不動産お悩み相談室

REAL ESTATE Q&A

  • 私が回答します

    投稿日
    2025/08/23

    ご相談を拝見しました。大変、お困りのこととお察しいたします。

    まず、天井のシミ、水滴が落ちている状態の証拠として日付と時間が確認できる状態で撮影をしてください。同時に、どのような状態(降水量、風向きなど)で雨漏りが発生したか、さらに家具などへの被害状況を記録してください。

    次に、建物の状態を確認するためインスペクションの実施をお勧めします。インスペクションとは、建物の専門家である建築士などが、第三者的な立場で目視による調査を行い、劣化状況や不具合の有無を確認したうえで報告書を作製してくれる業務です。建物の規模により費用は変わりますが、一般的な戸建住宅であれば5~8万円、依頼先としては技研、アネスト、さくさ事務所などが対応しておりますので、インターネットで調べられると良いでしょう。

    調査当日はインスペクターに記録した被害状況を説明し、入念に屋根の状況を確認してもらうようにしましょう。

    インスペクションに要する費用を惜しむならリフォーム業者に確認してもらう方法も考えられますが、建築知識に乏しい担当者が下見する可能性もあり、また、工事の受注欲しさに誤った報告をすることもありますので、信頼できる業者をご存じでなければお勧めできる方法ではありません。

    被害の記録と建物の現況調査が終了し、リフォーム工事の不備が雨漏りの原因であると特定できれば、住まいるダイヤル(公益財団法人住宅リフォーム・紛争処理支援センターが運営する相談窓口:03-3556-5147)に相談されると良いでしょう。

    また、内容証明郵便に「◯月◯日に発生した雨漏りはインスペクションの結果、施工不良がその原因である可能性が高い。保障約款に基づく補修を求める」旨を記載して郵送されると良いでしょう。これにより、相手方が対応しなくても請求した旨の証明が可能となります。

    住まいるダイヤルでは住宅紛争審査会による紛争処理手続きを斡旋してくれますが、弁護士に直接依頼して、原則一回で終了する少額訴訟の提訴を検討されるのも一つの方法です。

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