不動産鑑定士と不動産会社を徹底比較!どちらの方が強い味方?
マンションの価格査定は、不動産会社に依頼する方法、不動産鑑定士に依頼する方法があります。それぞれの価格査定の方法について、どんな場合に選択すべきかについても解説していきます。マンション売却を成功させるために、ぜひ参考にしてみてください。
不動産鑑定士に価格査定をお願いできるの?

価格査定の際にはプロに価格査定を依頼することになるかと思いますが、その時、一般の不動産会社に依頼するのと、不動産鑑定士に依頼するのとではどう違うのでしょうか?
不動産鑑定士とは?
不動産鑑定士は不動産系国家資格の最高峰といわれる不動産鑑定士試験に合格したものしかなれません。そして、不動産鑑定士は「不動産鑑定の鑑定評価に関する法律」に基づき不動産の鑑定評価を独占業務として行います。
不動産鑑定士の「鑑定評価」と一般の不動産業者が行う不動産査定は異なります。しかし、不動産鑑定士が不動産査定を行っているケースももちろんあります。
実際に不動産鑑定士に価格査定をお願いする人はいる?
不動産鑑定士に不動産査定を依頼する場合は不動産会社への依頼と違ってほとんどが有料です。一般的には10万円から20万円程度の費用がかかるようです。しかし、一般の価格査定にあたって不動産鑑定士に不動産査定を依頼するケースはまれでしょう。
多くの取引実例などから、より正確な価格査定をしたところで、一般の取引においては売主と買主がいて価格が決まります。不動産鑑定士がこのマンションは1,000万円、と査定を出したところで、売主が1,500万円でしか売らないといえば1,500万円になりますし、1,500万円でも買いたい買主がいた場合はその価格で契約が成立します。
不動産鑑定士に依頼するときってどんな時?
不動産鑑定士の独占業務は「鑑定評価基準」に基づいて行う不動産の鑑定評価です。これは相続の際にはっきりとした評価額を出したい場合や、裁判の際に強い立証証拠が欲しいといった時に必要になってきます。
なお、これらについでも不動産査定でだめなことは有りません。より強いデータや交渉材料として鑑定評価の方が望ましいということに過ぎません。

・不動産鑑定士は「不動産鑑定の鑑定評価に関する法律」に基づき不動産の鑑定評価を独占業務としている。
・相続や裁判など、はっきりとさせたい立場にある人が活用する場合が多い。
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不動産鑑定士の業務

不動産鑑定士は国や都道府県が行う「地価公示」や「都道府県地価調査」「相続税標準値の鑑定評価・固定資産税標準宅地の鑑定評価」などを行っています。マンション売却の際にはその相場を知るために調べる大事な指標の鑑定評価を行っています。

不動産会社鑑定士と不動産会社の比較まとめ

- 不動産鑑定士は「不動産鑑定の鑑定評価に関する法律」に基づき不動産の鑑定評価を独占業務としている。
- 相続や裁判など、はっきりとさせたい立場にある人が活用する場合が多い。
- 不動産鑑定士は国や都道府県が行う「地価公示」や「都道府県地価調査」「相続税標準値の鑑定評価・固定資産税標準宅地の鑑定評価」などを行っている。
当然、一般的な不動産業者と比べて相場や価格については詳しいです。査定価格がそのまま売却価格になるわけではない、ということを頭に入れたうえで思い入れの強いマンションなどであれば不動産鑑定士に不動産査定を依頼するのも悪くないでしょう。
しかし、やはり一般的にはマンションナビなどを利用して複数の不動産会社に無料の価格査定を依頼するのが良いでしょう。