正直不動産第一話のあらすじと内容に関する解説!敷金・礼金泥棒は本当にいるの?

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NHKで放送中の山下智久さん主演の人気ドラマ「正直不動産」は、ビッグコミックで連載中の漫画が原作です。

ドラマの中では、毎回不動産業界における問題点に触れながらストーリーが進んでいます。
第一話では、どのようなことに触れているのでしょうか?
また、それは実際にあり得ることなのでしょうか?

内容について、解説します。

目次

正直不動産第一話のあらすじ

東京都の登坂不動産に勤める副課長の永瀬財地(山下智久)は、エース営業マンとして活躍しています。

不動産業界では1000の言葉のうち真実は3つだけ、つまり千三つというポリシーを持ち、口先だけの嘘まみれの説明で契約を取り成績を伸ばしています。

もう少しで課長になれるという状況で、住まいは都内を一望できるタワーマンションの34階と順風満帆の生活。 しかし、担当顧客である石田のアパート建築予定地にあった祠を壊したことで祟りを受けてしまい、嘘が付けなくなってしまいます。

会社に戻って挨拶をしようとしたら、本心が口をつき暴言を吐いてしまいます。

そんなつもりもないのに本音が口から出てしまった永瀬は、慌てて口を押さえ会社を早退しました。

翌日はマスクを着けてきたものの本音は止まらず、新入社員の月下咲良(福原遥)には「自分にとっての千三つは問い合わせ千件中契約が三つではなく、千の言葉の中に真実は三つだけということだ」といって、自分がこれまで取った契約にどれだけ嘘があったのかを説明してしまいました。

そんな中、上京したての柿沢という女性とその父が賃貸マンションを探しに登坂不動産に訪れます。月下に応対を任せて、永瀬は病院に行きますが異常がないと言われてしまいます。

その間に、アパート建設を予定していた石田は同僚でライバルの桐山(市原隼人)に両手仲介で取られてしまいます。

永瀬が原因を調べるために祠のあった土地へ向かうと石田の姿がありました。永瀬はそこでアパート建設と土地の売却のリスクを説明し、石田に契約を解除することを勧めてしまい、石田は契約を解除してしまいました。

後輩の月下は、柿沢の提示する条件に合致した物件を見つけるのですが、永瀬は敷金・礼金泥棒のリスクに気付き、契約がまとまりそうなときに口に出してしまいます。この物件の入居者の入れ替わりが激しかったのは、オーナーが敷金礼金目当てに、ストーカー行為をして追い出していたからでした。

柿沢親子は激怒し契約はとれず、複数の契約を破談にした永瀬は解雇確実となってしまいました。

次の仕事を探そうと考えていた永瀬ですが、月下はそんな永瀬の助言に感謝をします。
永瀬の助言に感謝をした柿沢は、改めて部屋を探してほしいと月下に頼んでいたのです。
また、桐山に担当が変わった石田は、やはり1棟目のアパートをリスクも正直に伝えてくれた永瀬に任せると決めてくれます。

そうして、永瀬はまた登坂不動産に残ることになりました。

敷金・礼金の意味合い

賃貸住宅を借りたことがある方や、借りたことはなくても多くの人は敷金・礼金というものを目にしたことがあるでしょう。

不動産情報として賃貸住宅の間取りや家賃が書かれているものに、敷金〇ヶ月分、礼金〇ヶ月分と書かれているものです。

敷金というのは、いわば保証金です。家を借りる際に、何かあった時のために大家に預けておくものです。
そのため、余った場合は退去時に返金されることがガイドラインによって厳しくルール化されています。

どのような時に敷金が使われるのかといえば、まずは退去時の原状回復費用です。
床や壁についた傷の修理、あるいはタバコのヤニ汚れによる壁紙などの交換にかかる費用を、敷金から差し引くのです。

物件によってはあらかじめ一定額を差し引くことが決まっている、敷引きというルールが設定されているところもあります。その場合、退去時にはその分を差し引いた額から、原状回復費用を差し引いて返金されます。

また、家賃を滞納した時にも使われます。
例えば敷金が2ヶ月分なら、2カ月間は家賃の代わりに敷金から差し引くことができる、ということになります。

一方、礼金というのは入居時に大家へと支払うもので、謝礼の意味合いです。そのため、退去時に返金されることはありません。
敷金を超える原状回復費用が掛かる場合は、実費で請求されてしまうので注意しましょう。

「正直不動産」に出てきた『敷金・礼金泥棒』について簡単に解説すると、入居者に対してオーナーが嫌がらせをして退去させることで、敷金・礼金を何回も取って儲けようとしている、というものです。

敷金は、本来返金する必要があるのですが、それについても対策しています。

玄関に悪趣味なカーペットを敷き、古いカーテンをかけることで、それを捨てたら原状復帰ができないと主張できるようにしておき、敷金を返金しなくても良いようにしているのです。

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敷金・礼金泥棒はあり得るのか?

このような敷金・礼金泥棒というのは、現実的にあり得るのでしょうか?

実は、以前であればあり得たと言われています。
しかし、敷金・礼金が3ヶ月分というのが目安だった頃はともかく、今は1~2ヶ月分と下がっています。物件によっては敷金・礼金0円0円も珍しくなく、敷礼泥棒はまずありえないのです。

何故なら、退去時にはハウスクリーニングが必要となります。その分の費用も掛かり、空室になっているとその間は家賃も入りません。それくらいなら、ずっと住んでもらった方が儲かるのです。

ただし、敷金や礼金が高い物件で短期間での入退去が繰り返されている場合は、要注意です。
その場合も、すぐに入居者が見つからない限りは儲からないはずなのですが、念のため気を付けた方がいいでしょう。

まとめ

「正直不動産」は、不動産会社にも取材をして業界であったことを中心としたストーリーが書かれている漫画です。

『敷金・礼金泥棒』もかつてはあったもので、今はまずありえないとはいえ、可能性はゼロではありません。

また、不用品は入居時までに撤去してもらうなどの対策も可能です。
家賃が相場より安い物件であれば、その理由や評判などもしっかりと聞いてから契約するようにしましょう。

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この記事を書いた人

利根川諒志のアバター 利根川諒志 マンションリサーチ株式会社 執行役員・戦略支援統括マネージャー

【保有資格】宅地建物取引士/賃貸不動産経営管理士
元不動産売買プレイヤー。主に1棟収益不動産の売買・仕入れ・コンサルティング業務に従事。
オーナー様への収益の最大化と最適な出口戦略の提示、そしてもっとも相談しやすいコンサルタントを目指す。
その後マンションリサーチにて全国の不動産会社の集客面から業務効率、ビッグデータを活用した提案やサポート業務を行う。
趣味は物件のDIY。地域コミュニティーを活かし、何か貢献したいこの頃。

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