不動産お悩み相談室

REAL ESTATE Q&A

  • 私が回答します

    金子徳公

    株式会社ハウジングサクセス

    • 50代
    • 東京都
    • 男性
    • 不動産会社
    投稿日
    2026/09/18

    変動金利が上がって、毎月の返済が1万5,000円増え、そこに修繕積立金の負担まで増えてくると、
    今後2人目のお子さんを考えているご家庭としては不安になると思います。

    ただ、
    私は「固定金利に変えるか、変動金利のままにするか」だけで考えない方がいいと思います。

    今の住宅ローンは、夫婦合わせて4,300万円。ご主人の年収620万円、奥様480万円で、
    共働きだから返済できていたということですよね。

    そうなると、今回考えるべきなのは「今の返済額が払えるか」よりも、
    「奥様が育休に入り、収入が一時的に減った状態でも、家計が無理なく回るか」です。

    日銀の利上げを受けて、変動金利型の住宅ローンにも上昇の影響が出ています。
    実際、金利が上がれば住宅ローンの利払い負担が増えることは避けられません。
    今後の金利についても、
    日銀は経済・物価の状況を見ながら金融緩和の度合いを調整していく方針を示しています。

    ですから、「また金利が上がるかもしれないから、今すぐ固定にする」という考え方も、
    「固定は高いから何もしない」という考え方も、どちらも少し極端だと思います。

    私なら、まず今後2~3年の家計を数字にしてみます。

    現在の住宅ローン返済額に加えて、
    管理費・修繕積立金、固定資産税、生活費、車や保険などを含めて、
    奥様が育休に入った場合に毎月いくら不足するのかを見る。

    そこで、貯蓄を取り崩さなければならないのか、それとも毎月の収入の範囲で何とか回るのかで、
    話はかなり変わります。

    もし育休中だけ一時的に苦しくなるのであれば、
    住宅ローンそのものを大きく変える必要がないケースもあります。

    逆に、奥様の収入が減った途端に毎月赤字になり、
    貯蓄を取り崩し続けないと生活できないのであれば、そこは金利の問題というより、
    住宅ローンを含めた住居費が今のご家庭に対して大きくなっているということです。

    その場合は、借り換えによって金利を下げられないか、返済期間を見直せないか、
    繰上返済をして毎月の負担を下げられないかなどを、
    現在の金融機関と他の金融機関の両方に確認してみる価値があります。

    ただし、借り換えには諸費用がかかりますし、期間を延ばせば毎月の返済額は下がっても、
    総支払額が増えることがあります。ですから「月々いくら下がるか」だけで決めないことです。

    また、固定金利への変更も、「今より高くなるから意味がない」と決めつけなくていいと思います。

    固定にするメリットは、金利を下げることではなく、
    今後金利が上がっても返済額を読みやすくできることです。
    つまり、安さを買うのではなく、家計の見通しを買う選択です。

    今回の場合、
    私はむしろ「2人目をどうするか」と「住宅ローンをどうするか」
    を別々に考えない方がいいと思います。

    お子さんをもう一人迎えたいという希望があるのであれば、
    その希望を前提にして家計を組み直してみる。

    育休中に収入がどれくらい減るのか、その期間を貯蓄でどこまで補えるのか、
    復職後に現在の収入へ戻るまでどれくらいかかりそうなのか。

    そこまで見た上で、
    「このくらいなら住宅ローンを抱えながらでも子どもをもう一人育てられる」
    というラインを夫婦で決めるのがいいと思います。

    住宅ローンは、今払えているから大丈夫ではありません。

    子どもが増えたとき、どちらかの収入が一時的に減ったとき、
    金利や修繕積立金などの住居費が上がったときにも生活を続けられるかが大事です。

    今回のケースなら、いきなり「固定にする」「売る」といった大きな決断をするより、
    まず育休期間を含めた家計を一度現実の数字で確認する。
    その結果、毎月の負担が明らかに重いのであれば、借り換えや返済期間の見直し、
    繰上返済などを検討する、という順番がいいと思います。

    そして、もし数字を入れてみた結果、
    「今の住宅ローンを抱えたまま2人目を迎えるのはかなり厳しい」という結論になったとしても、
    それは2人目を諦めるという話ではありません。

    住宅ローンは家族の生活のために組むものですから、ローンに家族の生活を合わせるのではなく、
    これからの家族の生活に合わせて住宅ローンを考え直すことが大切だと思います。

以下の記事もよく読まれています

相談先を選択してください

個人情報保護方針に同意の上、送信ください。

相談テンプレート

住み替えを検討しています。下記物件を売りたいのですが、いくらで売れるでしょうか。
直接◯◯さんに相談したいです。

所在地:品川区〇〇
築年数:15年
間取り:3LDK
専有面積:72㎡
階数/総階数:8階/20階建
管理費・修繕積立金:25,000円/月
現在この物件に住んでいます。

無料で不動産の相談をする