【2024年8月】住宅ローン金利はやや上昇!今後は変動金利が上昇する可能性

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2024年8月の住宅ローン金利は、変動金利にあまり動きはなく、固定金利はわずかに上昇した程度でした。

しかし、2024年7月に日銀は政策金利の引き上げを決めたため、今後は変動金利が上昇していくかもしれません。

本記事では、2024年8月の住宅ローン金利のランキングや今後の動向を解説します。

目次

2024年8月の住宅ローン金利

まずは、固定金利の指標である10年国債の金利の推移をご紹介します。

※財務省「国債金利情報」をもとに筆者作成

2024年7月の10年国債の金利は、年1.0%をやや上回る範囲で推移しています。

このような状況のなか、各金融機関は住宅ローンの借入金利をどのように設定したのでしょうか。

金利タイプごとに、各金融機関の最優遇金利をみていきましょう。

また、金利上乗せなしで加入できる団信の保障内容とあわせてご紹介します。団信の保障内容は、以下のとおりです。

  • 一般:死亡または所定の高度障害状態の場合に住宅ローン残高を保障する団信
  • がん50%保障:所定のがんと診断されると住宅ローンの残高が半分になる団信
  • 全疾病保障:病気やけがで働けない状態が一定期間続いたとき                        ※金融機関によって保障内容は異なります。

2024年8月の変動金利とランキング

まずは、2024年8月の変動金利をみていきましょう。

結果は、以下のとおりです。

スクロールできます
適用金利金利上乗せなしの団信
三菱UFJ銀行年0.345%(±0%)一般のみ
三井住友銀行年0.475%(±0%)一般のみ
みずほ銀行年0.375%(±0%)一般のみ
りそな銀行年0.34%(±0%)一般のみ
SBI新生銀行年0.29%(±0%)一般または介護保障付団信
PayPay銀行年0.27%(±0%)一般または一般+がん診断一時金+先進医療給付金または一般+がん50%保障+先進医療特約+全疾病保障(入院限定)など
auじぶん銀行年0.329%(±0%)【満50歳以下の方】一般または一般+がん50%団信
※がん診断保障・4疾病保障・全疾病長期入院保障が無料付帯
【満51歳以上の方】一般団信のみ
住信SBIネット銀行年0.298%(±0%)一般または一般+全疾病保障または一般+全疾病保障+3大疾病保障
※契約者が40歳未満である場合のみ
ソニー銀行年0.497%(+0.1%)一般または一般+がん50%保障
楽天銀行年0.733%(+0.04%)一般または一般+がん50%保障+全疾病保障
※契約者が51歳以上の場合、がん50%保障はなし
イオン銀行年0.38%(±0%)一般または一般+全疾病保障

※ソニー銀行は自己資金10%以上で借り入れをしたときの金利
※SBI新生銀行は手数料定率型を選択した場合
※イオン銀行は物件価格の80%以内で住宅ローンを組んだ場合
※PayPay銀行は自己資金10%以上の場合
※住信SBIネット銀行は借入金額が物件価格の80%以下の場合

先月までと同様、多くの金融機関が変動金利を据え置いていますが、ソニー銀行と楽天銀行は引き上げをしています。

とくにソニー銀行は、前月から+0.1%であり、変動金利としてはやや引き上げ幅が大きいといえます。

最優遇金利のランキングは、次のとおりです。

スクロールできます
1(→)PayPay銀行:年0.27%(±0%)※自己資金10%以上の場合
2(→)SBI新生銀行:年0.29%(±0%)※手数料定率型の金利
3(→)住信SBIネット銀行:年0.298%(±0%)※借入金額が物件価格の80%以下の場合
4(→)auじぶん銀行:年0.329%(±0%)
5(→)りそな銀行:年0.34%(±0%)

※カッコ内の記号の意味は、以下のとおり
・(→):先月と同じ
(↑)前月から上昇
(↓)前月から下落

上位5行は、先月と変化がありませんでした。

もっとも金利が低いのはPayPay銀行であり、SBI新生銀行がそれに続きます。

auじぶん銀行も金利を据え置いているため、携帯電話や電気などを住宅ローンと一緒に利用するキャンペーンを適用したときの金利も年0.179%となります。

借り換えの最低金利も先月から変化はなく、SBI新生銀行とPayPay銀行の年0.29%でした。

2024年8月の固定期間選択型とランキング

続いて、2024年8月の固定期間選択型(10年固定金利)をみていきましょう。

各金融機関の最優遇金利は、以下のとおりです。

スクロールできます
適用金利金利上乗せなしの団信
三菱UFJ銀行年1.27%(+0.02%)一般のみ
三井住友銀行年1.85%(+0.1%)一般のみ
みずほ銀行年1.45%(±0%)一般のみ
りそな銀行年1.735%(+0.04%)一般のみ
SBI新生銀行年0.95%(±0%)一般または介護保障付団信
PayPay銀行年1.195%(+0.03%)一般または一般+がん診断一時金+先進医療給付金または一般+がん50%保障+先進医療特約+全疾病保障(入院限定)など
auじぶん銀行年1.315%(+0.04%)【満50歳以下の方】一般または一般+がん50%団信
※がん診断保障・4疾病保障・全疾病長期入院保障が無料付帯
【満51歳以上の方】一般団信のみ
住信SBIネット銀行年1.323%(−0.01%)一般または一般+全疾病保障または一般+全疾病保障+3大疾病保障
※契約者が40歳未満である場合のみ
ソニー銀行年1.504%(+0.081%)一般または一般+がん50%保障
楽天銀行年1.853%(+0.025%)一般または一般+がん50%保障+全疾病保障
※契約者が51歳以上の場合、がん50%保障はなし
イオン銀行年1.50%(+0.09%)一般または一般+全疾病保障

※ソニー銀行は自己資金10%以上で借り入れをしたときの金利
※住信SBIネット銀行は借入金額が物件価格の80%以下の場合

多くの金融機関が、10年固定金利の最優遇金利を前月からわずかに引き上げています。

しかし、今月の上位5行をランキング形式でみると、以下のとおり順位に変動はありませんでした。

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1(→)SBI新生銀行:年0.95%(±0%)
2(→)PayPay銀行:年1.195%(+0.03%)
3(→)三菱UFJ銀行: 年1.27%(+0.02%)
4(→)auじぶん銀行:年1.315%(+0.04%)
5(→)住信SBIネット銀行:年1.323%(−0.01%)

※カッコ内の記号の意味は、以下のとおり
・(→):先月と同じ
(↑)前月から上昇
(↓)前月から下落

最優遇金利がもっとも低いのは、先月までと同様にSBI新生銀行であり、PayPay銀行がそれに続きます。

2024年8月の全期間固定金利(フラット35・固定金利35年)

2024年8月のフラット35(買取型)の最低金利は年1.85%です。

先月の年1.84%から0.01%とわずかに引き上げられました。※融資率9割以下・借入期間21年以上35年以下・新機構団信付きの金利

2021年10月から2024年8月までの推移は、以下のとおりです。

【フラット35】借入金利の推移をもとに筆者作成
※上記は「買取型・融資率9割以下・借入期間21年以上35年以下・新機構団信付き」の金利

2024年のフラット35の借入金利は、2023年と比較すると変動幅が小さく、ほぼ横ばいとなっていることが見て取れます。

続いて、大手都市銀行が独自に取り扱う35年固定金利の最優遇金利をみていきましょう。

  • 三菱UFJ銀行:年1.95%(+0.02%)
  • 三井住友銀行:年2.63%(−0.04%)
  • みずほ銀行:年1.86%(+0.03%)
  • りそな銀行:年1.705%(+0.04%)

三井住友銀行のみ、借入金利を引き下げていますが、他の3行は引き上げています。

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日銀が追加利上げを発表!住宅ローン金利は今後どうなるのか

日本銀行(日銀)は、2024年7月30日と31日に行われた金融政策決定会合で、政策金利(無担保コールレート・オーバーナイト物)の引き上げを決めました

利上げが決められた主な理由は、簡単にいえば日本の経済や物価が日銀の予想どおりの動きを見せていたことです。

これまでは、無担保コールレート・オーバーナイト物の金利が0~0.1%程度で推移するよう促されていました。

それが今後は、0.25%程度になるように促されることとなります。

政策金利の引き上げにより、今後は住宅ローンの変動金利が上昇する可能性があります。

政策金利の上昇により短期プライムレートは引き上げ

多くの金融機関は「短期プライムレート」という企業に対する短期貸出の金利を指標に変動金利の基準金利を決めています。

2024年3月に日銀がマイナス金利政策を解除し、政策金利を0〜0.1%に引き上げた際、ほとんどの金融機関は短期プライムレートを据え置きました。

これは、かつて日銀がゼロ金利政策からマイナス金利政策に移行したとき、各金融機関は短期プライムレートを引き下げなかったことが主な理由です。

それが今回、政策金利が年0.25%に引き上げられてゼロ金利政策も終わったことで、各金融機関は短期プライムレートを引き上げる可能性があります。

今後は変動金利が上昇する可能性がある

短期プライムレートが引き上げられれば、変動金利の基準金利も上昇し、新規借入をする人だけでなくすでに返済中の人にも影響が生じるでしょう。

実際、三菱UFJ銀行と住信SBIネット銀行は、2024年10月1日から短期プライムレートを0.15%引き上げることと、それにともなう住宅ローン金利の改定を発表しています。

ネット銀行のほとんどは、変動金利の基準金利と短期プライムレートは連動しません。

しかし、政策金利の上昇により、預金金利が引き上げられて借入金の調達コストが上昇することで、基準金利が引き上げられる可能性があります。

また、変動金利の優遇幅が縮小されることで、新規借入や借り換えの金利が上昇する可能性も考えられます。

とはいえ、政策金利の上昇幅は0.15%程度であり、今後も積極的に利上げができるほど日本の景気が回復したわけでもありません。

変動金利が引き上げられたとしても、歴史的にみれば今後もしばらくは低水準のまま推移するでしょう。

まとめ

2024年8月は、多くの金融機関が変動金利を据え置くなか、ソニー銀行と楽天銀行は引き上げています。

また、日銀が政策金利を引き上げたことで、今後は変動金利が上昇すると考えられます。

10年固定金利については、じわじわと上昇が続く状況です。

多くの金融機関が、10年固定金利の最優遇金利を1.0%台としています。

フラット35の借入金利は、ほぼ横ばいで推移しており、今月も大幅な上昇はみられませんでした。

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この記事を書いた人

保有資格:2級ファイナンシャル・プランニング技能士
大手生命保険会社にて7年半勤務し、チームリーダーや管理職候補として個人営業、法人営業の両方を経験。その後人材会社で転職したのちに副業としてwebライターを始める。お金に関する正しい知識をたくさんの人々に知って欲しいとの思いから、2019年1月よりwebライターとして独立。これまで保険、不動産、税金、音楽など幅広いジャンルの記事を、多数のメディアで執筆・監修している。

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