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REAL ESTATE Q&A

  • 私が回答します

    金子徳公

    株式会社ハウジングサクセス

    • 50代
    • 東京都
    • 男性
    • 不動産会社
    投稿日
    2026/09/27

    今回のケースであれば、変動金利と固定金利のどちらを選ぶかを、
    金利の予想だけで決める必要はないと思います。

    一番大事なのは、
    「自分たちは住宅ローンを含めて、毎月いくらまでなら無理なく支払えるのか」
    を先に決めることです。

    物件価格が7,100万円となると、金利が少し変わっただけでも返済額にはそれなりの差が出ます。
    しかも、住宅ローンは何十年という長い期間の支払いになります。

    現在の返済予定表は、今の金利が続く前提で作られていますから、
    その金額だけを見て「これなら払える」と判断するのは少し危ないです。

    一方で、
    「これから金利が上がるかもしれないから固定金利にした方がいい」
    と単純に考えるのも違うと思います。
    将来の金利がどうなるかを正確に予測することはできません。

    実際、住宅金融支援機構の2025年4月調査では、
    2024年10月から2025年3月に住宅ローンを利用した人の79.0%が変動型、
    12.2%が固定期間選択型、8.8%が全期間固定型でした。
    つまり、最近住宅ローンを組んだ人の中でも変動金利を選んだ人がかなり多いのが実態です。

    ただし、「みんなが変動だから自分も変動」という選び方はしない方がいいと思います。

    私なら、まず「金利が上がった場合でも、自分たちは月いくらまでなら払えるのか」を決めます。

    例えば、現在の変動金利で月々の返済が○万円、固定金利なら○万円だったとして、
    固定にすると毎月○万円高くなる。

    その○万円を払ってでも、金利上昇の心配をなくしたいのか。

    逆に、変動金利を選んで、
    将来返済額が上がった場合でも月○万円までなら家計として対応できるのか。

    ここを数字で比較します。

    変動金利には、金利が低い間は返済額を抑えられるメリットがあります。
    一方で、金利上昇によって返済負担が増える可能性があります。
    全国銀行協会も、変動金利と固定金利の選択では、将来の金利を当てることよりも、
    金利上昇に家計がどこまで対応できるかを考えることが重要だと説明しています。

    現在は日本銀行も2026年6月時点で短期政策金利を1.0%程度としており、
    以前のように「金利はずっと低い」とだけ考えて住宅ローンを組む環境ではありません。

    だからこそ、今回の7,100万円という購入価格で大切なのは、
    「変動か固定か」という二択そのものではなく、
    「自分たちの家計では住宅費を月いくらまでに収めるのか」というところだと思います。

    例えば、固定金利にすると安心できるけれど、
    その返済額では教育費や貯蓄まで含めると家計が苦しくなるのであれば、
    固定にすれば安心という話でもありません。

    逆に、固定金利でも十分に家計に余裕が残るのであれば、毎月の支払額が多少高くなっても、
    金利上昇を気にせず生活できるという考え方もできます。

    変動金利を選ぶのであれば、「今の返済額」だけではなく、
    金利が上昇した場合の返済額まで計算して、それでも家計が成り立つかを確認する。

    固定金利を選ぶのであれば、「固定だから安心」だけではなく、
    その固定金利で払っていくことによって、家計に無理が生じないかを確認する。

    その上で、自分たちが無理なく支払える金額に収まる方を選べばいいと思います。

    今回の相談であれば、「最近は変動と固定のどちらが多いのか」という情報は参考にはなりますが、
    それによって答えが決まるわけではありません。

    7,100万円のマンションを買った後も、
    住宅ローン以外に管理費、修繕積立金、固定資産税、火災保険などがかかります。
    さらに、子どもの教育費や車、収入の変化などもあります。

    そうしたものまで含めて、
    「住宅に毎月いくらまでなら払っても、家族の生活を無理なく続けられるのか」を先に決める。

    その金額を基準にして、変動金利でいくのか、固定金利にするのかを選ぶ。

    私は、これが一番現実的な住宅ローンの決め方だと思います。

    金利を予想して当てにいくのではなく、自分たちが払える金額を決めて、その範囲の中で選ぶ。

    今回なら、そこを基準に考えてみると、
    契約直前でも変動か固定かを落ち着いて判断できると思います。

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