不動産お悩み相談室

REAL ESTATE Q&A

  • 私が回答します

    金子徳公

    株式会社ハウジングサクセス

    • 50代
    • 東京都
    • 男性
    • 不動産会社
    投稿日
    2026/08/27

    単身赴任手当や家賃補助については、
    今もらえているから住宅ローンの返済に使える、という考え方はしない方がいいと思います。

    今回の場合、数年後に大阪へ戻る可能性があるのであれば、なおさらです。

    住宅ローンは長ければ35年続きます。
    一方、単身赴任手当は会社の制度や赴任先、勤務状況によって変わるものです。
    大阪に戻ればなくなることが分かっているのであれば、
    その手当を「返済できる根拠」として考えるのは少し危険です。

    私なら、単身赴任手当がない状態でも無理なく返せるかを基準に購入価格を決めます。

    今の手取りで余裕があるから4,300万円を買える、ではなく、
    「大阪に戻って手当がなくなった後も、この住宅ローンを払い続けられるか」
    で考えてみるということです。

    特に家族が住むマンションであれば、住宅ローンだけでなく、
    管理費・修繕積立金、固定資産税、将来的な修繕費などもかかります。
    お子さんがいれば教育費なども増えていきます。

    今の家計でギリギリではなく、
    手当がなくなった後の家計でもある程度余裕が残ることが大切です。

    もちろん、単身赴任手当を一切無視して「今より厳しい条件」で考えなければならない、
    という意味ではありません。
    今の手当がある期間は、貯蓄を増やしたり、
    繰上返済の原資を作ったりすることには活用できます。

    ただ、返済計画そのものは手当をあてにしない。

    私はこの考え方をおすすめします。

    家族の生活拠点を早く決めたいという奥様の気持ちもよく分かりますし、
    今の4,300万円の物件が本当に気に入っているのであれば、
    単純に「買わない方がいい」と決める必要もありません。

    一度、単身赴任手当・家賃補助がゼロになった状態で、
    現在の生活費、住宅ローン、管理費等を並べてみるといいと思います。

    そこで毎月きちんと貯蓄もできるのであれば、かなり判断しやすくなります。

    逆に、手当がなくなった途端に生活費を削らないと返済できないのであれば、
    私はその4,300万円は高いと考えます。

    住宅ローンは「今、一番借りられる額」ではなく、
    将来の家族の生活を維持しながら返していける額で決めるものだと思います。

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