不動産お悩み相談室

REAL ESTATE Q&A

  • 私が回答します

    投稿日
    2025/02/05

    佐脇孝明

    株式会社サワキタ不動産

    • 60代
    • 千葉県
    • 男性
    • 不動産会社

    地盤改良工事会社の施工実績を見ると、草加市周辺では改良工事が多くみられます。
    埼玉県の内陸から東京の下町地域にかけては、縄文時代には奥東京湾といわれる海でした。貝塚の分布状況を見るとそれがわかります。今は銚子方面に流れている利根川も、徳川幕府の河川改修工事以前は東京湾に流れ込んでいました。
    そういう歴史を持っているのが、埼玉から東京にかけての低地です。よって、相対的に地盤が弱い地域だとはいえるでしょう。日本の平地の多くはこのような由来がありますので、草加市に限定し事ではありません。いわゆる沖積平野です。農地に適しているため、日本の都市の多くは沖積平野に位置していることが多いので、仕方ない面もあります。

    八潮市の道路陥没事故については、生物由来(たぶん食品)の硫化水素(いわゆる温泉のにおい)と下水管内の微生物により合成された硫酸による腐食が原因だと思われますが、検査と対策で何とかならかなったのかなと思います。硫酸は揮発しませんので、一旦合成されると乾燥の過程で濃縮されるのです。雨水と下水は分離されていますが、時々洗浄のために雨水を下水に流すなどの工夫が必要かもしれません。

  • 私が回答します

    投稿日
    2025/02/04

    奥林洋樹

    H.L.C不動産コンサルティング

    • 50代
    • 北海道
    • 男性
    • 専門家

    ご相談を拝見しました。

    まず、八潮市の道路陥没事故は下水中の有機物から発生した硫酸で配管が腐食したことによって引き起こされた可能性が高いとされています。無論、土地特有の軟らかい地盤も影響しているとみられていますが、たとえ地盤が強固でも、長期間硫酸が漏れ出している状態が看過されれば、同様の現象が発生する可能性はあります。

    つまり、相談者様が検討されている草加市内のみならず、日本全国で発生する可能性があるのです。

    新築戸建ての場合、地盤のトラブルによって建物が損壊した場合に、修復工事にかかる費用を保証する地盤保証保険に加入しています。これは、地盤調査や地盤補強工事を行った後に、地盤のゆがみによる「不同沈下」などの事故が発生した場合に適用されます。

    保険期間は10年が多く、売買した場合の引き継ぎも可能です。保険適用住宅は、地盤調査を実施したうえで必要とされる地盤改良工事を行なっています。

    草加市の地盤は、河川によって運搬された砂や砂礫が浅い深度から分布しているため、住宅地盤としては良好である一方、洪水や蛇行によって軟弱な粘性土や緩い砂が被覆されている場合もあるとされています。住宅を購入する際には、地盤調査データの確認や地盤改良工事の実施状況、保険適用住宅であるかを確認して検討されると良いでしょう。

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