不動産お悩み相談室

REAL ESTATE Q&A

  • 私が回答します

    金澤 寿一郎

    株式会社tento

    • 30代
    • 東京都
    • 男性
    • 不動産会社
    投稿日
    2025/08/15

    はじめまして。
    株式会社tentoの金澤と申します。
    ご相談内容拝見しました。
    お付き合いされている方とマンションを購入されるのですね、おめでとうございます。

    外国籍の彼氏様との共有名義や住宅ローンについて、ご心配な点も多いかと思います。大事なことですので、一緒に一つずつ確認していきましょう。

    ①共有名義にする際の注意点
    共有名義にすることは可能ですが、以下の点に注意が必要です。

    ■所有権の割合
    それぞれがいくら資金を出したかによって、所有権の割合を明確にしておきましょう。
    例えば、あなたが6割、彼氏様が4割の資金を出したなら、所有権も
    「あなた6:彼氏様4」となります。この割合は登記簿に記載されます。

    ■トラブル回避のために
    もし将来、お二人の関係が変わってしまった場合、不動産の売却や住み続けること
    についてトラブルになることがあります。事前にどのように対処するか話し合い、
    公正証書などの書面で残しておくことも検討しましょう。

    ②住宅ローンを組む際の注意点
    外国籍の方が住宅ローンを組む際には、金融機関が特に慎重になります。

    ■永住権の有無
    彼氏様が永住権をお持ちかどうかで、審査の通りやすさが大きく変わります。
    永住権がない場合、日本での居住年数や就労状況、日本語能力などが審査の対象となります。

    ■ペアローンや連帯保証
    あなたと彼氏様がそれぞれローンを組む「ペアローン」や、あなたが主債務者となり彼氏様が連帯保証人になる方法など、いくつかの選択肢があります。金融機関によって条件が異なるため、まずはいくつかの銀行に相談してみることをお勧めします。

    ■必要書類
    住民票や在留カードの他に、印鑑証明書や所得証明書など、彼氏様が日本にいることを証明する多くの書類が必要になります。


    いずれの場合も、まずは金融機関に直接相談されるのが一番確実です。
    お二人の新しい生活が素晴らしいものになるよう、心から応援しております。
    少しでも参考になりますと幸いです。

  • 私が回答します

    投稿日
    2025/08/01

    ご相談を拝見しました。

    所有権(名義)に関しては、外国籍である彼氏と共有で所有することに何らデメリットはありません。登記に関する必要書類が異なるため金額が割高になる可能性があるぐらいのものです。

    しかしながら、住宅ローンや税金、再販時については注意が必要です。

    まず、日本の金融機関はほとんどが「日本国籍であること、または永住許可を有していること」を住宅ローンの利用条件としています。連帯債務型やペアローンを利用される場合でもこの点は同様です。なお、日本人が連帯保証人となることで利用を認めている金融機関はありますが、その数は多くありません。

    次に税金面ですが、外国籍であっても日本に住民票があり所得税を納税していれば、居住要件を満たすことで住宅ローン控除を始めとした各種優遇税制(3000万円特別控除など)を利用できます。しかしながら、在留資格や居住形態、租税条約などにより税務上の扱いがことなる場合があるため諸条件に関する留意が必要とされます。

    次に再販時の留意点ですが、名義が共有の場合、売却時には所有者全員の応諾が必要です。まだ婚姻されていない状態のようですが、疎遠となった場合には売却できず物件が塩漬けになってしまう可能性があります。これらの点に注意されると良いでしょう。

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