不動産お悩み相談室

REAL ESTATE Q&A

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    金子徳公

    株式会社ハウジングサクセス

    • 50代
    • 東京都
    • 男性
    • 不動産会社
    投稿日
    2026/08/07

    ご主人単独の住宅ローンを予定していたところ、
    奥様が連帯保証人になるよう求められたとのことですが、
    まず「連帯保証人になるのは普通なのか」という点だけで判断しない方がいいと思います。

    連帯保証人になると、単なる「保証人」というイメージ以上に責任があります。
    ご主人が住宅ローンの返済を続けられなくなった場合、
    金融機関から奥様に返済を求められる可能性があります。

    ですから、奥様がローンを借りるつもりがなかったのであれば、
    ここは一度立ち止まって考えていいところです。

    一方で、金融機関が奥様を連帯保証人にすること自体が、
    必ずしも「ご主人の年収では住宅ローンが組めない」という意味ではありません。
    金融機関やローン商品の仕組みによって、収入合算や連帯保証を条件とする場合もあります。

    今回、私なら保証人になるかどうかを先に考えるより、
    まず5,300万円の家を本当に無理なく維持できるのかを計算します。

    ご主人の年収が720万円、奥様が250万円、頭金200万円という条件であれば、
    住宅ローンの返済額だけを見るのでは足りません。

    住宅ローンに加えて、
    マンションなら管理費・修繕積立金、固定資産税、火災保険などもあります。
    さらに将来、子どもができる、奥様が仕事を辞める・収入が下がる、車を持つ、
    教育費が増えるなど、家計が変わる可能性もあります。

    ここまで全部入れて、
    「奥様が働き続けないと成立しない家なのか」
    「ご主人の収入だけになってもある程度維持できるのか」を確認した方がいいです。

    そして一番大事なのは、計算上大丈夫だったとしても、
    奥様自身が「そこまで責任を負ってでも、この家を買いたい」と思えるかどうかです。

    もし奥様が「私はローンを組むつもりもなかったし、連帯保証まで負うのは不安。
    でも、この物件を買うためには私の保証が必要」と感じているのであれば、
    その違和感は無視しない方がいいと思います。

    逆に、家計をきちんと計算してみて、奥様が働き続ける前提でも余裕があり、
    将来的に一時的に収入が下がっても対応できる。
    そして夫婦でこの家に住みたいという気持ちがあるのであれば、
    連帯保証という制度だけを見て怖がる必要もありません。

    不動産は「ローンが通るか」と「その家を無理なく持ち続けられるか」は別の話です。

    金融機関が貸してくれる金額だから買うのではなく、
    ご夫婦の生活から逆算して「この金額なら大丈夫」と決めることが大切です。

    私なら、保証人になる・ならないを決める前に、まず現在の収入だけでなく、
    奥様の収入がなくなった場合や下がった場合まで含めて資金計算をします。

    その計算をした上で、それでも奥様が「この家なら買いたい」と思えるのであれば、
    金融機関に連帯保証の条件や責任範囲を具体的に確認して進めればいいと思います。

    反対に、奥様の収入まで前提にしないと返済が厳しいのであれば、
    「保証人を付ければ買える」ことを解決策にしてしまわず、
    物件価格を下げることも含めて考えた方がいいと思います。
    家を買うことが目的ではなく、買った後の生活を無理なく続けることが目的です。
    その前提を見失わないことが、後悔しない住まい選びにつながります。

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