高齢者施設に入る伯母のマンションを買取保証で高額売却～マンション売却体験談CASE19

ちょうど2年前に、私が自分のマンションの売買をしたんです。最近、実家も売却したので、おばも高齢ですし、不動産売買の経験が豊富な私に任せたいと思ってくれたのでしょうね。

高齢者施設に入るためです。マンションには、おば一人で住んでいたものですから。

そういった話も出たのですが、おばは90を超えているので、空き家になるタイミングで売ってしまったほうがいいということになったんです。

高齢ですが、頭も身体もしっかりしていますので、元気なうちに売ってしまったほうがいいという判断ですね。

手続きは私がしましたが、実際の契約などはおば自身がしました。不動産会社を選んだり、不動産会社とおばとの間に立ってやり取りしたり……代理や後見人ではなく、おばのサポーターのようなイメージです。

マンションナビさん含め、2つの一括査定サービスを活用して複数の不動産会社に査定を依頼しました。

自分の不動産売買の経験から、不動産会社によって得意なエリアや物件種別は異なるとわかっていたんです。だからこそ、自分のマンションを売買してくれた不動産会社や実家の売却をしてくれた不動産会社にはお願いせず、できるだけ多くの不動産会社を比較しようと思いました。

とにかく、査定依頼の直後はメールがひっきりなしに来ていました。ただ、訪問査定してもらったのは、このうちの3社。10社近くの不動産会社に訪問査定してもらうと、時間がいくらあっても足りないですからね。

査定額と一緒に、買取保証額を各社さんに出していただきました。その金額とメールや電話口の担当者さんの印象や人柄などを見させていただき、絞っていった感じですね。

机上査定の査定額には、一番高い会社と安い会社で1,500万円ほどの差がありました……！高ければ良いということではなく、一番高い査定額は「そんな金額で売れるはずがない！」という金額で。逆に、一番安い査定額は「もう少し高く売れるのでは？」といった印象。ですので、高ければいいという選び方はしませんでしたね。

買取保証額が一番高かったのが近鉄不動産さんだったんです。立地が良いマンションだったので売れないことはないと思っていましたが、おばもダラダラと売り続けることはしたくないということだったので、あらかじめ決めた期間で売却したいと考え、買取保証額は重視しましたね。

最終的には、近鉄不動産さんに買取保証額で買い取っていただきました。一般消費者の方も3〜４組内見にいらして興味を持っていただいたのですが、購入希望額が近鉄不動産さんが提示してくれた買取保証額とほとんど変わらず。買取であれば仲介手数料もかかりませんしね。

さらに近鉄不動産さんは、その買取額で残置物の撤去までしてくださるということだったんですよ。一般の方に売却するとなると、こちらで撤去しなければならなかったので、色々考えて近鉄不動産さんに買い取っていただいたんです。

当初、3ヶ月は一般の方に向けて売却しようと思っていたのですが、購入を検討していただいた方々の反応でこちらが希望する金額で売ることは難しいだろうと判断し、2ヶ月ほどで近鉄不動産さんに買い取っていただいたんです。

そういったことも臨機応変に対応いただいて、非常に助かりました。

非常に満足です。おばも大変喜んでいました。

マンションを売る前、おばは信託銀行の方に「これくらいで売れますよ」と言ってもらった価格があったようなのですが、それより1,000万円ほど高く買い取っていただきましたから。

購入時の価格と比較しても、倍ほど。本当に今はマンション市況が良い時期なんだと実感しました。

譲渡所得（≒売却益）は出ましたが「3,000万円特別控除」を適用できたので、課税額はゼロでした！

相見積もりを取ることだと思います。言い方は悪いですが、不動産会社さんに競ってもらうことでより高く売却できるのではないでしょうか。

ただ、もちろん査定額はあくまで査定額。買取保証など、不動産会社に買い取ってもらう場合は査定額がそのまま買取価格になりますが、売却査定額は高ければ良いというものではありません。査定額とともに、その査定額が信頼できるものかどうかも、しっかり見極める必要があるでしょう。

不動産会社さんに、気持ちよく仕事してもらうことも非常に重要だと思います。信頼関係は、一方通行では構築できません。こちらも必要な情報を提示し、信頼してもらうための努力が必要なのではないでしょうか。