不動産お悩み相談室

REAL ESTATE Q&A

  • 私が回答します

    投稿日
    2025/08/06

    ご相談拝見いたしました。

    ホームステージングは本来、物件の魅力を引き出すための演出です。

    ですが、今回のように家具や小物で壁のシミや床の傷を意図的に隠し、購入判断に影響する部分を見えない状態にしていたのであれば、それは演出を超えており、

    説明義務違反や重要事項の不告知、場合によっては詐欺的とも言える行為です。

    中古戸建は「現況有姿」での引渡しが多く、家具は販売対象外ですから、内見時の状態と実際の引渡し時には差があります。

    それでも、今回のように欠点を覆い隠し、買主が事実を知る機会を奪っていたなら、宅建業法上も大きな問題です。

    対応としては、まず内見時と現在の写真を比較できるよう証拠を押さえること。設備表、物件上状況等報告書といった書面も携えて、売主や仲介に対して内容証明で正式に抗議します。

    宅建協会や都道府県の不動産指導課への苦情申し立ても有効です。損害が大きければ、弁護士を通じて損害賠償や契約解除の可能性も探るべきです。

    「契約に問題ない」の一言で終わらせてはいけません。意図的に隠されていた事実があるなら、泣き寝入りせず、きちんと声を上げるべきだと感じます。

    ご参考となれば幸いです。

  • 私が回答します

    投稿日
    2025/08/06

    ご相談を拝見しました。家具が撤去された状態が内見時のイメージとは異なり、まるで詐欺ではないかとのご主張ですが、契約上問題がないとの反論が法的に認められる可能性は高いと思われます。

    例えば、居住中の内覧でも同様のことが起こり得ますが、中古住宅である以上、クロスや床などの汚れや変退色などの経年変化は許容の範囲内とされるのが一般的です。契約不適合責任を追及できるのは、物件状況報告書に記載された内容と相違する場合です。

    ちなみに、一般的な物件状況報告書では壁・柱等の腐食・穴・亀裂・汚損について報告する箇所が設けられているはずですが、そこではどのように報告されていたでしょうか?

    ホームステージングによって意図的に壁の大きなシミや汚れを隠し、物件状況報告書でも報告されていない場合には契約不適合責任を追及する余地が残されます。しかしながら、それを立証するのは非常に困難であるため、交渉には専門家の協力を仰ぐ必要があるケースだと思います。

    弁護士などの専門家に相談する際は、契約書一式、物件状況報告書、そして引き渡し後にご自身で撮影された写真など、証拠となる資料をすべて持参してください。専門家は、これらの資料を基に、どのような法的主張が可能か、売主や不動産会社とどのように交渉を進めるべきかをアドバイスしてくれるでしょう。

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