不動産お悩み相談室

REAL ESTATE Q&A

  • 私が回答します

    投稿日
    2025/07/16

    ご相談拝見致しました。

    「年収600万円で4200万円の住宅」──

    細かい条件をさておけば、融資審査自体は通過する可能性が高そうです。

    しかし実際の判断にはもう少し情報が必要です。大切なのは「買えるかどうか」より「買った後にどんな生活になるか」です。

    まず、確認したいポイントを整理させてください。

    【確認したいこと】
    1. 住宅ローンの借入条件
    ・頭金はいくら入れる予定か
    ・変動 or 固定金利/借入年数
    ・毎月の返済額(概ね目安は「手取りの25%前後」)

    2. ご家族の支出状況
    ・保育・教育費(今後の進学も含めて)
    ・車の有無/ローンなど他の借入
    ・ご夫婦の貯蓄・ボーナスの使い方

    3. 今後のキャッシュフロー
    ・共働き予定か、片働きになる可能性があるか
    ・退職金や昇給の見込み
    ・実家支援や相続見込みがあるか




    現状だけで言えば「年収600万で4200万」は住宅ローン審査としては通るラインです。ただし、教育費がこれから本格化する中で、月10万円以上の返済が固定される暮らしは、それなりにプレッシャーになります。

    もし頭金が少なくフルローン近い形になるなら、「住宅ローン控除」「団信の保障性」「繰上返済の可能性」なども含めて、長期的な視点で慎重に検討すべきです。

    一方で、エリアの相場として「4000万で安い」という状況であれば、資産価値の維持という意味では心強い部分もあります。“今だけでなく10年後に売る・貸すことになっても後悔しないか”という視点も持ってみてください。

    よければ、もう少し状況を教えていただき、具体的な資金計画や物件選びの目線もお伝えできます。焦らず、しかし、チャンスは逃さず、納得のいく住まい選びをしていただけたらと思います。

  • 私が回答します

    小川佳宏

    小川FP・行政書士事務所

    • 60代
    • 愛知県
    • 男性
    • 専門家
    投稿日
    2025/07/15

    ご相談拝見しました。600万円の年収で4200万円の物件購入を検討しているが購入が可能かどうか心配されているのですね。

    まず、冷静になって3つのことを自問自答してみましょう。数字面の答えが分からない場合は、家計や住宅購入について中立的なアドバイスを受けられるファイナンシャル・プランナーに相談するとよいでしょう。
    1. 無理のない返済計画
    2. 長期的なライフプランとの整合性
    3. 物件情報の比較検討

    1. 無理のない返済計画
    年収600万円の場合、年間の住宅ローン返済額が手取り月収の20~25%(年間返済額120万~150万円程度)に収まるのが理想とされています。4200万円の物件価格に対し、頭金をどの程度用意されるかによって借入額が変わりますが、現在の低金利環境下でも、無理なく返済していけるか、様々な金利変動(固定金利v.s.変動金利)パターンでシミュレーションすることをお勧めします。その際、物件価格だけでなく物件価格に加えて、仲介手数料、登記費用、印紙税、火災保険料など、購入時に物件価格の5-7%程度の諸費用)は貯蓄からか賄うのか、全額ローンか検討します。

    公務員は社会的信用度が高く、住宅ローンの審査では有利に働くことが多いです。
    いくつかの金融機関で借入条件を比較検討してきめます。融資手数料や将来、繰上返済を検討しているなら手数料の比較も有益です。

    2. 長期的なライフプランとの整合性
    お子様2人の教育費(特に大学進学費用)、老後資金、万が一の病気や災害に備える生活防衛資金など、住宅ローン以外の大きな支出も考慮に入れ、全体的なライフプランの中で資金計画を立てましょう。またご自身の転勤の可能性や、家族構成の変化(将来的にご両親との同居など)がないか考慮して、購入エリアや物件の選び方を検討しましょう。

    3. 物件情報の比較検討
    1,2を検討した上で、再度、物件調査をしてみましょう。新築か中古、広さ、エリアが不明ですが中古住宅なら、専門家による建物状況調査(インスペクション)を依頼することをお勧めします。これにより、購入前に建物の劣化状況や欠陥の有無を把握でき、安心して購入できるだけでなく、将来の修繕費用の目安も立てやすくなります。

    以上ご参考まで。

以下の記事もよく読まれています

無料で不動産の相談をする