不動産お悩み相談室

REAL ESTATE Q&A

  • 私が回答します

    投稿日
    2025/06/08

    ご相談を拝見しました。

    離婚協議が具体的に進んでいないとのことですので、まずは少しづつでも話し合いを進めるのが肝要です。当人同士で妥協点が見いだせないなら、弁護士に依頼する必要があるでしょう。

    現在、ペアローンを利用されているとのことですが、選択肢と対処法が考えられます。

    ①売却してローンを完済:最も単純な解決方法です。マンションは共有財産ですので、売却して利益が残る場合、あるいは残債が残る場合について各々が得る利益または負担割合を協議します。

    ②一方が居住を続ける:この場合、もう一方が相手方の持分を買い取る形になります。いずれにしても、金融機関の承認が必要です。

    ③名義変更をせず一方が住み続ける:居住しない側にもローンの返済義務が残り、また、固定資産税の負担や将来的な再婚、転居、売却時に問題が生じやすいため、避けたほうが良い選択肢です。

    選択肢については①が最も現実的な案となりますが、一時的に居住を継続し、後から整理するという経過的対応も検討対象となります。しかしながら、離婚成立後に話し合いを継続するのは負担が大きいため、早期決着を目指すことをお勧めします。

  • 私が回答します

    投稿日
    2025/06/07

    ご相談拝見しました。

    ご出産・育休中という大変な時期に、離婚協議に直面されているとのこと、心よりお察し致します。


    【まず確認すべきこと】
    以下の4点を整理しましょう

    ・マンションの名義(共有か単独か)
    ・ローンの契約形態(ペアローン/連帯債務など)
    ・今後住み続ける意志の有無
    ・育休中の収入状況と将来の返済見通し


    【主な選択肢】

    ① 持分放棄を求める
    「家は私が住み続けるので、あなたの持分を放棄してほしい」
    → 財産分与で不利になるべきという主張

    ② 持分譲渡を慰謝料代わりに
    「慰謝料を請求しない代わりに、家の名義を私に譲って」
    → 現金より住まいを優先した解決

    ③ 任意売却して精算
    「家は売却して、利益または損失を公平に分けよう」
    → 残債負担は相手が多めに持つなど調整可

    ④ 相手に全て引き取らせる
    「家もローンもすべてあなたが引き取って」
    → 自分は完全に手を引く、銀行審査は必要

    ⑤ 養育費や慰謝料と抱き合わせで調整
    「家の権利は渡すから、代わりに慰謝料と養育費を厚くして」
    → 金銭と資産で全体バランスを取る

    ※注意点
    •ペアローンは2本の独立契約。片方だけ解除はできない
    •名義変更や引き継ぎには銀行の審査・承認が必要
    •育休中は審査が厳しく、奥様によるローン引き受けは難しいことが多い
    •「住み続けたい気持ち」だけでは通用せず、現実的な計画が必要


    【今すぐできるアクション】
    •登記簿・ローン契約内容の確認
    •銀行に相談し、名義や支払いの選択肢を確認
    •離婚協議書にマンションの扱いを明記(財産分与)
    •不動産会社に売却価格の査定を依頼(市場価値の把握)
    ・弁護士に相談


    【最後に】
    今は心身ともに負担が大きいかと思いますが、「できることから整理する」だけでも前に進めます。

    お子様とご自身の将来のために、焦らず、納得のいく形を目指していただければと思います。

    より良い今後に少しでもご参考になりますと幸いです。くれぐれもご無理のないように。

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