不動産お悩み相談室

REAL ESTATE Q&A

  • 私が回答します

    金澤 寿一郎

    株式会社tento

    • 30代
    • 東京都
    • 男性
    • 不動産会社
    投稿日
    2026/06/06

    株式会社tentoの金澤と申します。
    ご相談内容拝見しました。


    売り出してすぐに隣の方から購入の打診があるとは、注目度の高い素晴らしい物件ですね!
    ただ、「不動産会社を通さずに」と言われると、仲介手数料が浮く魅力よりも、手続きの難しさやトラブルへの恐怖心で不安になってしまうのは当然です。


    結論から申し上げますと、仲介会社を外して個人間で直接取引することはおすすめしません。
    それどころか、すでに不動産会社と媒介契約を結んで売り出している場合、勝手に直接取引をすると契約違反(ペナルティ)になる可能性が極めて高く、リスクがあります。

    なぜ外してはいけないのか、理由と対応策を整理しました。


    1. 法律・契約上の「重大な違反」になるリスク
    現在、不動産会社と「専任媒介」や「専属専任媒介」の契約を結んでいる場合、契約期間中に会社を飛ばして売買することは規約で禁止されています。
    ◼︎ペナルティ: 仲介会社を外して契約したことが発覚した場合、結局「仲介手数料と同額の違約金」などを不動産会社から請求されるため、お金が浮くどころか、味方を失うだけで終わってしまいます。今回のケースも、お隣の知り合いが「我が家の広告(不動産会社が作ったもの)」を見たことがきっかけですので、会社の営業活動の成果とみなされます。

    2. 個人間売買に潜む「トラブル」の恐怖
    ご相談者様が直感された通り、プロを挟まない取引は非常に危険です。
    ◼︎書類の不備: 重要事項説明書の作成や登記の手続き、さらに買主様が住宅ローンを組む場合、銀行はプロが作った「売買契約書」がないと融資をしてくれません。
    ◼︎引き渡し後の瑕疵(トラブル): 「住んでみたら設備が壊れていた」「壁の裏にカビがあった」など、後から問題が出た際に、お隣さん同士で泥沼の返金・修繕トラブルに発展し、近隣関係が完全に崩壊するリスクがあります。

    3. 今すぐ取るべき「大人の対応」
    お隣さんとの関係を良好に保ちつつ、安全に取引を進めるためのベストな伝え方はこれです。
    ◼︎「不動産会社に一任している」と伝える: 「お声がけいただき本当に嬉しいのですが、すでに不動産会社と専任契約を結んでしまっていて、個人間で売ると違約金が発生してしまうルールなんです。また、私自身が手続きに疎くて不安なので、すべての窓口を仲介会社にお願いさせてください」と、会社のせいにして断ってください。


    【まとめ】
    お隣さんには「仲介会社を通して正式に申し込んでほしい」と伝えるのが正解です。
    その際、担当の営業マンに「隣の人が買いたいと言っているが、手数料の割引交渉などができないか」と相談してみるのも手です。
    プロの保証と安心を手に入れた上で、安全に満額での売却を目指しましょう。


    私の経験則として、隣人同士のお話し合いで契約している仲介(当社)を飛ばされたこともあります。結果として融資を使う際の書類に皆様困ってしまい、後から仲介に入らせていただく形をとりました。お気持ちはとてもよくわかるのですが、金額が大きいものとなりますので、色々なリスクヘッジはしておいた方が良いものと感じます。


    トラブルに巻き込まれず、最高の形で売却が完了できるよう心から応援しております!
    参考になりますと幸いです。

  • 私が回答します

    金子徳公

    株式会社ハウジングサクセス

    • 50代
    • 東京都
    • 男性
    • 不動産会社
    投稿日
    2026/06/06

    結論から言うと、隣の方と直接売買すること自体は何も問題ありません。

    法律上も、売主と買主が合意すれば個人間売買は可能です。

    ただ、私が気になるのは「仲介手数料がもったいないから直接やろう」
    という話だけで進めてしまっていないか、という点です。

    不動産売買は契約書にサインして終わりではありません。

    売買契約書をどう作るのか。

    設備の故障や不具合はどこまで責任を負うのか。

    引渡し後にトラブルになったらどうするのか。

    固定資産税はどう精算するのか。

    住宅ローンを利用するならどうするのか。

    こういったことを整理しなければなりません。

    特に買主が住宅ローンを利用する場合は注意が必要です。

    多くの金融機関では、
    仲介会社が作成した資料や重要事項説明書、売買契約書などを前提に審査を進めています。

    個人間売買でも融資をしてくれる銀行はありますが、
    仲介案件より手続きが増えたり、利用できる金融機関が限られたりすることもあります。

    つまり、「仲介手数料が不要だから得」という話だけではないのです。

    実際には、「その契約内容で本当に大丈夫なのか」「ローンは問題なく進むのか」
    「後で揉めないのか」まで考えなければなりません。

    もちろん、隣の方が真面目な方でトラブルになる可能性が低いこともあるでしょう。

    ただ、不動産のトラブルは悪意があって起きるとは限りません。

    お互い素人同士だからこそ、
    「そんなつもりじゃなかった」「聞いていなかった」という話になりやすいのです。

    私なら、直接購入の話が出たこと自体は前向きに捉えます。

    なぜなら購入希望者がいるということですから。

    ただし、仲介会社を完全に外すかどうかと直接購入したい人がいるかどうかは別問題です。

    取引の安全性まで考えるなら、
    仲介会社や司法書士などの専門家を入れて進める方が安心だと思います。

    ちなみに私は会社は練馬ですが、地元は中野ですので、
    中野周辺のマンションや戸建ての売買相談をいただくことも今でも少なくありません。

    こういうケースは
    「仲介手数料がもったいない」という話だけで判断すると後から大変になることがあります。

    不動産は契約して終わりではなく、引渡し後まで含めて取引です。

    だからこそ、手数料の金額だけではなく、
    「誰が責任を持って交通整理をするのか」という視点で考えた方が良いと思います。

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所在地:品川区〇〇
築年数:15年
間取り:3LDK
専有面積:72㎡
階数/総階数:8階/20階建
管理費・修繕積立金:25,000円/月
現在この物件に住んでいます。

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