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マンションを売却するには、まず不動産会社に査定してもらう必要があります。査定を依頼する際に便利なのが、不動産一括査定サイトです。
不動産一括査定サイトなら、複数社に査定依頼するのも簡単で時短にもなります。しかし一括査定サイトの数は多く、どのサイトを使えばいいのかわからないという方も多いのではないでしょうか?
そこで本記事では、不動産一括査定サイトの大手7社の特徴を徹底比較していきます。最後にマンション売却におすすめなサイトを紹介しておりますので、マンション売却を考えている方はぜひ最後まで目を通してみてください。
不動産一括査定サイトとは、インターネット上で必要情報を入力するだけで複数の不動産会社から査定価格を提示してもらえるサービスです。
最近では、マンションや一戸建て、土地の売却を考えたら、まず不動産売却一括査定サイトを活用して複数社に査定してもらうフローが一般化してきています。
一括査定サイトは、不動産を売りたいユーザーと不動産会社をつなぐ役割を担っています。ユーザーが一括査定サイト上で入力した個人情報や物件の情報は不動産会社に伝わり、ユーザーに査定結果が届くという仕組みです。ユーザーは、一度の入力で複数の不動産会社に査定依頼することができます。
不動産一括査定サイトを活用するメリットは、なにより手間がかからないことです。通常、査定をするためには、売主自らが不動産会社一社一社に査定依頼をしなくてはなりません。対して、不動産一括査定サイトでは複数社に対し、一括で素早く査定依頼できます。
加えて、適切な不動産会社を提案してくれることも不動産一括査定サイトの大きなメリットといえるでしょう。不動産会社の数は全国に12万店以上にもおよび、いまやコンビニより数が多いといわれていますが、売却を依頼する不動産会社は「どこでもいい」というわけではありません。早期売却・高額売却を目指すには、自分の物件の売却を得意とする不動産会社を見極め、さらに価格や売り方においても適切なものを選択する必要があります。
一括査定サイトでは、単に複数社に簡単に査定依頼できるのみならず、ユーザーの事情や売ろうとしている物件にあった最適な不動産会社を提案してくれます。たとえば、売却予定の物件が「居住用のマンション」であれば、土地・戸建てをメインに扱っている不動産会社でなく、さらに投資物件を中心に扱っている不動産会社でもなく、居住用マンションの売却が実績豊富な不動産会社をいくつかピックアップしてくれて提案してくれます。
一方で、不動産一括査定サイトにもデメリットがあります。1つ目のデメリットは、「高額査定」に目が奪われがちになってしまうことです。
たとえば、上記のように3社に査定依頼し、A社「2,900万円」、B社「3,000万円」、C社「3,500万円」という査定額を提示してきたとしましょう。この場合、3,500万円という他社と比較して著しく高い査定額を提示したC社が魅力的に映るかもしれませんが、査定額が高いからといってその不動産会社がマンションを高く売ってくれるとは限りません。
一括査定では「査定額の比較」がなされがちです。しかし、査定額はあくまで不動産会社が売れると考える予想額。「高額なだけ」の査定には意味がなく、なぜその額で売れると査定したのかという「根拠」が重要になってくるということを肝に銘じておきましょう。
そして、2つ目のデメリットは、一括査定サイトによって、得意・不得意があることです。不動産の一括査定サイトは数多くありますが、それぞれに特徴があります。
・参画している不動産会社の数
・「一括査定」以外のサポート体制
・対象エリア
・得意な物件種別
・運用開始時期
各サイトの上記のような点を理解し、自分の事情や物件に適したサイトを選択することは容易ではありません。不動産会社選び以前に一括査定サイト選びを誤ってしまえば、自分の状況や物件と相性がいい不動産会社と出会えなくなってしまう可能性があります。
ここからは大手不動産一括査定サイト7社の特徴を徹底比較していきますので、サイト選びの参考にしてみてください。
運営会社 | マンションリサーチ株式会社 |
参画数 | 2,500社以上 |
利用者累計 | 1,000万人以上 |
マンションリサーチ株式会社の運営している「マンションナビ」は、サービス立ち上げからわずか8年で「おすすめマンション売却一括サイト調査」において4冠を獲得。サービス提供から10年以上が経った現在も、マンション売却を圧倒的な強みとして掲げている査定サイトです。提携している不動産会社は2,500店舗を超え、利用者累計は1,000万人二達しています(2024年自社調べ)。
マンションであれば、売却査定のみならず、賃料査定も可能です。査定依頼前に相場価格がわかるよう、マンションごとの売買相場や賃貸相場も公開しています。
運営会社 | 株式会社Speee |
参画数 | 2,300社以上 |
利用者累計 | 1,000万人以上 |
株式会社Speeeの運営している「イエウール」は、「査定価格を比較して、家を高く売る」ことをポリシーとしている一括査定サイトです。提携している不動産会社は2,500社と非常に多く、一括査定では一度に最大6社まで査定依頼を出せます。
サイトの作りも簡潔で、初めて利用する方でも気軽に利用できる仕様となっています。クリックできる場所が限られているため、「どこを押せば良いのだろう」「サイトのフローが辿りにくい」といったこともないでしょう。進むに連れてチャット形式のような表示の仕方がされており、抵抗がなく、初心者の方にもおすすめできる査定サイトです。
運営会社 | セカイエ株式会社 |
参画数 | 1,700社以上 |
利用者累計 | 400万人以上 |
セカイエ株式会社によってサービスが立ち上げられ、すでに15年続いている「イエイ」は、たった60秒で最大6社の不動産会社に対して査定依頼をかけることができます。提携している不動産会社は1,700社を超え、累計400万件以上の利用実績を掲げています。
大手の不動産会社と地元に強い地場の不動産会社の両方の査定金額を提示してくれるだけでなく、比較までもワンストップで処理してくれるため、一番良い不動産会社がどこなのか導いてくれます。
さらに、「イエイ」は売却についての相談であればなんでも気軽にできるよう窓口が設けられていたり、売却後のフォロー、さらには熱心に営業してくる不動産会社への断りも代行でしてくれます。査定後に自分で売却プロセスを進める自信のない方には特におすすめの査定サイトです。
▶イエイ
運営会社 | 株式会社NTTデータスマートソーシング |
参画数 | 2,300社 |
利用者累計 | 1,000万人以上 |
NTTデータグループの運営する「HOME4U(ホームフォーユー)」は、国内初の不動産売却一括査定サイトと謳っており、不動産売却に特化したサイトです。創立18年目の老舗だからこそのノウハウで、2,300社の中で一番合っている不動産会社を紹介してもらえます。
さらに「HOME4U(ホームフォーユー)」では、パソコンでの操作が苦手な方のために電話を通しての窓口が用意されています。受付時間は平日10時から18時までですが、どうしてもパソコンでは査定方法がよくわからない方におすすめです。特に、外回りが多くパソコンが利用できない方、直接声を聞きながら情報を伝えたい方には嬉しいサービスではないでしょうか。
運営会社 | 三井のリハウス・東急リバブル 住友不動産販売・小田急不動産 三菱地所ハウスネット・野村の仲介 |
参画数 | 6社 |
利用者累計 | – |
大手6社の不動産会社が運営する「すまいValue」は、運営業者自らが不動産会社という少々異質な一括査定サイトです。
参画する不動産会社は、運営する6社のみ。ただこの6社は業界をけん引する存在であるため「大手限定で探したい」という方にはぴったりなサイトだといえるでしょう。
運営会社 | 株式会社リクルート |
参画数 | – |
利用者累計 | – |
CMでお馴染み。株式会社リクルートの運営する「SUUMO(スーモ)」を知らない人はいないのではないでしょうか。「物件探し」で有名なサイトですが、売却査定もしています。
SUUMOの良い所としては、情報が充実している点です。SUUMO(スーモ)の査定ページでは、「売却時に知っておきたい情報」が事細かにカテゴリー分けされて掲示されているため、査定をしながら知りたい情報が同時に得られます。
運営会社 | 株式会社LIFULL |
参画数 | 4,563社 |
利用者累計 | – |
「HOME’S(ホームズ)」の不動産売却一括査定サイトは参画している不動産会社が、4,000社以上と非常に多くいのが特徴です。不動産会社の情報も豊富なため、不動産会社を比較しやすいサイトといえるでしょう。
また、個人情報を知らせずに査定依頼できる「匿名査定」ができる点も大きな特徴の1つです。
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大手不動産一括査定サイトを7つ紹介しましたが、この中でもマンションの売却におすすめなのは次の3つのサイトです。
マンションを売却するご予定あれば、なんといってもおすすめなのはマンションの一括査定専門の「マンションナビ」です。マンションナビは会員数が15万人を超えており、ユーザーから厚い支持を得ています。
マンションナビを運営するマンションリサーチは、その名のとおりマンションの情報に精通したIT企業です。同社が所有するマンションの売買・賃貸に関するデータは、2億件以上。日本最大級のビッグデータを駆使し、不動産会社にも相場情報などを提供しています。
マンションを売却するにあたり、相場を知ることは非常に重要です。相場を知っているからこそ、不動産会社の高額査定に誘導されることがなく、適正価格で売り出すことができるからです。マンションナビでは、会員登録をすることで誰でも簡単にマンションの相場価格を見ることができます。相場確認から査定依頼まで1つのサイトで完結することができるため、マンションの売却を考えている方は必ず選択肢に入れておきたいサイトです。
イエウールはマンション専門ではありませんが、運用実績が長く、東京商工リサーチによれば日本で一番選ばれている一括査定サイトです。サイトに掲載されている口コミでは「築年数が古くて不安だったけど、不動産会社の説明がわかりやすく明瞭で信頼できた」「元旦に査定依頼して即座に対応してもらえた」といったユーザーの喜びの声が多数見られます。
HOME4Uは「ユーザーサポートセンター」が開設されており、サイトの使用方法に悩んだり、トラブルがあったりしたときには無料で専属のオペレーターに相談することができます。一括査定サイトは簡単で便利とはいえ、人によっては煩雑なサービスであり、トラブルが起きないとも限りません。運営もNTTグループということで安心感があるため、一括査定サービスの利用に不安を感じている方におすすめのサイトです。
「複数社に一括で査定依頼できる」という点は、どの一括査定サイトも同じです。しかし、付随するサービスやサポート体制、評判などは異なります。どのサイトを利用するか悩む場合は、サービスなどの充実度以上に、自分に合っているかを見極めることが大切です。
一括査定サイトの中には、査定依頼だけでなく付随するさまざまなサービスを提供しているサイトが見られます。たとえば、マンションナビならマンション相場の確認ができ、HOME4Uでは無料のコールセンターが開設されています。このようなサービス内容を確認・比較し、自分に必要なサービスかどうか見極めましょう。
飲食店、美容室、サロンなど、さまざまなサービスや商品を選ぶときに口コミや評判を見る方も多いのではないでしょうか。一括査定サイトも各サイトのサービス運営者は異なり、参画している不動産会社も異なることから、利用者の満足度は変わってきます。
どのようなサービスにもいえることですが、口コミや評判を見るときのポイントは中立的なものであるかどうか。できれば第三者機関の評価など、中立的・客観的なもので比較・検討するようにしましょう。
マンションを売る理由は「離婚」「相続」「住み替え」など人によってさまざまです。マンションが所在しているエリアも、売却にかけられる時間も異なります。
参画している不動産会社の数が多く、運用実績が長かったとしても、売却を検討しているマンションは対象外だったり、賃貸に出すことも同時に検討したいのに賃料査定ができなかったりする可能性もあります。一括査定サイトを利用するうえで最も大事なのは、自分のニーズに合っているかどうかです。
対象エリアや賃料査定の可否など、一括査定の前提となる部分は事前に確認するようにしましょう。
不動産一括査定サイトを活用すれば、どれでもいいというわけではありません。
「老舗がいい」「大手不動産会社に依頼したい」「マンションに強いサイトがいい」など、意向や事情は人それぞれであるはずです。一括査定サイトを選ぶうえで最も大切なのは、自分に合っているかどうか。運営会社の雰囲気や発信している情報、評判などもチェックして、どの一括査定サイトが自分に合っているか見極めましょう。
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大手不動産会社退社後、不動産ライターとして独立。
2020年11月 株式会社real wave 設立。
不動産会社在籍時代は、都心部の支店を中心に契約書や各書面のチェック、監査業務に従事。プライベートでも複数の不動産売買歴あり。
不動産業界に携わって10年以上の経験を活かし、「わかりにくい不動産のことを初心者にもわかりやすく」をモットーに各メディアにて不動産記事を多数執筆。
え?そんなに高く売れたの!?
今売ったらいくら?