不動産お悩み相談室

REAL ESTATE Q&A

  • 私が回答します

    金子徳公

    株式会社ハウジングサクセス

    • 50代
    • 東京都
    • 男性
    • 不動産会社
    投稿日
    2026/09/10

    金融機関側から見ると、「株でもらっているから年収600万円」と一律に評価することも、
    「基本給400万円しか見ない」と決めつけることもできません。
    ポイントは、その株式報酬が給与として継続的・安定的に受け取っているものなのか、
    そして金融機関がそれを収入としてどう扱うかです。

    相談者には、金融機関の審査担当者の目線で、次のくらいが自然だと思います。

    金融機関の立場からすると、
    「基本給400万円しか見てもらえない」と決まっているわけではありません。

    一方で、株の分まで含めて毎年600万円として、
    そのまま年収600万円で見てもらえるとも限りません。

    住宅ローンの審査では、年収の金額だけでなく、
    その収入が今後も安定して続くものなのかというところも見られます。

    今回のように基本給が400万円で、残りが自社株による報酬ということであれば、
    金融機関としては「株の報酬をどこまで安定した収入として評価できるか」
    という見方になると思います。

    例えば、毎年一定額の株式報酬を継続して受け取っていて、
    源泉徴収票などにも給与収入として反映されているのであれば、
    金融機関によっては一定程度考慮してくれる可能性があります。

    反対に、株価によって金額が大きく変わる、毎年もらえるとは限らない、
    勤務先の制度上も変動が大きいということであれば、
    基本給を中心に審査される可能性は高くなります。

    実際、住宅ローンの年収の扱いは金融機関によって違います。
    例えばフラット35では、
    原則として前年の公的証明書に記載された給与収入金額を年収として扱います。
    一方、民間金融機関では前年の年収を基本にしながら、それぞれ独自の審査をしています。

    ですから、今回一番大事なのは「自社株だからダメ」ということではなく、
    「自分の株式報酬を、この銀行は年収としてどこまで評価してくれるのか」を確認することです。

    私なら、源泉徴収票だけを持って一つの銀行に判断してもらうのではなく、
    過去数年分の源泉徴収票や株式報酬の明細など、収入の実態が分かるものを用意して、
    複数の金融機関に相談します。

    基本給400万円でしか見てもらえない銀行と、過去の株式報酬の実績まで見てくれる銀行では、
    借りられる金額がかなり変わる可能性があります。

    特に外資系企業の場合は、一般的な日本企業の給与体系とは違うこともありますので
    、「株だから年収に入らない」と最初から諦める必要はありません。

    ただし、株式報酬まで含めて600万円あるから600万円の年収として借りられる、
    と考えて物件価格を決めるのも少し危険です。

    株価によって毎年変動するのであれば、
    住宅ローンの返済計画は基本給400万円でも無理のない水準にして、
    株式報酬は余裕や繰上返済などに回すくらいの考え方の方が、家計としては安全だと思います。

    「審査上いくらまで見てもらえるか」と「実際にいくらなら無理なく返せるか」は別の話です。

    まずは金融機関に株式報酬を含めた収入資料を見せて、
    実際にどこまで年収として評価してもらえるのか確認してみる。
    それが今回一番確実な方法だと思います。

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