不動産お悩み相談室

REAL ESTATE Q&A

  • 私が回答します

    金子徳公

    株式会社ハウジングサクセス

    • 50代
    • 東京都
    • 男性
    • 不動産会社
    投稿日
    2026/05/10

    正直、これは売主様が戸惑うのも当然だと思います。

    「4,280万円で売れると思っていた」のと、実際には「4,000万円前後を前提に検討されている」では、感覚としてかなり違います。

    不動産の査定は“絶対に売れる金額”ではなく、「現在の市況で、どのくらいの価格帯なら反応が期待できるか」という予測です。
    そのため、多少高めに出して反応を見ること自体は、実務上よくあります。

    ただ、その説明をきちんとせず、

    ・査定額=そのまま売れる金額
    ・この価格で十分狙えます

    という印象だけが残る伝え方だったのであれば、担当者側にも説明不足はあったと思います。

    特に気になるのは、

    > 「最初から少し高めに出しているので想定内」

    という部分です。

    それなら最初の段階で、「実際の成約想定は4,000万円前後ですが、まずは4,280万円で反応を見ましょう」と説明されていれば、売主様の受け取り方はかなり違ったはずです。

    実際、不動産業界では「査定を高く出して媒介を取りたい」という営業は残念ながらあります。
    もちろん全てではありませんが、他社より高い数字を提示して売主の期待を取る、というのは昔からある話です。

    なので、一度冷静に確認した方が良いのは、

    ・他社査定はいくらだったのか
    ・担当者は“売れる価格”と“チャレンジ価格”を分けて説明していたか
    ・現在の反響数と内覧数はどうか
    ・実際に比較されている競合物件はいくらか

    この辺りです。

    ただ一方で、内覧が入っているという事実も重要です。

    本当に相場とかけ離れていれば、そもそも内覧すら入りません。
    その意味では、「価格が完全にズレている」というより、“今の市場では少し強気に映っている”くらいの可能性もあります。

    また、買う側も今はかなり情報を見ています。
    周辺事例・坪単価・過去成約まで見て交渉してくるので、最初から指値前提で来るケースは増えています。

    だからこそ大事なのは、「いくらなら売るべきか」ではなく、“いくら以上で売らないと住み替え計画や資金計画が崩れるのか”を整理することです。

    例えば、

    ・住宅ローン残債
    ・住み替え先購入費用
    ・諸費用
    ・引越し費用
    ・今後の生活資金

    ここを踏まえて、「4,050万円なら成立」なのか「4,200万円以下は厳しい」のか
    そのラインを明確にすると、営業トークに振り回されにくくなります。

    不動産は感情も入るので、「安く見られた」と感じると苦しくなります。
    でも最終的には、“納得して次の生活へ進めるか”が一番大切です。

    価格だけではなく、

    ・販売戦略が合っているか
    ・担当者が本音で話しているか
    ・数字の説明に納得感があるか

    そこを見ていくと、判断しやすくなると思います。

  • 私が回答します

    投稿日
    2026/05/11

    ご相談を拝見しました。

    値引きを前提に売り出すのが普通ということはありませんが、近年は特に、売出し価格と成約価格に乖離が生じているケースが多いのは事実です。一部地域では、約10%の誤差が生じていると言われています。

    そのように考えれば、4,280万円で売出し価格に対して3,980万円の購入打診は想定内と言えるでしょう。ですが、必ずしも値引きして売る必要があるわけではありません。値引きに応じるか否かは相談者様次第だからです。

    まずは近傍同種物件の成約事例を、担当者を通じて確認されては如何でしょうか。

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