不動産お悩み相談室

REAL ESTATE Q&A

  • 私が回答します

    投稿日
    2026/06/18

    ご相談を拝見しました。

    共働きで乳児の子育て中という非常にお忙しい日々の中で、総会の書類にしっかりと目を通し、実際に足を運ばれたその行動力に心から敬意を表します。マンションの資産を守る上で、これ以上ない素晴らしい第一歩です。

    ご質問の『管理組合の会計報告はどこもこんな感じなんですか』についてですが、決してそんなことはありません。

    分譲マンションごと管理規約に違いがあるため、一概にどのような方法が正解とは言い切れません。しかし、少なくとも使途不明の雑費が80万円計上されているにもかかわらず、何らの質疑応答もなく閉会する総会は健全な状態とは言えません。

    私も自身が居住するマンションの組合理事を経験していますが、当該管理組合では総会時に理事へ供与するお茶代さえ廃止して、徹底した節約に取り組んでいます。個人的にも、各区分所有者全員が負担した貴重な金銭なのだから、1円単位までオープンにするのが当然だと思っています。

    そもそも、通常の会計市処理において雑費は「予備費」のような扱いで、少額の消耗品費(電球代など)や、どこにも分類できない突発的な費用を処理する項目です。戸数にもよりますが、内訳なしで80万円が計上されているのは、かなり不透明との印象を受けます。

    とはいえ、いきなり管理組合に確認するのは気も引けるでしょうから、まずは管理会社の担当者に「管理費の『雑費』の年間約80万円について、大まかで結構ですので主な内訳を教えていただけないでしょうか」とメールや電話で問い合わせされると良いでしょう。

    まともな管理会社であれば、直近の主な支出(例:共用部ガラスの突発的な修理代〇万円、広報紙の印刷代〇万円、など)を教えてくれるはずです。

    にもかかわらず「理事長の許可がないと開示できない」と言われるような場合には、理事長宛に書面(質問状)で問い合わされると良いでしょう。

    どこの分譲マンションでも、区分所有者が無関心である傾向は見受けられるものです。しかし、誰かが強く関心を持って切り込まなければ、チェック機能が働かず、最悪の場合は不正や管理費の無駄遣いが生まれがちな状態になります。

    その結果、将来的に管理費の値上げや、分譲マンションの資産性が損なわれるようなことになれば、相談者様だけでなく、区分所有者全員が不利益を被ることになるのです。

    「何もしていないのに口だけ出す」と思われるかも……と不安になる必要はありません。相談者様が疑問に思うのは当然であり、それを問いただす権利もあるのです。まずは管理会社への「質問」から、一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。応援しております。

  • 私が回答します

    金子徳公

    株式会社ハウジングサクセス

    • 50代
    • 東京都
    • 男性
    • 不動産会社
    投稿日
    2026/06/18

    気になるのであれば、遠慮せず確認した方が良いと思います。

    むしろ今回のご相談を読んでいて感じたのは、「80万円の雑費」よりも、
    「誰も何も言わないこと」の方が気になります。

    マンション管理組合は理事長や理事会のものではありません。

    区分所有者全員のものです。

    ですから、会計内容について質問することは権利であって、決して迷惑行為ではありません。

    実際、活発に意見が出るマンションもありますし、ほとんど質問が出ないマンションもあります。

    その違いは何かというと、管理内容の良し悪しというより、
    住民が関心を持っているかどうかです。

    誰も聞かなければ、誰も説明しません。

    誰も確認しなければ、そのまま毎年同じ資料が配られます。

    今回も総会に参加された住民が数名だったとのことですが、
    そういう状況では「特に質問もないので承認」という流れになりやすいのは事実です。

    ただ、だからといって疑問を持ってはいけないという話ではありません。

    むしろ築18年ということを考えると、
    これからは管理費や修繕積立金の使い方がますます重要になる時期です。

    80万円の雑費が適正なのか。

    何に使われているのか。

    それを確認することは極めて普通のことです。

    一般的には、まず管理会社へ問い合わせるよりも、
    理事長や理事会宛てに確認する方が自然です。

    管理会社はあくまで管理組合から委託を受けている立場なので、
    どこまで回答できるかは管理組合の方針によります。

    一方で、会計資料の根拠や支出内容については、理事会側が把握しているべき内容です。

    もちろん、「雑費80万円の内訳を教えてください」というシンプルな質問で十分です。

    特別な知識も必要ありません。

    また、「理事を免除してもらっているから言いづらい」というお気持ちも分かります。

    ただ、それは別の話です。

    理事をやることと、区分所有者として疑問を持つことは全く別です。

    管理費も修繕積立金も毎月負担している以上、確認する権利はあります。

    個人的には、こういう場面で遠慮しすぎる方が後々後悔することが多いと思います。

    管理組合の世界では、「誰も反対しなかった」「誰も質問しなかった」
    という事実だけで物事が進んでいくことが珍しくありません。

    後になって「そんな話は知らなかった」と言っても、「総会資料に書いてありましたよ」
    「総会で承認されていますよ」で終わってしまうこともあります。

    だからこそ、気になった時に確認する。

    納得できなければ質問する。

    それが区分所有者として一番健全な関わり方だと思います。

    今回のケースなら、まずは感情的にならず、「雑費80万円の内訳を教えてください」
    と事実確認から始めるのが良いと思います。

    もしかすると細かい支出をまとめているだけで何も問題ないかもしれませんし、
    逆に説明不足が見つかるかもしれません。

    どちらにしても、確認しなければ何も分かりません。

    マンション管理は「誰かがやってくれるだろう」ではなく、
    「気付いた人が声を上げる」ことで良くなっていくものだと思います。

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