不動産お悩み相談室

REAL ESTATE Q&A

  • 私が回答します

    金子徳公

    株式会社ハウジングサクセス

    • 50代
    • 東京都
    • 男性
    • 不動産会社
    投稿日
    2026/06/04

    お気持ちはよく分かります。

    実際、フラット35や固定金利への借り換え相談をすると、
    「40年にすれば月々がこんなに下がりますよ」という提案はよくあります。

    数字だけ見ると魅力的なんですよね。

    ただ、私ならまず「得か損か」ではなく、
    「その返済計画で本当に安心して生活できるか」を考えます。

    住宅ローンは投資商品ではありません。

    最終的には、ご自身やご家族が無理なく返済を続けられることが一番大切です。

    例えば40年にすると月々は楽になります。

    その代わり総返済額は増えます。

    逆に25年や30年にすれば総返済額は抑えられますが、毎月の負担は重くなります。

    どちらが正しいという話ではありません。

    ご相談内容を読む限り、今悩まれているのは金利ではなく、
    「将来も含めて本当に払っていけるのか」という部分ではないでしょうか。

    そうであれば、
    ○何歳まで働く予定なのか
    ○退職金はどう考えているのか
    ○教育費はいつまで続くのか
    ○老後資金はどの程度準備するのか
    このあたりを整理した上で期間を決める方が良いと思います。

    極端な話、25年返済でも余裕がある方なら25年。
    35年がちょうど良い方なら35年。
    40年でないと生活が苦しくなるなら40年。
    それで良いと思います。

    不動産や住宅ローンの相談を受けていると、
    「金利が上がるから」「固定が得だから」「変動が有利だから」
    という外側の話ばかりになりがちです。

    もちろんそれも大切ですが、本当に大切なのはご自身の家計です。

    外的要因は誰にもコントロールできません。

    金利がどうなるかも正確には誰にも分かりません。

    だからこそ、「もし金利が上がっても大丈夫」「もし収入が少し下がっても大丈夫」
    という返済計画を作ることの方が重要だと私は思います。

    フラット35へ借り換えるかどうかも、40年にするかどうかも、答えは一つではありません。

    ただ一つ言えるのは、月々の返済額だけを見て決めないことです。

    月3万円下がるという数字は魅力的ですが、
    その代わり何年返済が伸びて、何歳まで支払いが続くのか。

    そこまで含めて見た時に、
    「これなら安心して眠れるな」と思える期間が、ご自身にとっての正解だと思います。

    住宅ローンは金利との勝負ではなく、人生設計とのバランスです。

    私ならまず、25年・30年・35年・40年それぞれで試算を出してもらい、
    総返済額よりも先に「その毎月の支払いで今後の生活が無理なく回るか」を見比べます。
    その結果として40年が合っているなら40年ですし、
    35年で十分なら無理に40年を選ぶ必要はないと思います。

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