不動産お悩み相談室

REAL ESTATE Q&A

  • 私が回答します

    金子徳公

    株式会社ハウジングサクセス

    • 50代
    • 東京都
    • 男性
    • 不動産会社
    投稿日
    2026/06/15

    お気持ちはよく分かります。

    お子様がいるご家庭で自転車1台分しか確保できないとなると、日常生活にも影響が出ますし、
    「検討します」と言われたまま何年も進展がないと不満を感じるのも当然だと思います。

    ただ、マンションの駐輪場増設は意外と簡単な話ではありません。

    共用部分の利用方法を変更することになりますし、
    消防法上の避難経路や建築基準、駐車場との兼ね合い、工事費用の負担など、
    管理組合として検討しなければならないことが多くあります。

    そのため、「足りないから増やしましょう」で決まるケースは少なく、
    結果として何年も検討中のまま止まってしまうことも珍しくありません。

    一方で、総会で話題になり続けているということは、
    需要そのものは管理組合も認識しているはずです。

    個人的には、今必要なのは新たな要望ではなく、
    「いつまでに結論を出すのか」を管理組合に確認してもらうことだと思います。

    3年間も「検討中」の状態であれば、

    ・どこまで調査が進んでいるのか
    ・増設が可能なのか不可能なのか
    ・いつ頃結論を出す予定なのか

    を住民に説明してもらう段階ではないでしょうか。

    実際、マンション運営では「反対している人がいる」のではなく、
    「誰も結論を出していない」ことが原因で止まっているケースが少なくありません。

    もし本当に増設を希望する住民が多いのであれば、
    同じ悩みを持つ方々と一緒に要望書を提出したり、
    総会で具体的な回答期限を求めたりする方法もあります。

    管理組合は住民の代表ですので、
    住民から継続的に声が上がれば無視し続けることは難しくなります。

    ただし、現状で玄関前や共用廊下に自転車を置くことについては注意が必要です。

    お気持ちは十分理解できますが、共用廊下は避難経路でもありますので、
    管理規約や消防上の観点から是正を求められることは珍しくありません。

    だからこそ、「置き場所がないので仕方ない」という話と、「ルール上置いて良い」
    という話は別に考えた方が良いと思います。

    まずは管理組合に対して、「増設するのかしないのか」「いつまでに結論を出すのか」
    を求めてみてください。

    検討を始める段階はもう過ぎていて、住民としては結論を求めても良い時期だと思います。
    実現するかどうかは別として、話を前に進めるためには、
    そろそろ管理組合側にもスケジュール感を示してもらう必要があるのではないでしょうか。

  • 私が回答します

    投稿日
    2026/06/16

    ご相談を拝見しました。大変、お困りのこととお察しいたします。

    区分所有であるため、単独では駐輪場の増設を実現できずもどかしい思いをされていることと思います。さて、実現するために具体的な方法としては、次のような方法が考えられます。

    ◯区分所有者を集めて可視化する:まずは、あなたと同じように「駐輪場が足りなくて困っている人」がどれくらいいるかを明確にします。理事会は「1人の強い要望」よりも「多数の住民の不利益」の方を優先して動かざるを得ないからです。例えば、アンケートの実施提案や、非公式に声がけして一緒に要望書を提出するなどの方法が考えられます。

    ◯具体的な増設場所を提案する:「増設してください」だけだと、理事会は「場所がない」「お金がかかる」とゼロから考えなければならず、また止まってしまいます。そのため、相談者様側から「ここならできるのでは?」というアイデア(たたき台)を出してあげるのも効果的です。敷地内のデッドスペースなどを探して提案してみると良いでしょう。

    ◯理事に立候補する:理事会の私物化と受け取られかねない可能性は懸念されますが、困っている方が多数おられるなら、議題を提案しやすい理事に自ら立候補することで実現へ近づく可能性があります。内部に入れば、管理会社に「増設にかかる見積もりを出してほしい」「他マンションでの解決事例を調べてほしい」と直接指示を出せるようになります。自分で調べて提案するよりも、圧倒的にスピード感が変わるからです。

    このような方法を検討されると同時に、まずは次の総会を待たず、「駐輪場増設に関する要望書」を理事会宛てに提出してみてはいかがでしょうか。要望書へは単なる苦情ではなく、以下のように前向きなトーンで書くのがコツです。

    「5年連続で抽選から漏れており、規約遵守と子供の通学用自転車の保管の間で大変苦慮しています。同様の世帯も多いと感じております。つきましては、『2段式ラックの導入による収容台数の増加』や『バイク置場の一部転用』など、具体的な増設の検討を次期理事会の議題に上げていただけますよう、よろしくお願いいたします」

    一住民として動くのはエネルギーがいりますが、一歩踏み出すことで「実は私も困っていた」という周囲の賛同が一気に集まることもよくあります。まずは現状の不便さと、具体的な提案をセットにして文字にすることから始めてみてください。

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