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マンション売却において、内覧は非常に重要なステップです。
内覧で購入希望者にマンションを気に入ってもらえれば、成約に繋がりやすくなります。
本記事では、マンション売却時の内覧の流れや注意点、成功させるためのコツなどをご紹介します。
これから内覧をおこなう方や、内覧がうまくいかずお悩みの方は必見です。
マンション売却時の内覧は、以下のような流れで進めるのが一般的です。
まずマンションの内覧を希望する方から、不動産会社に申し込みが入ります。
申し込みされた方の希望日を元に、不動産会社の担当者とスケジュールを調整し、内覧を実施する流れです。
内覧でマンションを気に入ってもらえれば、購入希望者と売買条件を交渉したうえで契約を結びます。
マンションの内覧におけるスケジュール調整や、当日の流れについて、以下に詳しく見ていきましょう。
マンション内覧のスケジュール調整では、柔軟かつ迅速な対応がポイントです。
申し込まれた内覧希望日に合わせられるよう、室内をいつでも対応可能な状態にしておきましょう。
マンションの購入を検討されている方は、基本的に複数のマンションを同時に見ています。
そのため、スケジュール調整がうまくいかず内覧日が遅くなってしまうと、他のマンションで購入を決められてしまうおそれがあるのです。
とくに仕事が休みの方が多い土日は、内覧希望が集中する傾向にあります。
急な内覧希望に対応できるよう、可能な限りスケジュールを空けておくことが大切です。
また内覧の時間に指定が無い場合、部屋に日の光が入る時間帯を提案してみてください。
明るい部屋は良い印象を与えやすいためです。
ただ、西日が強すぎる部屋がある場合は、夕方の時間帯を避けたほうが良いでしょう。
内覧の当日の流れは、以下のとおりです。
内覧の時間が来る前に、玄関やバルコニーにスリッパを置いたり、照明を付けて明るくしたりと、室内の状態を整えておきましょう。
エアコンを入れて快適な室温にしておくことも大切です。
内覧の準備については、次の章でより詳しく解説します。
そして内覧者を出迎えたら、適度な距離感と会話しやすい雰囲気を心がけてください。
案内は基本的に不動産会社の担当者がおこなうため、質問されたら答えるようなイメージです。
マンション売却における内覧を成功させるためには、事前の準備が重要です。
ここでは内覧準備のポイントとして、以下の3点を解説します。
それぞれについて、詳しく見ていきましょう。
清掃と整理整頓は、マンション売却の内覧準備の基本です。
室内が汚れていたり散らかっていたりすると、内覧者に悪い印象を与えてしまいます。
とくにトイレやお風呂、キッチンなどの水回りは、汚れや水垢が目立ちやすい箇所のため念入りに掃除しておきましょう。
物件の第一印象を左右する玄関は、放置しがちな壊れた傘や履かない靴を処分し、スッキリさせておくことが大切です。
窓ガラスや網戸をキレイにしておくと日の光が入りやすくなるため、印象が良くなります。
内覧では上記の箇所に加えて、リビングや寝室、収納の中まで見られる可能性があります。
マンションの売却を決めたら、清掃と整理整頓を計画的におこないましょう。
内覧前には、異臭がする箇所がないかを確認しておきましょう。
室内に発生しやすい異臭は、以下のとおりです。
ゴミから発生する異臭は、基本的に清掃を徹底することで解消できます。
マンションに住みながら売却活動をおこなう場合、生ゴミのこまめな処理も大切です。
リフォーム後に発生する異臭としては、クロスを張り替えた後のノリのにおいや、畳を新調した後の新しい畳のにおいが挙げられます。
ノリや畳のにおいは時間を置けば消えていくため、その旨を内覧者に伝えれば納得してもらえるはずです。
またマンションの退去後に売却活動をおこなう場合、下水のにおいが発生しやすくなります。
居住者がおらず排水管に水を流さない期間が長くなると、下水のにおいをブロックしてくれる排水管の水が蒸発してしまうためです。
下水のにおいは、排水管があるキッチンやお風呂、トイレの水を定期的に流すことで防げます。
マンション売却の内覧を成功させるためには、想定される質問への回答をあらかじめ用意しておくことも大切です。
内覧者から聞かれやすいポイントとしては、以下のようなものが挙げられます。
マンションを気に入った内覧者は、「これほど条件が良いマンションを、なぜ手放すのか」と疑問を抱きます。
同時に「見えないマイナスポイントがあるのではないか」という不安から、売却理由を聞きたくなるものです。
質問された際に答えられるよう、自身の考えや状況を整理しておきましょう。
また生活のイメージを掴むために、近所にあるスーパーや病院、銀行など日々の暮らしに必要な施設について質問する内覧者も少なくありません。
小さいお子様がいるファミリーにとっては、幼稚園や小中学校のような教育施設へのアクセスも気になるポイントです。
また、「8時〜10時は近くの道路が混むので、7時までには家を出るようにしている」など、実際に住んでいる人にしか分からないこともお伝えできると喜ばれます。
基本的な説明は不動産会社の担当者に任せたうえで、質問されたら回答する姿勢で臨みましょう。
ここでは、マンション売却で内覧を成功させるためのコツとして、以下の3つをご紹介します。
それぞれのコツについて、詳しく見ていきましょう。
ホームステージングとは、売却するマンションをモデルルームのように演出することです。
おしゃれな家具の導入やテーブルコーディネート、観葉植物や小物による装飾などをおこないます。
物件の印象が良くなるうえに、理想的な暮らしがイメージしやすいため、購買意欲につながります。
ホームステージング用の家具をレンタルできるサービスがあるため、予算に余裕があれば検討してみてください。
不動産会社によっては、専任媒介契約を結ぶなど一定の条件を満たすことで、ホームステージングを利用できるケースもあります。
部屋の明るさによって、内覧時の印象は大きく変わります。
内覧者に良い印象を持ってもらうためには、可能な限り部屋を明るくすることが大切です。
昼間の内覧であればカーテンを開けて、窓の近くにある物を移動させると、日の光を最大限に取り込めます。
どの時間帯でも、照明はすべて付けておきましょう。
膨張色で光を反射するホワイトをインテリアに取り入れるのも、部屋を明るく見せる工夫のひとつです。
内覧を成功させるためには、見ただけでは伝わらないアピールポイントを簡潔に伝えるのも効果的です。
たとえば導入している設備の便利な使い方や、最近リフォームした箇所があれば、案内の流れで伝えます。
他にも「バルコニーから花火が見える」「1階のため専用庭で子どもを遊ばせられる」など、暮らしのイメージができるポイントがあればアピールしましょう。
これから住む人の気持ちになって、何を伝えれば魅力を感じてもらえるかを考えておくことが大切です。
ただ、過度なアピールは購買意欲を下げてしまうおそれがあるため、その場の雰囲気に合わせて対応してください。
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マンション売却の内覧では、以下のような点に注意しましょう。
ひとつずつ解説していきます。
正式な購入申し込み以外は、基本的に応じないのがおすすめです。
軽い気持ちで「この部屋を押さえておいてもらえませんか?」と、キープのお願いをする内覧者は少なくありません。
キープに応じてしまうと、その期間中に他の方に売却する機会を失ってしまうおそれがあります。
もし内覧者から「押さえておいてほしい」「キープしたい」という申し出があった場合は、「正式な購入申し込み」かどうかを確認してみてください。
そこで渋るようであれば、応じても購入に至らない可能性が高いため、「正式な購入申し込みのみ受け付けております」と丁重にお断りしたほうが良いでしょう。
室内のクロスやフローリングなどに、キズや凹みがある場合は、隠さず正直に説明してください。
キズや凹みを隠したうえで売買契約を結んでしまうと、買い手から契約不適合責任を問われる可能性があります。
契約不適合責任を問われた場合、代金減額や損害賠償、対象箇所の修復などを求められてしまいます。
マンションの価値を高めるためにも、キズや凹みは事前に修復しておくことが望ましいです。
しかし予算や売却スケジュールなどの関係で残したままになってしまう場合は、その旨を内覧時に必ず説明しましょう。
お子様の写真や仕事の書類など、内覧時に見られたくないものはしまっておきましょう。
内覧者は購入の検討材料にするために、室内を隅々まで見たがるものです。
室内の写真や動画を撮られる可能性もあります。
事前に見られたくない箇所や撮影可否を不動産会社に伝えておき、こちらのプライバシーを保護することが大切です。
最後に、マンション売却時の内覧に関するよくある質問をご紹介します。
売却が決まるまでの内覧件数の目安は10件ほどです。
もちろん1件の内覧で売却が決まるケースもあれば、何人も内覧したのに決まらないケースもあります。
マンションの売却価格を相場程度にすることと、露出を増やすことが大切です。
なかなか内覧の予約が入らない場合は、まず売却価格を見直すと良いでしょう。
露出の増やし方としては、幅広い広告網を持つ不動産会社に売却を依頼することや、一般媒介契約を選んで複数の不動産会社に広告してもらうことが挙げられます。
1~2時間程度です。さっと見て帰ってしまう方もいますし、じっくりと時間をかけて見学する方もいます。
余裕を持って2時間程度を確保しておきましょう。
フォーマル過ぎず、カジュアル過ぎず、程よい服装を心がけましょう。
フォーマル過ぎると内覧者が萎縮してしまいますし、スウェットなどだらしない服装だと印象が悪くなってしまうおそれがあります。
住みながら売却活動をおこなう場合は、内覧時に所有者も立ち会うのが一般的ですが、義務ではありません。
所有者がいると気を遣ってしまう内覧者もいれば、所有者にいろいろと質問したい内覧者もいます。
家族のうち一人だけ立ち会うなど、内覧者に気を遣わせない工夫をすると良いでしょう。
この記事では、マンション売却における内覧の流れや準備、成功させるためのコツ、注意点について解説しました。
内覧を売却につなげるためには、全体の流れを把握し、気に入ってもらうためのポイントを押さえることが大切です。
同じ物件だとしても、内覧時の見せ方や対応によって印象が大きく変わります。
この記事の内容を参考にして、ベストな状態で内覧者を出迎えてください。
また内覧の予約が著しく少ない場合、不動産会社を変更してみましょう。
複数社に査定を依頼し、相場を把握したうえで不動産会社の能力を見極めることが大切です。
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