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REAL ESTATE Q&A

  • 私が回答します

    投稿日
    2024/10/02

    ご相談拝見しました。

    分譲マンションは階数が上になるほど需要が高く、それに伴い新築分譲当初から同様の平米数であっても上層階ほど価格を高く設定して販売します。相談者様が指摘されたように、バルコニーから得られる眺望は、購入の動機に影響を与える重要なファクターであるといえるでしょう。

    そのような評価の観点から、管理費や修繕積立金が割高になるのは仕方がありません。15%ほどの差額は許容範囲だと言えるでしょう。

    さて、このように快適な上層階の部屋ですが、工法や断熱性能の影響を受けるものの、最上階は屋根からの熱による影響を受けやすい傾向があります。この点については、売主に十分、確認する必要があるでしょう。

    それ以外のデメリットとしては、エレベーターの待ち時間が長い。20階だとおよそ60mは高さがあると勘案されますが、一般的に採用されている分譲マンションのエレベーターは30~60m/分です。エントランスを往復するだけで2分以上、さらに他の階で利用者が乗り降りすればそれ以上の時間が必要です。通勤時間帯などのラッシュ時は、待つだけでストレスを感じるかもしれません。

    また高層マンションは、地震にたいし自ら大きく揺れることで許容応力度を維持します。したがって、最上階ほどその影響を受けやすいといえるでしょう。災害発生によりエレベーターが緊急停止した場合には、非常階段を利用して脱出するしかありませんから、日頃の備えが重要となるのです。

    資産として考えた場合、上層階ほど有利である点は間違いありませんが、重要なのは快適に生活できるかどうかです。メリットとデメリットを比較して、十分に検討されることをお薦めいたします。

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