【港区編】東京23区マンション価格上昇率ランキング-9年前と比較!

港区のマンション価格は、過去9年間で大きく変化しました。マンションナビの最新データによると、港区は東京23区の中でも特に高い上昇率を記録しています。

本記事では、具体的な数値やグラフを踏まえながら、港区のマンション価格の推移をわかりやすく読み解いていきます。

調査概要

調査期間: 2016年3月~2025年3月
調査機関: マンションナビ
調査対象: 東京都23区のマンション
データ基準: 調査期間中の東京都23区におけるマンション売買価格の中央値

「マンション売買価格の中央値」を指標とすることで、市場の動きや価値の変化を多角的に分析できます。

上昇率の定義

上昇率=(現在の値ー基準値)÷基準値×100%

【例】1年前に1,000,000円だった㎡単価が、現在は1,250,000円の場合。
(1,250,000-1,000,000)÷1,000,000×100=25…よって25%の上昇率がみられる。

目次

東京全体から港区の価格比較(2016年→2025年)

東京23区全体と比較することで、港区の価格上昇がどれほど際立っているかがより明確になります。ここでは、まず東京都全体、そして23区全体の価格推移を確認した後、港区の動向と比較します。

東京都全体の平均価格

2025年3月時点での東京都全体のマンション平均売買㎡単価は99万円で、9年前と比べて59.8%上昇しています。直近1年間でも11.9%の上昇が見られ、堅調な価格推移が続いています。

このような推移からも世界有数の大都市・東京としての地力と、資産価値の安定性が浮き彫りになっています。

東京都の平均売買価格推移
東京都の平均売買価格推移

23区全体の平均価格

2025年3月時点での東京23区におけるマンション平均売買㎡単価は約105万円です。

これは2016年(当時約64万円)と比べて約64%の上昇となっています。背景には、都心部への人口集中、再開発の進展、長引く低金利政策などが挙げられます。 ただし、23区を一括りに見るのではなく、エリアごとの特性に目を向けることが重要です。

たとえば、千代田区や港区といった都心部では平均を大きく上回る一方、足立区や葛飾区などでは比較的緩やかな上昇にとどまっています。

マンション購入を検討する際は、各エリアのポテンシャルを見極めましょう。

港区は9年間で+106.4%上昇

港区のマンション平均売買㎡単価は、この9年間で実に106.4%の上昇を記録。これは23区内で最も高い伸び率であり、港区の不動産市場の活況ぶりを物語っています。

2016年時点では101万円だった平均売買㎡単価が、2025年には209万円にまで急上昇しました。

東京都港区の平均売買価格推移
東京都港区の平均売買価格推移

マンション価格変動の背景とポイント


なぜ港区のマンション価格はここまで上昇したのでしょうか。主な要因は以下のように考えられます。

  • 中古マンション市場の活況
    リノベーション済み物件への関心が高まり、価格を抑えながら自分好みにカスタマイズできる点が支持を集めている。また、港区は築年数にかかわらず立地の良い物件は高値で取引される傾向があり、市場全体の活性化に寄与している。
     
  • 再開発プロジェクトの進行
    虎ノ門ヒルズや麻布台ヒルズなど、大型複合施設の誕生により、街の景観や利便性が大きく向上
     
  • 湾岸エリアの人気上昇
    開放感や眺望を求めるファミリー層の支持を集め、需要が拡大

シティタワー麻布十番の価格推移

9年間の価格変化

湾岸エリアを代表するタワーマンション「シティタワー麻布十番」も価格が大きく変動しています。2016年には187万円だった平均売買㎡単価が、2025年には466万円になり、およそ150%上昇となっています。

2016年: 187万円/㎡
2025年: 466万円/㎡(+148.7%

シティタワー麻布十番の平均売買価格推移
シティタワー麻布十番の平均売買価格推移

ただし、築年数の経過に伴い、今後は修繕積立金の増額や大規模修繕が予定されている可能性があります。購入を検討する際には、こうしたコストも考慮しておくことが大切です。

東京23区価格上昇率ランキング(2025年3月時点)

東京23区における9年前と前月比の上昇率をランキング形式で紹介します。

9年間で各エリアがどのように変動してきたのか、そして直近ではどのエリアに動きがあったのかを可視化しました。売買の最適なタイミングを見極めるヒントとして、ぜひご活用ください。

23区 2016年3月時点

順位23区上昇率(9年前比)㎡単価(万円)
1港区106.4%101.4
2千代田区92.2%94.1
3中央区90.7%81.4
4渋谷区89.8%90.8
5江東区66.8%60.6
6足立区64.7%33.3
7新宿区63.5%72.8
8品川区63.1%73.0
9文京区59.4%72.0
10葛飾区58.1%36.6
11台東区57.8%62.2
12豊島区57.4%64.8
13目黒区57.0%79.7
14荒川区54.1%50.6
15北区50.7%53.6
16世田谷区48.8%65.2
17墨田区47.5%58.4
18中野区45.6%62.0
19江戸川区44.8%42.8
20板橋区43.1%46.9
21杉並区39.7%60.0
22大田区37.6%58.3
23練馬区36.9%52.0

23区 2025年3月時点

順位23区上昇率(前月比)㎡単価(万円)
1港区2.9%209
2中央区2.1%155
3新宿区2.0%119
4千代田区1.8%181
5渋谷区1.7%172
6江東区1.6%101
7目黒区1.5%125
8品川区1.5%119
9文京区1.1%115
10豊島区1.1%102
11台東区1.0%98
12荒川区1.0%78
13江戸川区0.9%62
14練馬区0.8%71
15世田谷区0.7%97
16墨田区0.7%86
17葛飾区0.7%58
18中野区0.6%90
19杉並区0.6%84
20北区0.6%81
21大田区0.5%80
22板橋区0.4%67
23足立区0.4%55

まとめ

港区のマンション価格は、短期・中長期ともに着実な上昇を続けています。9年間の比較でも一貫してプラス成長が見られ、資産価値という観点でも安定したエリアといえます。

23区内で最も高い上昇率を記録しており、注目され続ける地域として、今後もその存在感を維持し続けるでしょう。

データ提供/マンションナビ

マンションナビでは、都道府県から分譲マンションごとまでの売却・購入価格相場を確認できます。
以下のボタンをクリックすると、本記事でも注目している港区の価格推移をみることができます。

すみかうるの記事をシェアする

この記事を書いた人

日々すみかうるの企画・編集・運営を行っています。今後さらに記事の数・内容をパワーアップさせ、どこよりも充実した情報を届けていきたいと考えていますので、お楽しみに!

目次