいけない「契約の誘因」とは

その頃、登坂不動産ではマンション購入を希望する土井秋広が永瀬のもとを訪れていました。

国分寺近辺の中古マンションを購入したい一方、手付金が払えないから立て替えてくれと永瀬に相談していたのです。

しかし、手付金の立て替えは「契約の誘因」にあたるため、絶対に承諾できないと永瀬は譲りません。

契約の誘因が今ひとつわかっていない十影に大河部長が以下のように解説しました。

手付金が用意できない客に「貸し付けますから」「後でいい」「分割でいい」などといって契約を急がせ、不動産を売りつける契約の誘因は宅建業法違反であり、バレたら罰則として6ヶ月以下の懲役か100万円以下の罰金、あるいはその両方が課せられる。また、不動産屋の営業停止は確実、場合によっては宅建免許の取り消しというキツーいペナルティが科される。だから不動産屋は「契約の誘因」にだけは絶対に手を出さない

もちろん、不動産業界に身を置く以上、花澤がこのことを知らないわけがありません。

しかし、神木との競争に焦った花澤は鵤社長に相談し、綿村に「くれぐれも内密に」と告げると手付金の500万円を分割で貸し付けてしまったのでした。

綿村の一件に対し、裏で糸を引いていた神木

後日、綿村が突然花澤に「契約を無かったことにしたい」と申し出ます。

焦る花澤に「突然の人事異動なんだ。急に関西に転勤が決まって、東京に住まいを構えている場合じゃなくなった。ようこちゃんは最近そっけないし、未だに会ってくれないし。一人で盛り上がりすぎたかなと思い始めた」と話す綿村。

それを聞いた花澤は「・・・いいんですか?今契約を解除すると買い手都合の契約解除になって、手付金が戻ってこないんですよ!」と食い下がるも、「御社が立て替えてくれた手付金のことですか?それって僕に関係あります?手付金の貸付は契約の誘因にあたり、宅建業法違反。僕にワンルームを勧めてくれた人がいっていました。僕が御社に返済する義務はない、それでも払えというなら東京都住宅政策本部に訴えます。そうなればミネルヴァ不動産の営業停止は確実。場合によっては宅建免許の取消処分もあり得るって聞きましたけど。」と言い返され、花澤はぐうの音も出ないのでした。

すでに綿村に貸し付けた500万円は売主に支払ってしまっており、その分はミネルヴァ不動産の損失として計上されることになります。

オフィスに戻った花澤でしたが、神木と西岡が「IT企業の重役に綿村とかいう目障りな社員を関西に転勤させるために力を借りた。関西に投資用マンションを買わせた」と話すのを聞き、「あなたが裏で糸を引いていたのね!私との契約を破棄させてあなたが投資用マンションを売りつけたの?なんでそんなことまでして・・・!」と詰め寄りますが、どうすることもできないのでした。

神木の魔の手が美波の祖母に近寄る

永瀬が美波の祖母と面会する日、待ち合わせ場所に慌てた様子で現れたのは美波1人。

美波の祖母は2日前から東京の親戚の家に泊まっており、連絡がつかないというのです。美波に祖母の写真を見せてもらうと、そこには2日前に登坂不動産を訪れ「孫にタワマンをプレゼントしたい」と話していた人の姿が映っていたのでした。

美波の祖母は、美波が小さいときからいつか結婚するときは自分が家をプレゼントすると口癖のように話していたのです。

その頃美波の祖母はミネルヴァ不動産で神木の案内を受け、VRで購入タワーマンション「ヘブンリークレスト八起」の内覧中。

タワマンからの景色に歓声をあげる美波の祖母に「この部屋だったら孫もお婿さんもよろこぶはずだ。買っちゃいましょう、タワマン」と不敵な笑みを浮かべながら声をかけたのでした。

ヘブンリークレスト八起の売値は8,000万円、貯金が2,000万円しかないために手が出ないと話す祖母に神木は「榎本さんが住んでいる秋田県の内海町を中心に大規模な開発計画がある。自宅と畑を売って欲しいという話がきているはず。秋田の土地が6,000万円で売れる、手持ち2,000万円、あわせて8,000万円で買えちゃいますよ」とそそのかします。

それを聞いて、心が揺れ動く美波の祖母。

そこに永瀬と月下、そして美波が飛び込んできます。

祖母と神木のやりとりを見ていた花澤は神木の暗躍を阻止しようと月下に連絡を取ったのでした。

タワマン購入に気持ちが傾く美波の祖母でしたが、風に吹かれた永瀬が「お孫さんのことを思う気持ちは分かります。でも、お孫さんが喜ぶかどうかはわかりません、ありがた迷惑って言葉をご存じですか?!お孫さんにちゃんと確認したんですか?タワマンを買ってもらうことを本当に望んでいるのかどうか。不動産で一番大切なのはそこに住む方、ご自身の夢と人生設計なんです!」と一括します。

しかし、それを聞いた神木は余裕の表情で「夢、人生設計、マイホームの宣伝文句としてはまさに王道だ。でも夢も人生設計も幸せも、ふとした隙に一瞬で消え去ってしまう。だから、つかみかけたら絶対に手放してはいけない。買い時とは、買いたいと思ったその瞬間なのです」と反論してきました。

そこに美波が祖本の手を握り「私、タワマンなんかいらない。それよりも秋田の家と土地は、絶対に売らないで欲しい。あそこにはおばあちゃんとの思い出がたくさん詰まってる。私にとっても大切な宝物なんだよ」と訴えたのです。

月下も「おばあちゃんが毎日元気に過ごしていることが、美波さんにとって一番のプレゼントなんですよ」と諭すと、我に返った祖母は一人で突っ走って申し訳なかったと美波に詫びるのでした。

美波の祖母は既に契約書にサインをしてしまっていた

「神木さん、マンション買う話なかったことにしてくれ」と祖母が言うも、「残念ながら手遅れですよ、契約書にサインをしてしまった。今から契約破棄となると買主都合での契約解除となるので、手付金の800万円は戻ってこない」と淡々と告げる神木。

しかしそこで花澤が切り込みます。

「神木さん、あなたが榎本早苗さんに売りつけようとしていたのは『ヘブンリークレスト八起』ですよね?」と。

ヘブンリークレスト八起は耐震偽装疑惑で住民とトラブルになっている欠陥住宅で、永瀬もそのことに気づきました。

そして、美波の祖母はトラブルになっていることを事前に聞いていなかったのです。

怒りに震えた美波が神木を平手打ちしようとするも、制止する永瀬。

そして、「私は不動産屋の営業です。大切な人の家族を不動産で不幸にはさせない。神木さん、あなたは価値が下落しているタワマンを欠陥住宅であることを伏せ、おばあちゃんに売りつけようとした。これは明らかに告知義務違反です。したがって、契約は解除ですよね?」と詰め、神木に契約解除の手続きを進めさせることができました。

月下は花澤にお礼を告げますが、花澤自身も契約の誘因に手を出しており、その顔はどこか曇っていました。

そして、鵤社長に綿村の件を詫び、手付金500万円は自腹で支払う旨を申し出るものの、「仕事で返せ、お前は不動産屋の営業だ」と突き返されてしまいます。

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結末と第七話のポイント

数日後の朝、寝起きでバナナをかじっている永瀬のもとに来訪者が。ドアを開けるとそこには大きな荷物と共に美波の姿がありました。

「きちゃった。今日からわたし、ここに住みますので。最終選考です」と話す美波に、あっけにとられる永瀬。

今後の2人の関係からも目が離せない展開となりそうです。

さて、今回は「契約の誘因(手付の貸与)」と「告知義務違反」がキーワードとなるお話でした。

「契約の誘因」については先に触れているので、ここでは告知義務違反について解説します。

そもそも「不動産の告知事項」とは、不動産の売却時において売主が買主に前もって伝えるべき物件の注意事項のことを指します。

たとえば「状態がとても良く、近隣の同レベルの物件よりもお買い得な中古物件を購入したが、住んでみたら電車の振動がひどかった。事前に聞いていたら購入していなかった。」といったケースが挙げられるでしょう。

このように「電車の振動がひどい」「建物が老朽化していて雨漏りがする」「窓のサッシが劣化して開かない」といった不動産の不具合や欠陥のことを「瑕疵(かし)」といい、瑕疵は以下の4つに分けられます。

瑕疵の種類概要
物理的瑕疵地盤沈下や土壌汚染、シロアリや雨漏りといった物件の物理的な問題のこと
環境的瑕疵騒音や異臭、排気ガスなど物件の周辺環境に存在する問題点のこと
法律的瑕疵建築基準法違反、防火設備の不備など物件における法的な問題・欠陥のこと
心理的瑕疵自殺や殺人、孤独死など心理的抵抗となり得る問題点のこと

上記4点の瑕疵については、かならず買主へ告知する義務があります。

今回、神木が美波の祖母にしたことは「法律的瑕疵」に該当する告知義務違反であり、売却後に買主から以下4つの対応を求められるリスクがあります。

・補償請求
・減額請求
・契約解除
・損害賠償請求

告知義務違反を防ぐためにも、売主は物件の問題点をできるだけ告知するように努めるほか、買主も疑問や不安があれば必ず契約前に確認することが大切です。

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この記事を書いた人

元信託銀行員。宅建士・ 2級FP技能士をはじめ、複数の金融・不動産資格を所持。それらの知識をもとに、「初心者にもわかりやすい執筆」を心がけている。2児の子育て中でもあり、子育て世帯向けの資産形成、女性向けのライフプラン記事を得意とする。

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