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REAL ESTATE Q&A

  • 私が回答します

    投稿日
    2025/08/09

    ご相談を拝見しました。私道がどのような形で分筆されているか詳細が記載されていないため、4名が所有する位置指定道路に接しているとの仮定で回答します。

    まず、現に道路として使用されている私道は、法的に通行権が保証されます。たとえ私道の所有者であっても、利用者の通行を妨害することは認められません。また、建て替えに時に水道やガス管などを敷設するために掘削する必要が生じた場合にも、正当な理由があるとして認められるのが一般的です。

    ただし、法的に保護されているとはいえ将来的な不利益を未然に防ぐため、さらには購入者の安心材料とするために売買契約時には、不動産業者があらかじめ他の私道所有者から「通行掘削同意書」を取得して、購入者に引き渡すのが一般的です。この同意書には通常、売却後もこの権利を新しい所有者(買主)に承継させる旨を明記します。

    私道が単独名義の場合、車両通行や掘削などにおいて所有者の同意が不可欠とされ、トラブルに発展する可能性も高まります。しかしながら、本件は利用している複数人がそれぞれ所有しているため、安心感は高いと言えるでしょう。詳細を確認しなければ断定はできませんが、それほど心配される必要はないケースだと思われます。

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