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REAL ESTATE Q&A

  • 私が回答します

    投稿日
    2024/10/02

    奥林洋樹

    H.L.C不動産コンサルティング

    • 50代
    • 北海道
    • 男性
    • 専門家

    ご相談を拝見しました。

    まず大規模修繕を含む長期修繕計画は、実施期間、内容、費用などが綿密に計画されているはずです。国土交通省は長期修繕計画作成ガイドラインを公開すると同時に、マンション管理適正化法に基づき、管理組合に対し適正な管理を行う努力義務を設けています。

    したがって契約前に大規模修繕計画書を入手し、修繕積立金の残高や、計画されている修繕内容について精査しておく必要があります。積立額が不足していれば、修繕積立金の額が引き上げられる可能性は当然にあります。もっとも、そのような議論は組合議事録に記載されていますから、予め内容を確認することで判断できるでしょう。

    次に、購入後すぐに設備や配管の不備が発生する可能性ですが、これはありえる話です。ただし、一般的には契約時に物件現況報告書が添付され、設備機器の状況について告知されます。また、それに基づき契約不適合責任の範囲も把握できますから、契約前までに告知内容に基づきリスクの程度を知ることが可能です。

    SRC造の分譲マンションについては、築20年程度で融資期間が短縮される可能性は低いでしょう。無論、金融機関によって見解も異なる可能性はありますが、貸出条件を比較検討して、より有利に利用できる金融機関を選択すれば良いでしょう。

    いずれにしも不安要素や疑問点があれば、契約前に物件担当者に説明を求めることが肝要です。購入してから後悔しないよう、妥協しないことが大切です。

    以上、多少なり参考になれば幸いです。

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