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REAL ESTATE Q&A

  • 私が回答します

    投稿日
    2025/06/26

    ご相談拝見しました。

    修繕積立金が約1.5倍に引き上げられたとのこと、購入から間もない時期での改定に驚かれたお気持ち、よくわかります。

    築15年というタイミングは、ちょうど長期修繕計画の見直しが行われやすく、大規模修繕(外壁や屋上、設備配管など)に備える必要が出てくる時期でもあります。

    国土交通省のガイドラインでも、築年数の経過とともに修繕積立金を段階的に引き上げていくことが推奨されており、今回の改定も「適正化」の一環である可能性は十分にあります。

    今後をどうするかについて断定的なことは申し上げられませんが、下記の観点を考えることで判断のヒントになるかもしれません。


    【ご判断材料】

    ・今回の増額が一時的なものか、今後も継続的に上昇する可能性があるのか

    ・長期修繕計画の内容と、次回大規模修繕の予定・予算

    ・修繕積立金の残高と、過去の修繕実績

    ・周辺エリアの資産価値や売却相場の推移


    【今後考えられる選択肢】

    ① 所有を継続する
    今後の費用を見越して、家計やライフプランを見直すことで、安心して住み続けることができるかもしれません。

    将来的な売却時にも、しっかり管理されたマンションであることは買い手に好印象です。

    ② 将来売却も視野に入れて、資産価値の推移を定期的に確認する。

    築20年を超えず資産価値が維持されているうちに出口戦略を立てる考え方もあります。

    この場合、定期的な価格査定を依頼するのも有効です。


    ③ 今のうちに売却を検討する
    今回の増額が相場以上に大きい、あるいは今後も費用負担が見通せないという場合には、早めの判断で売却を進めるという選択もあります。

    まだ市場に広く知られていない段階であれば、条件良く売れる可能性もあります。




    最終的には、ご自身やご家族のライフプランに合ったご判断が大切だと思います。

    今後も修繕積立金の見直しがあるのか、マンション全体の管理状態が良好かなど、管理組合から得られる情報を整理したうえでご検討されることをおすすめします。

    ご参考となれば幸いです。

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